SUPER GT:au TOM’S GR Supraの坪井がGT500初ポールポジション
2023年 SUPER GT 第3戦の公式予選が6月3日(土)に鈴鹿サーキットで行われた。GT500クラスはNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)の坪井が、GT500クラスでは初となるポールポジション(予選1位)を獲得。GT300クラスは、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も山内英輝がGT300クラス最多タイとなる予選1位を手にした。2チームは、明日6月4日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。

■Q1ではWedsSport ADVAN GR Supraが今季初のトップタイムを記録
前日の豪雨が嘘のように晴れ上がった、この日の鈴鹿サーキット。GT500クラスの予選Q1は、FIA-F4選手権第3戦の進行が長引いたため、当初の予定より20分遅れの午後3時58分より10分間で行われた。

今回もアウトラップに続いて何周目にアタックに入るかの判断がチームによって分かれた。まずはNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也)がウォームアップ2周でアタックに入り、1分45秒441と午前の公式練習におけるトップタイムをいきなり上回ってきた。続いてウォームアップ1周でアタックに入ったNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹)が1分44秒443とこの日最初の1分44秒台を記録し、この時点でのトップに立つ。

No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛)はウォームアップ2周で1分44秒881とこちらも1分44秒台に入ってきた。開幕戦優勝のNo.23 MOTUL AUTECH Z(ロニー・クインタレッリ)はウォームアップ1周でアタックに入ったが、タイムは1分45秒347にとどまる。

そしてセッション終盤に入ったところで24号車と同じヨコハマタイヤを履くNo.19 WedsSport ADVAN GR Supraの阪口晴南が1分44秒366を叩き出し、24号車を上回る。続いてウォームアップ3周でアタックを行ったNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大)は1分44秒663、No.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺)は1分44秒876、第2戦優勝のNo.36 au TOM'S GR Supra(宮田莉朋)もウォームアップ3周で1分44秒966を記録した。

その結果、19号車がQ1トップを決め、24号車が2番手となる。17号車が3番手、16号車が4番手、39号車が5番手、36号車が6番手とここまでが1分44秒台のタイムを記録。終わってみればトップから1秒以内に9台が入るという接戦となった。

そうした中、開幕戦優勝のNo.23 MOTUL AUTECH Z(ロニー・クインタレッリ)は8番手にコンマ1秒及ばず、惜しくもQ1敗退となったほか、唯一のダンロップタイヤユーザーである64号車も10番手で予選を終えた。

■Q2は結果的にGR Supraがワン・ツーも、決勝はNSX-GTとZも2列目につける
これにより予選Q2は装着するタイヤがブリヂストンとヨコハマの2つとなって、それぞれのタイムアタックへのアプローチに特性の差が見て取れた。コースオープン直後から2、3周のウォームアップ走行を行ってアタックに入ったブリヂストン勢に対し、ヨコハマの19号車と24号車は残り5分を切ったところでようやくコースイン。ウォームアップ1周でアタックするという作戦に出た。

まずはウォームアップ2周でアタックに入った39号車の中山雄一が1分44秒924をマーク。続いて16号車の大津弘樹と17号車の松下信治がウォームアップ3周でアタックに入り、それぞれ1分44秒945、1分45秒275を記録する。No.100 STANLEY NSX-GTの山本尚貴はウォームアップ3周で1分44秒763、36号車の坪井翔もウォームアップ3周でこれを上回って1分44秒585を記録。これに対しウォームアップ1周でアタックに入った19号車の国本は1分44秒679と僅かに坪井に及ばなかった。

しかし終了寸前にアタックに入った24号車の平手がウォームアップ1周で1分44秒320を叩き出し、一気にトップに躍り出た。だが、24号車はQ2後の車検で車体に違反があったと判定され、予選の全タイムが抹消となってしまった。

この結果、前戦の勝者であるNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)がポールポジションを獲得。坪井にとってGT500クラスで初となる予選1位となった(GT300クラスでは2回を記録)。予選2位にはNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が入り、TOYOTA GR Supra GT500がワン・ツーと、スターティンググリッドの最前列を独占することに。同3位はNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)で、Hondaのホームコースである鈴鹿で、2018年第3戦以来のNSX-GT優勝を目指す。Nissan Z GT500勢ではNo.1 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が同4位で、自身の鈴鹿連勝そしてNISSANの鈴鹿6連勝に挑むことになった。



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カテゴリー: F1 / SUPER GT