SUPER GT
2017年のSUPER GT第4戦がスポーツランドSUGOで開催。7月22日に行われた公式予選で、#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は予選14位となった。

「真夏の3連戦」とも呼ばれる第4~6戦は、東北・スポーツランドSUGOからスタート。約1か月前にここで行われた公式テストでは、セッショントップタイムをマークするなどGT-R勢が好調な姿を見せていた。今回のレースは後半戦に向けて巻き返しを図るための重要な一戦となる。#23 GT-Rは性能向上を図った今季2基目のエンジンを搭載して臨んだ。

週末の天気予報はあまり良くないものの、予選日の午前中は夏の日差しに包まれ、公式練習が始まった午前9時の時点で、気温は30℃超え。湿度も60%を指していた。しかし、予選直前の併催レースが終わるころになると、一気に雲が暗くなり、ぱらぱらと小さな雨粒が見えるようになった。予選はウェット宣言が出されてスタートしたが、それ以上に雨脚が強まることはなく、GT500のセッションが始まるころには、まだ分厚い雲は残っていたものの、コース上はドライコンディションでセッションがスタートした。

Q1を担当するクインタレッリは、残り時間が7分を切ったところでコースイン。計測3周目に1分12秒436を記録して、暫定でQ2進出圏内の7番手に滑り込んだ。しかし、クインタレッリよりあとでコントロールラインを通過したマシンがタイムを上回り、#23 GT-Rの順位は後退。クインタレッリは再度アタックするが、1分12秒915と自己ベストタイム更新はならず、最終的に14位となった。

ロニー・クインタレッリ (#23 ドライバー)
「午前中からタイヤのグリップで少し苦労しました。予選に向けてセットアップも詰めていって、路面コンディションが良くなった分タイムは上がりましたが、まだまだ思った通りの走りにはなりませんでした。ロングランのことを考えて選んだタイヤですから、今日はあまり良くなかったけれど、明日の決勝ではいい走りができると思います。14位からのスタートですが、毎年SUGOのレースは荒れますから、どんな状況になってもみんなで力を合わせて、少しでも多くのポイントを獲りたいです」

松田次生 (#23 ドライバー)
「テストの時期と比べて暑いコンディションになりましたが、そのあたりの想定は悪くなかったと思います。決勝に向けて持つタイヤを選んだということもありますが、一発のタイムに対して苦しめられた部分がありますね。レースは長いので、じっくりと戦っていきます。ポイントをしっかりと獲って、次のレースに活かしたいと思います」

鈴木豊 (ニスモ 監督)
「もう少しいいポジションに行けるのではと考えていましたが、少し力が足りませんでした。テストの段階である程度速さはありましたが、レースに対しての安定性も上げたいと考えて、そちらの方向に振ったタイヤを持ち込みました。それが、一発の速さという点で力が及びませんでした。本当は前のポジションからレースをしたかったですが、明日も後方からしぶとく諦めずに、一つでも前を目指します。気持ちを切り替えて、自分たちのレースをしっかりとやることに集中したいと思います」

GT300クラス 公式予選
#3 B-MAX NDDP GT-Rは予選5位
約2か月のインターバルを挟んでの開催となったSUPER GT第4戦。今回#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)は、22kgのハンディウェイトを搭載しての参戦となった。

午前中は夏らしい晴れ模様となったが、午後になるとサーキット周辺は黒い雲に覆われ、雷鳴も響き雨粒も落ちて来た。しかしコースを濡らすまでには至らず、気温28℃、路面温度36℃というコンディションで、午後2時10分にGT300クラスの公式予選Q1が始まった。

開始4分で星野がコースインした直後、3コーナーでコースアウトしてストップした車両があり、セッションは赤旗が掲出されて中断。6分後に残り10分で再開された。星野は4周目に1分19秒700をマークして12位につけると、翌周には1分19秒595へタイムを縮め11位となり、上位14台が進出できるQ2への出走を決めた。

Q2は午後3時01分から12分間で行われたが、高星がコースインした直後に、SPコーナーイン側でクラッシュした車両があり、再び赤旗中断。午後3時15分に残り7分で再開となった。このセッションで高星は4周目に1分18秒942のタイムを記録して4位につけた。その後、1台が高星のタイムを上回り、5位で予選は終了。決勝にむけて良いポジションを獲得することに成功した。

星野一樹 (#3 ドライバー)
「練習走行からクルマの調子は良く、自信を持って予選に臨みました。赤旗中断や雨などで混乱もありましたが、何とかQ2の高星につなげることができ、全体的に良かったと思います。決勝は雨の予報なので、ウェット路面になると苦戦するかもしれませんが、粘り強く走れば何とかポイントを追加できると思います」

高星明誠 (#3 ドライバー)
「朝の走行は2番手といい感触でしたから上位を狙っていましたが、予選になると気温も下がってアンダー(ステア)っぽい状態になってしまい残念でした。それでも何とかまとめて5番手につけることができました。18秒台は出したいと思って走りましたが、完璧ではありませんでした。決勝はドライコンディションが希望ですが、ウェット路面で厳しくなっても精一杯走ります」

長谷見昌弘 (NDDP RACING 監督)
「Q1はどのチームもエースドライバーをつぎ込んでいて、なかなか厳しいものになっています。朝の公式練習では星野が(1分)19秒台を出していたので、先(Q1)に行かせました。私たちが予想していた辺りの、11位でQ1を無事突破でき、Q2では高星が18秒台に入れて5番手となりましたが、上出来でしょう。久しぶりに思いどおりの予選になりました」

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カテゴリー: F1 / SUPER GT / 日産