F1 トロロッソ・ホンダ アブダビGP
スクーデリア・トロ・ロッソのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1アブダビGP初日の作業を振り返った。

ジョナサン・エドルズは、トロロッソ・ホンダの現在の課題として予選でのペースを決勝で発揮できないこと挙げ、ロングラン用のセットアップでショートランをしたときのマシンの最適化に重点を置いたと語る。

「予選はよかったペースが決勝では思ったように発揮できなかった前大会の後、我々はショートランとロングラン時のペースの違いを解明することに重点を置いて準備をしてきた」とジョナサン・エドルズはコメント。

「今日のセッションは、決勝レースでのペースを上げるため、解析した先週のデータを元にテストを行い、同時にショートランでのマシンのペースにも着目して走行した」

「1回目の走行ではハイパーソフトでの走行を主に行い、両マシンに2セットのハイパーソフトを履かせた。ブレンドンの走行結果は、我々が分析してきたことがほぼ証明された結果となった。残念ながら、ピエールは最後の走行時にギアボックスにトラブルが発生してしまった。トラブルの原因は分かっていたが、P2でのリスクを避けるためにギアボックスを交換することにした」

「P2は予選前の最後の走行セッションであると同時に、路面コンディションがレース決勝時と近くなるので、レースウイークで一番重要なセッションではないだろうか。そこで重点を置いたのは、ロングラン用のセットアップでショートランをしたときのマシンの最適化だった。ピエールのマシンでは期待した結果が得られたが、ブレンドンはなかなか合わせ込むことができなかったので、まだ改善していく点があると思う」

「ショートランでのペースには手応えを感じることができ、ロングランでは改善する点はまだあると感じているが、ここ最近のレースのときよりもよくなってきていると思う。予選のために、今夜まだ解析しなければいけないことが残っている」

「全チームが抱えている大きな問題は、ハイパーソフトタイヤの持たせ方ではないだろうか。ロングラン時に弱いタイヤであり、そこは改善する策はなかなか見つけられていないように思う。そこが10番手と11番手からスタートする選手のレースに作用する重要なポイントとなり、11番手以降の選手にとってタイヤがこのレースでのカギとなりそうだ」

関連:
F1アブダビGP フリー走行2回目:バルテリ・ボッタスがトップタイム
F1アブダビGP フリー走行1回目:マックス・フェルスタッペンがトップ

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / トロロッソ / F1アブダビGP