トロロッソ 「新しい空力パッケージは期待通りのデータが得られている」
トロロッソのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1メキシコGP初日の作業を振り返った。
トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーのパワーユニット(PU)を最新仕様の新品に交換。これはアメリカGPで使用したPUに組み立て品質上の懸念が確認されたためで、シーズン残りの戦いを考慮し、交換を決定した。
ピエール・ガスリーはP1の最初をこの新PUで走行し、その後、旧仕様のPUに再度、交換して走行を行った。ブレンドン・ハートレーはP1から旧仕様PUでの走行となった。これは、メキシコ特有の高地という環境では、旧仕様の方がセッティング面で確実性が高いという判断によるもの。
P1では、ピエーエ・ガスリーはインスタレーションラップを2回行ったあと、旧仕様のPUに交換する作業に入り、走行はその2周にとどめた。ウルトラソフトタイヤで走行を開始しブレンドン・ハートレーはセッティングを進め、セッション後半にハイパーソフトに交換し、1分19秒024のベストタイムで9番手をマーク。29周を周回し、プログラムを順調に消化した。
P2では、2台はハイパーソフトタイヤで走行を開始。まずはアタックシミュレーションを行い、ハートレーが1分18秒928、ガスリーが1分19秒299をマーク。セッション半ばを過ぎた時点で2台ともに新品のハイパーソフトに履き替え、再びアタックシミュレーションを行った。このアタックで、ハートレーが1分18秒061、ガスリーが1分19秒047と、ともにベストタイムを更新。その後、ハイパーソフトタイヤでのロングランを行い、このセッションは合計でハートレーが35周、ガスリーが36周を走行。最終的にハートレーが6番手、ガスリーが14番手につけた。
「初日は天候が悪くなることが予想されていたが、すばらしい天候の中、ハートレー選手がいいタイムを刻んでくれた」とジョナサン・エドルズはコメント。
「我々は今週末に向け、2台それぞれに異なる戦略を用意していた。戦略的判断により、ガスリー車に関してはP1でPU交換を行ったため、P1ではインスタレーションラップのみのわずか数周に留まった。それからP2では旧仕様のPUに戻しての走行を行った」
「今日の主な目的は、ブレーキ、冷却システム、そして特にタイヤと新しい空力パッケージの挙動を確認することだった。このトラックは特にブレーキと冷却システムのセッティングが非常に難しいので、そうした要素がカギとなる。今日の走行では2つとも問題なく動作していたので、その点はポジティブだった」
「P1では新しい空力パッケージのデータを収集するとともに、その働きをチェックしたが、期待通りのデータだった。ハートレー選手のマシンでは前戦アメリカGPでの走行データを基に、終日を空力プラットフォームの最適化と、どのように新しい空力パッケージから最大限の性能を引き出すかをテストした。今日のタイムからもマシンが速さを発揮していることは明らかだが、今夜中にすべてのデータを見直し、方向性を決定する必要がある」
「タイヤに関しては、今日は我々が予想していたよりさらに多くのグレイニングが見られた。特にガスリー選手のマシンが履いていたハイパーソフトはグレイニングが多いので、彼は今日あまり速いタイムを刻むことができなかった。今日のタイムは、ガスリーの本来の速さを示しているものではないと言っていいだろう。今後の選択肢としては、グレイニングを少なくするか、グレイニングありでのタイヤ戦略を立てるか。どちらかを選ばなくてはならない」
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カテゴリー: F1 / トロロッソ / F1メキシコGP
トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーのパワーユニット(PU)を最新仕様の新品に交換。これはアメリカGPで使用したPUに組み立て品質上の懸念が確認されたためで、シーズン残りの戦いを考慮し、交換を決定した。
ピエール・ガスリーはP1の最初をこの新PUで走行し、その後、旧仕様のPUに再度、交換して走行を行った。ブレンドン・ハートレーはP1から旧仕様PUでの走行となった。これは、メキシコ特有の高地という環境では、旧仕様の方がセッティング面で確実性が高いという判断によるもの。
P1では、ピエーエ・ガスリーはインスタレーションラップを2回行ったあと、旧仕様のPUに交換する作業に入り、走行はその2周にとどめた。ウルトラソフトタイヤで走行を開始しブレンドン・ハートレーはセッティングを進め、セッション後半にハイパーソフトに交換し、1分19秒024のベストタイムで9番手をマーク。29周を周回し、プログラムを順調に消化した。
P2では、2台はハイパーソフトタイヤで走行を開始。まずはアタックシミュレーションを行い、ハートレーが1分18秒928、ガスリーが1分19秒299をマーク。セッション半ばを過ぎた時点で2台ともに新品のハイパーソフトに履き替え、再びアタックシミュレーションを行った。このアタックで、ハートレーが1分18秒061、ガスリーが1分19秒047と、ともにベストタイムを更新。その後、ハイパーソフトタイヤでのロングランを行い、このセッションは合計でハートレーが35周、ガスリーが36周を走行。最終的にハートレーが6番手、ガスリーが14番手につけた。
「初日は天候が悪くなることが予想されていたが、すばらしい天候の中、ハートレー選手がいいタイムを刻んでくれた」とジョナサン・エドルズはコメント。
「我々は今週末に向け、2台それぞれに異なる戦略を用意していた。戦略的判断により、ガスリー車に関してはP1でPU交換を行ったため、P1ではインスタレーションラップのみのわずか数周に留まった。それからP2では旧仕様のPUに戻しての走行を行った」
「今日の主な目的は、ブレーキ、冷却システム、そして特にタイヤと新しい空力パッケージの挙動を確認することだった。このトラックは特にブレーキと冷却システムのセッティングが非常に難しいので、そうした要素がカギとなる。今日の走行では2つとも問題なく動作していたので、その点はポジティブだった」
「P1では新しい空力パッケージのデータを収集するとともに、その働きをチェックしたが、期待通りのデータだった。ハートレー選手のマシンでは前戦アメリカGPでの走行データを基に、終日を空力プラットフォームの最適化と、どのように新しい空力パッケージから最大限の性能を引き出すかをテストした。今日のタイムからもマシンが速さを発揮していることは明らかだが、今夜中にすべてのデータを見直し、方向性を決定する必要がある」
「タイヤに関しては、今日は我々が予想していたよりさらに多くのグレイニングが見られた。特にガスリー選手のマシンが履いていたハイパーソフトはグレイニングが多いので、彼は今日あまり速いタイムを刻むことができなかった。今日のタイムは、ガスリーの本来の速さを示しているものではないと言っていいだろう。今後の選択肢としては、グレイニングを少なくするか、グレイニングありでのタイヤ戦略を立てるか。どちらかを選ばなくてはならない」
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