F1 トロロッソ 本田技研工業 中国GP 2018年のF1世界選手権
トロロッソ・ホンダは、F1中国GP初日の2回目のセッションで、ピエール・ガスリーが11番手/12番手タイム、ブレンドン・ハートレーが16番手/15番手タイムだった。

2018年シーズン第3戦中国GPが初日を迎え、プラクティス1、プラクティス2が行われた。朝からぶ厚い雲に覆われた上海インターナショナル・サーキットは、気温17℃、路面温度も20℃前後と、比較的低温下でのセッションとなり、プラクティス2終盤には雨も降り始めた。

プラクティス1では、ブレンドン・ハートレー車のフロア交換とガスリー車のセッティング調整に少し時間を要したが、チームはトラックタイムを稼ぐために最小の時間で対応し、十分な周回数を消化した。このセッションを、ピエール・ガスリーが11番手、ブレンドン・ハートレーは16番手で終えている。

プラクティス2では、ウルトラソフトタイヤによるアタックとロングランを行い、ピエール・ガスリーが12番手、ブレンドン・ハートレーが15番手。ともに大きな問題はなく、予定通り多くの周回を消化し、マシンのセッティングを進めた。

パワーユニットとしては、通常の金曜日と同様、サーキット特性に合わせたドライバビリティやエネルギーマネージメントの調整を行い、トラブルなく初日を終えている。

2日目となる14日(土)は午前11時(日本時間正午)よりプラクティス3、午後2時(日本時間午後3時)より予選が行われる。

ピエール・ガスリー
FP1 ベストラップ: 1:36.037, ポジション 11番手, 21ラップ
FP2 ベストラップ: 1:34.849, ポジション 12番手, 33ラップ
「上海インターナショナル・サーキットで走るのは今日が初めてでしたが、全体的にいい一日でした。シュミレ―タ―やTVゲームで走るより、実際に走るほうが楽しいですね! 今日は全体的にはポジティブですが、中団でのポジション争いは非常にタイトです。その中で自分たちは真ん中くらいのポジションにいると考えています。かなりの速さを見せているチームがいくつかあるので、明日に向けてマシン、そして走りを改善しなくてはいけません。今夜は、収集した走行データの解析を進め、明日はほかの中団チームとよりいい戦いを展開できるようにがんばります」

ブレンドン・ハートレー
FP1 ベストラップ: 1:36.715, ポジション 16番手, 23ラップ
FP2 ベストラップ: 1:35.333, ポジション 15番手, 37ラップ
「特に大きな問題もなく、順調な一日となりました。プラクティス1では、フロアの故障のためトラックタイムを多少失ってしまいましたが、それを除けばポジティブでした。前戦のバーレーンと同じく、僕たちがいる中団グループは非常にタイトです。なので、明日の予選では、100%の力を出しきることが少しでも上のグリッドを獲得するためのキーになるでしょう。今夜は、明日に向けていくつか作業を進めなければなりません。多少走行時間を失った部分はありますが、マシンはとても快適で、バランスも優れています。今夜中にいくつかのエリアを改善できれば、明日の予選ではよりいい走りができるはずです」

田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今週末の中国GPは、2本の長いストレートを持つサーキットレイアウト、そして天候という部分で、先週のバーレーンGPと大きく異なります。今日は肌寒く、セッション終盤には小雨が降りだしました。週末を通して不安定な天候が予想されていますが、PUとしてもさまざまなコンディションを想定しながらセットアップを進めていきます。セッションとしては午前、午後ともPUには全く問題のないスムーズな金曜日となりました。明日の午前のFP3でさらにセットアップを進め、午後の予選に臨みます」

ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフ・エンジニア)
「プラクティス1では、前戦でとても効果があったエアロパーツのセットアップをさらに発展させたものをマシンに導入しました。ただ、マシンにいくつかの小さな不具合があったおかげで、とても忙しいセッションとなりました。ブレンドン車のフロントウイングに鳥がぶつかり、少しダメージを負ってしまい、またフロアも破損していたため、セッション中にフロアの交換を行いました。そのため、ブレンドンの走行プランはすこし予定通りにいかない部分がありました。ピエールに関しては、当初の予定を完了し、新しいパーツをテストすることができました。これはうまく機能していたので、プラクティス2でも引き続き使用しています。今日は風が強く、コーナーごとのデータが均一ではなかったので、マシンのバランスを分析するのが非常に難しかったです。プラクティス2では、予選に向けたタイムアタックと、ロングランのパフォーマンスを重点的にテストしました。マシンのバランスは改善できましたが、ショートランとロングランで最大限の性能をまだ引き出せていないので、それが今夜、取り組むべき課題になります。セッションの最後には雨が降り出したため、その時点で行っていた冷却テストのデータをすべて収集できず、テストを完了できませんでした。しかし、これはより長期的な目線で取り組んでいるものなので、今週末に向けては大きな影響は出ないでしょう」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / F1中国GP