F1 トロロッソ・ホンダ ブラジルGP
トロロッソ・ホンダは、F1ブラジルGPの決勝レースで、ブレンドン・ハートレーが11位、ピエール・ガスリーが13位でフィニッシュ。2台完走を果たした。

F1 第20戦 ブラジルGPの決勝レースが午後3時10分より行われた。晴れ間ものぞく空模様だが、レース中に雨が降る可能性もある状況で、気温25℃、路面温度42℃のもと、71周の決勝を迎えた。

トロロッソ・ホンダの2台は、上位の選手のペナルティーによってスターティンググリッドが一つずつ繰り上がり、ピエール・ガスリーが9番手、ブレンドン・ハートレーが16番手からのスタートとなった。ガスリーは中古のスーパーソフトタイヤ、ハートレーは全車中唯一ミディアムタイヤでのスタートを選択した。

午後3時10分にフォーメーションラップがスタートし、レースが幕を開けた。好スタートを切ったピエール・ガスリーは、1周目に8番手に上がったが、2周目に追い上げてきたレッドブルのダニエル・リカルドにパスされ9番手に戻る。ブレンドン・ハートレーはスタートポジションを守り16番手でレース序盤を終えた。

早々にタイヤが厳しくなったピエール・ガスリーはペースが上がらず、13周目、18周目に後続にパスされ11番手にポジションを落とす。そして23周目にピットインし、ミディアムタイヤに交換。16番手でレースに戻るとポジションを取り戻すべくペースを上げる。ブレンドン・・ハートレーはピットインを引き延ばす作戦で、安定したペースで走行を続け、他車のピットインなどでポジションを上げる。レース半ばにはハートレーが12番手、ガスリーが13番手を走行。入賞圏内を目指しレースは終盤に入った。

42周目にはハートレーが11番手、ガスリーが12番手となり、トップ10が目前となった。50周目、ハートレーがピットインしスーパーソフトタイヤに交換。12番手でレースに戻り、ガスリーとポジションが入れ替わる。レース終盤、タイヤの厳しくなったガスリーはペースが落ち、ニュータイヤのハートレーはハイペースで追い上げる。レース残り2周で両選手はポジションを入れ替え、ハートレーが11番手にポジションを上げたが、ガスリーは最終ラップに後続にポジションを奪われるかたちになった。トロロッソ・ホンダの2台は完走を果たしたものの、ハートレーが11番手、ガスリーが13番手でフィニッシュし、惜しくも入賞を果たすことはでなかった。

F1 第21戦 アブダビGPは、ヤス・マリーナ・サーキットで11月23日~25日に行われる。

田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日は2台ともに完走を果たしたものの、パッケージとしてポイントに届くだけの速さが足りておらず、ガスリー選手のグリッドポジションを守り切ることができませんでした。残すはあと一戦のみになりましたが、今週末得られたデータの分析を進め、最終戦に向けた準備を進めます。また、最後に今日はコンストラクターズチャンピオンを獲得したメルセデスチームの皆さんに、Hondaを代表しておめでとうと伝えたいと思います」

フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
「ピエールは9番手からスタートし13位でレースを終えてしまったので、残念ながら満足できる結果とは言えません。ペースがよくなかったことは明らかで、単純に速さが足りていなかったので、その原因を解明しなくてはならないと思います。ブレンドンは16番手からミディアムタイヤでスタートをし、ピットインのタイミングを後に延ばしスーパーソフトに変える作戦を取ったのですが、レース後半に彼も力を発揮でき、うまく作用していたようでした。しかしながら両ドライバーともポイント獲得に至らなかったことは、とても残念です」

ブレンドン・ハートレー (11位)
「今日のレースは僕にとってはいいレースになっただけに、ポイントに届かなかったことが残念です。ただ、前方のマシンのリタイアなどもなかったので仕方ないかなとは思います。固めのコンパウンドのタイヤでスタートしたので、レース序盤は少し難しい数周となりましたが、スタート自体はうまく決まりオーバーテイクもすることができました。レース戦略を成功させるために、最初のスティントでできるだけ長くタイヤを保たせることが重要と分かっていました。ピットから途中いいフィードバックがあり、戦略通りにレースが運べていると確信しました。僕のF1のキャリアの中でもベストレースの一つだったと感じていますが、結果としてポイント獲得に至らなかったことはとても悔しいです。チームと共にメキシコGPで手応えを感じていたペースが、なぜ今週末のブラジルGPでは感じられなかったのかを解明し、最終戦に挑みたいと思います」

ピエール・ガスリー (13位)
「レース中にいいバトルもできましたが、全体としてはタフなレースになりました。スタートはうまくいき8番手までポジションアップすることができましたが、そのあとはライバルのマシンと比べてペースが上がらない展開となりました。できる限りの力で戦ったものの、ポイント獲得に至るほどのペースはありませんでした。ブラジルGPは難しい一戦になると覚悟していましたが、メキシコGPで見せていたパフォーマンスからもう少し期待を持って臨んだので、レース結果については残念に思っています。残すところ今シーズンもあと一戦なので、最後はもっといい結果でシーズンを締めくくれるようにしたいと思います!」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / F1ブラジルGP