F1 トロロッソ・ホンダ
トロロッソ・ホンダは、F1アメリカGPにむけてSTR13に空力アップグレードを準備。新しいフロントウイングとフロアの導入が予定されている。

トロロッソ・ホンダは、F1オーストリアGPで導入したフロントウイングが期待通りのパフォーマンスを発揮しなかったことから、その後3カ月間にわたって大幅なアップグレードを導入することができておらず、勢力図で後退を強いられている。

先週末のF1シンガポールGPは、トロロッソ・ホンダにとって大きなチャンスのひとつと考えられていたが、ノーポイントで終えている。

ブレンドン・ハートレーは「僕たちが新たなアップデートを渇望しているのは間違いない」と認めたが、ハートレーもピエール・ガスリーもいつアップグレードが投入されるかわからないとしていた。

Autosport は、トロロッソは以前のアップグレードの問題を受けて開発された新しいフロアとフロントウイングを準備していると報道。だが、それらのアップグレードの導入は10月下旬のF1アメリカGPとなり、ロシアと日本のダブルヘッダーではトロロッソ・ホンダは空力アップグレードなしで迎えることになるという。

トロロッソの副テクニカルディレクターを務めるジョディー・エギントンは「我々が製造する次のパッケージはフロントウイングのアップデートとフロアのアップデートだ」とコメント。

「我々が開発したパーツの中には実際にレースで使用しなかったフロントウイングのアップデートから学んだ結果もある。その相関関係と我々がクルマを開発するなかでの変更は、いくつかの点でそのフロントウイングによって導かれた」

「そのフロントウイングはレーススペックにはならなかったが、その結果として生じたものだ。クルマをさらに開発していくという点で非常に有益だった」

ジョディー・エギントンは、以前のフロントウイングのアップデートでは負荷という点で成果を挙げていたが、ヨーと車高感度という点で十分な進歩を示さなかったと説明。トロロッソは、そのフロントウイングをデビューにむけて限らせた数量しか製造していなかったため、採用を取り止め、リソースを無駄にすることを避けたとしている。

一方で、フロア、ボディワーク、フロントとリアのブレーキダクト、シャシーのウイングレットといった他のエレメントによって記録された空力感度には満足しており、それらのコンポーネントは使用されている。

バーレーンで4位、モナコで7位、ハンガリーで6位、ベルギーで9位入賞を果たしているピエール・ガスリーは、トロロッソは新しいパーツで同じような結果を期待するべきではないと語る。

「僕たちはシーズン序盤と同じような期待を抱いてはいけない。競争力があると考えていた場所で必ずしもそうではなかったし、競争力がないと思っていても、考えていたよりも競争力があったときもあった」

「エンジンとクルマに一緒にアップグレードが入って、もう少し僕たちのランクを上げてくれることを願っている」

エンジンパートナーのホンダは、35馬力アップを果たしてルノーを上回るとされる“スペック3”エンジンの準備を進めており、早ければ今週末のF1ロシアGPでの導入が噂されている。

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カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1