SUPER GT
10月7日(土)、タイのブリーラム県のチャン・インターナショナル・サーキットにて、シリーズ唯一の海外戦である第7戦「Chang SUPER GT RACE」の公式予選が行われた。ブリーラムは朝から天候が不安定で、朝のフリー走行はフルウェットコンディションで行われた。

その後コースは乾いたものの午後になって再び激しい雨が降ってコースはフルウェットコンディションに戻り、午後3時(日本時間の午後5時)からの公式予選は、雨が止み走行ラインのみが乾き出すという難しいコンディションで始まった。

Q1では#8野尻智紀/小林崇志組が4番手、#17塚越広大/小暮卓史組が5番手、#64ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組が7番手のタイムを記録、3台のHonda勢がQ2に進出した。Q1の途中でコースは乾き始めたが、その後コースの一部で再び降雨があり、難しいタイヤ選択が求められる状況下でQ2が始まった。

ドライタイヤを選んだ#17塚越は慎重にタイヤを暖めるとコースコンディションの好転とともにタイム更新を重ね、最終的に3番手のタイムを記録して公式予選を終えた。#8野尻/小林組は6番手、#64バゲット/松浦組は8番手につけて、明日の決勝レースを迎えることとなった。

66周で繰り広げられる決勝レースは明日8日(日)の午後3時(日本時間の午後5時)にスタートが切られる予定。

小暮卓史 (♯17 ケーヒン リアル レーシング)
クルマのパフォーマンスは良かったです。ぼくはレインタイヤで走ったのですが、2セット目に交換してコースインしたところ、前にクルマにひっかかってしまいました。タイヤの状態が一番良いラップにタイムが出せず、次の周でタイムを出さなければなりませんでした。もっと良いタイムが出せる感触があっただけに残念です。ただ、無事に塚越にクルマを渡すことができたので良かったです。ドライでもウェットでもクルマのパフォーマンスは高いと思うので、日本ではなかなか経験できないスコールさえなければ、良い結果が出せる手応えがあります。

塚越広大 (♯17 ケーヒン リアル レーシング)
走り出しからスムーズでした。小暮さんが難しいコンディションの中、レインタイヤでQ1を突破してくれましたが、路面が乾き始めていたので、僕はドライでいこうと決めました。途中で雨が一部で降ってひやひやしましたが、慎重にタイヤを暖めてアタックをしました。明日は好位置からスタートできるので、ドライでもウェットでも小暮さんと僕のそれぞれがやるべきことをやって、最低でも順位を落とすことなく、チャンスがあればもっと前でフィニッシュしたいと思っています。レース中にスコールだけは来て欲しくないですね。

佐伯昌浩 (ホンダ GT プロジェクトリーダー)
雨が降ったり止んだりで難しいコンディションでしたが、うまくまとめたチームがQ2に残ってくれ、最終的にコンマ1秒という僅差で3位に食い込みました。予選では路面温度が下がっていましたが、NSX勢は、もっと高温になることを想定したセッティングになっていたことも、ポールに届かなかった一因かも知れません。ここでの過去のリザルトを見ると、去年は2位、その前は3位と、NSXとは相性が悪くないコースですから、明日は優勝を狙います。

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カテゴリー: F1 / SUPER GT