F1 スクーデリア・トロ・ロッソ ホンダF1
2018年からホンダと新たにパートナーシップを結ぶトロ・ロッソは、マクラーレン・ホンダの失敗を教訓にしていくつかの対策に取り組んでいる。

マクラーレンは2015年からF1に復帰したホンダとパートナーシップを結んだが、ホンダのF1パワーユニットの信頼性とパフォーマンス不足と相まって期待した結果を出すことができず、マクラーレン・ホンダは3年間で終止符を打つことになった。

マクラーレン・ホンダが機能しなかった原因のひとつとして、イギリスのマクラーレンと日本のホンダとの“文化”の違いが挙げられている。

今年からホンダはイタリアのチームであるトロ・ロッソにF1パワーユニットを供給。トロ・ロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、イタリア本部のスタッフが非常に異なる日本の文化を理解することが重要になることを理解していると語る。

「日本の文化をより深く理解するためにセミナーやワークショップを開催しており、我々の従業員も大きな関心を抱いている」とフランツ・トストは Speed Week にコメント。

「我々全員が日本には独自の文化があることを把握しているし、実際にそれを我々自身の文化と同期されることは本当にエキサイティングな課題のひとつだ」

「もし我々にそれを達成できるという確信がなければ、このプロジェクトを進めることはなかっただろう」

ホンダにF1パワーユニットを変更するという決定には遅れが生じたが、トロ・ロッソは2018年にむけて非常に異なるエンジンを組み込むための時間は十分にあるとフランツ・トストは語る。

「実際、このような早くに決定することは稀なことだ」とフランツ・トストは語る。

「2年前にフェラーリへの変更が12月に決定したことを思い出してほしい。だが、我々はそれをなんとか時間内に達成することができた。我々独自のトランスミッションを使用することでそのプロセスは簡素化されている」

また、フランツ・トストは、ホンダのワークスチームになることはスポンサーを見つけるための“助けになる”が、既存の基本的なチーム構造に変わりはないと語る。

「従業員の数は成功した未来のための健全な基盤だ」

しかし、ホンダとの初年度となる2018年に関しては過度な期待はしていないとフランツ・トストは語る。

「我々の現実的な目標はミッドフィールドだ。大まかに言えば、大きな変化は期待していない。まだメルセデスが強いと思っているが、もちろんレッドブルとフェラーリがタイトルを争うことを期待している。正直に言えば、フェラーリよりもレッドブルにより期待している」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / トロロッソ