トロロッソ・ホンダ:F1フランスGP プレビュー
トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレー、そして、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が2018年のF1世界選手権 第8戦 フランスGPへの意気込みを語った。
長い歴史を持つフランスGPが10年ぶりにカレンダーに復活。1991年以降のフランスGPはマニクール・サーキットで開催されていたが、今年はさらにそれ以前にレースが開催されていたポール・リカール・サーキットで行われる。
トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーも含め、現在グリッド上には3人のフランス人ドライバーがいるが、1カ国の人数としては最多。非常によく考えて設計された素晴らしいサーキットレイアウトだが、人によってはミストラルストレートの途中に新たに加えられたシケインを嫌う人もいるかもしれない。とはいえ、パワーユニットのパワーが必要なサーキットであることは間違いない。
ピエール・ガスリー (#GAS10)
「僕にとっての初めてのF1フル参戦の年に、フランスGPが10年振りに復活するなんて本当にすばらしいことです。本当にうれしく思っていますし、僕の故郷でレースができることにいまから興奮しています。週末に実際にトラックに降り立ったら、本当に特別な気持ちになるでしょうね。これに関してはジャン・アレジやアラン・プロストとも話しましたが、どちらも“フランス人としてフランスでレースをするのは本当に特別な気持ちになる。こればかりは実際に体験してみないと分からない”と言ってくれました。今はとにかく、サーキットのあるル・カステレ村に行くのが待ちきれません。ホームでのレースになりますが、特にプレッシャーは感じません。むしろこれ以上のサポートはないといった気持ちです。フランスのモータースポーツファンにとって、すばらしいことだと思います。F1というスポーツは常に我々の文化の一つであり、現在も3人のドライバーと1つのチームがフランスから参戦しています。フランスGPの復活をキッカケに、故郷でのF1人気がさらに高まることを期待したいですね。もちろん、レースでは僕も全力を尽くすつもりです。ポール・リカール・サーキットでは、いくつかのいい思い出があります。フォーミュラ4やフォーミュラ・ルノー 2.0で勝利を挙げましたし、フォーミュラ・ルノー 3.5シリーズではポールポジションからレースに挑んで2位に入りました。ここはこれまで勝利するか必ず表彰台に入ってきたサーキットで、好きな場所でもあるので、今週末はいいリザルトを獲得したいです」
ブレンドン・ハートレー (#HAR28)
「F1マシンで走った経験はありませんが、ポール・リカール・サーキットはよく知っているトラックです。ここでは、FIA世界耐久選手権に参戦していたときにマシンのテストを何度も行いましたし、2013年にはレースで勝利を挙げました。耐久レースのテストにはもってこいの場所ですし、当時は夜間に何度もテスト走行を行っていました。もっとも、F1にその経験が活かせるかはまだ分かりません。タイヤマネージメントに関してはかなりユニークなサーキットでしたが、路面が再舗装されたので、どう変わっているのか楽しみにしています。以前は、特に左のフロントタイヤが非常に消耗しやすくなっていましたが、それがどう変わったか見極める必要があります。ここは走っていて楽しいだけでなく、速いトラックでもあります。僕が走っていたときはバックストレートの途中にシケインを設けていなかったので、当時と比べるといくらかトップスピードは落ちているかもしれませんが、それでもここがすばらしいサーキットであることに変わりはありません。スポーツカーにおいてもF1カーにおいても歴史のある場所ですし、ここで走ることを楽しみにしています。僕の住んでいるモナコからそう遠くないですし、観光にもいい場所ですからね。ドライバーの人気も高いサーキットなので、週末はいいレースになることを期待しています。このトラックでは風が非常に強くなることがあり、ロングストレートに季節風ミストラルの名前がつけられているぐらいです。ドライバーにとっては、レースを戦う中でこの風が大きなチャレンジになるでしょう」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今回は久しぶりにフランスでのF1開催になります。ポール・リカール・サーキットは過去に改修されてその姿を変えてはいるものの、私が以前訪れたときからその特徴は大きく変わっていません。レイアウトとしてはロングストレートと低速コーナーの組み合わせになっており、エネルギーマネジメントの観点では、アゼルバイジャンと似た特性が予想されます。現行レギュレーション下での初走行ですので、実際の走行パターンにスピーディーに対応できるよう、十分に準備をして臨みたいと思います。また、このサーキットは山頂近くにあり、強い風が予想されます。従って、シャシーやエアロのセットアップにとってもチャレンジングな週末となりそうです。ただ、ガスリー選手にとってはホームレースになりますし、チームとしてよいレースができるように準備を進めます」
関連:2018年 F1フランスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
カテゴリー: F1 / トロロッソ
長い歴史を持つフランスGPが10年ぶりにカレンダーに復活。1991年以降のフランスGPはマニクール・サーキットで開催されていたが、今年はさらにそれ以前にレースが開催されていたポール・リカール・サーキットで行われる。
トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーも含め、現在グリッド上には3人のフランス人ドライバーがいるが、1カ国の人数としては最多。非常によく考えて設計された素晴らしいサーキットレイアウトだが、人によってはミストラルストレートの途中に新たに加えられたシケインを嫌う人もいるかもしれない。とはいえ、パワーユニットのパワーが必要なサーキットであることは間違いない。
ピエール・ガスリー (#GAS10)
「僕にとっての初めてのF1フル参戦の年に、フランスGPが10年振りに復活するなんて本当にすばらしいことです。本当にうれしく思っていますし、僕の故郷でレースができることにいまから興奮しています。週末に実際にトラックに降り立ったら、本当に特別な気持ちになるでしょうね。これに関してはジャン・アレジやアラン・プロストとも話しましたが、どちらも“フランス人としてフランスでレースをするのは本当に特別な気持ちになる。こればかりは実際に体験してみないと分からない”と言ってくれました。今はとにかく、サーキットのあるル・カステレ村に行くのが待ちきれません。ホームでのレースになりますが、特にプレッシャーは感じません。むしろこれ以上のサポートはないといった気持ちです。フランスのモータースポーツファンにとって、すばらしいことだと思います。F1というスポーツは常に我々の文化の一つであり、現在も3人のドライバーと1つのチームがフランスから参戦しています。フランスGPの復活をキッカケに、故郷でのF1人気がさらに高まることを期待したいですね。もちろん、レースでは僕も全力を尽くすつもりです。ポール・リカール・サーキットでは、いくつかのいい思い出があります。フォーミュラ4やフォーミュラ・ルノー 2.0で勝利を挙げましたし、フォーミュラ・ルノー 3.5シリーズではポールポジションからレースに挑んで2位に入りました。ここはこれまで勝利するか必ず表彰台に入ってきたサーキットで、好きな場所でもあるので、今週末はいいリザルトを獲得したいです」
ブレンドン・ハートレー (#HAR28)
「F1マシンで走った経験はありませんが、ポール・リカール・サーキットはよく知っているトラックです。ここでは、FIA世界耐久選手権に参戦していたときにマシンのテストを何度も行いましたし、2013年にはレースで勝利を挙げました。耐久レースのテストにはもってこいの場所ですし、当時は夜間に何度もテスト走行を行っていました。もっとも、F1にその経験が活かせるかはまだ分かりません。タイヤマネージメントに関してはかなりユニークなサーキットでしたが、路面が再舗装されたので、どう変わっているのか楽しみにしています。以前は、特に左のフロントタイヤが非常に消耗しやすくなっていましたが、それがどう変わったか見極める必要があります。ここは走っていて楽しいだけでなく、速いトラックでもあります。僕が走っていたときはバックストレートの途中にシケインを設けていなかったので、当時と比べるといくらかトップスピードは落ちているかもしれませんが、それでもここがすばらしいサーキットであることに変わりはありません。スポーツカーにおいてもF1カーにおいても歴史のある場所ですし、ここで走ることを楽しみにしています。僕の住んでいるモナコからそう遠くないですし、観光にもいい場所ですからね。ドライバーの人気も高いサーキットなので、週末はいいレースになることを期待しています。このトラックでは風が非常に強くなることがあり、ロングストレートに季節風ミストラルの名前がつけられているぐらいです。ドライバーにとっては、レースを戦う中でこの風が大きなチャレンジになるでしょう」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今回は久しぶりにフランスでのF1開催になります。ポール・リカール・サーキットは過去に改修されてその姿を変えてはいるものの、私が以前訪れたときからその特徴は大きく変わっていません。レイアウトとしてはロングストレートと低速コーナーの組み合わせになっており、エネルギーマネジメントの観点では、アゼルバイジャンと似た特性が予想されます。現行レギュレーション下での初走行ですので、実際の走行パターンにスピーディーに対応できるよう、十分に準備をして臨みたいと思います。また、このサーキットは山頂近くにあり、強い風が予想されます。従って、シャシーやエアロのセットアップにとってもチャレンジングな週末となりそうです。ただ、ガスリー選手にとってはホームレースになりますし、チームとしてよいレースができるように準備を進めます」
関連:2018年 F1フランスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
カテゴリー: F1 / トロロッソ