シャルル・ルクレール 無線批判を撤回「発言が早すぎた」 F1ハンガリーGP

ルクレールはポールポジションからスタートし、序盤はレースをリード。しかし最終スティントでペースが大きく落ち、最終的に4位でレースを終えた。ポールスタートからの勝利数はこれで27戦中5勝にとどまっている。
レース中、彼は以下のような怒りを無線で表現していた。
「レース前に話し合ったことが感じられる…こういうことは実行する前に話すべきなんだ」
「こういうことでレースを失うんだ。とにかくタイムを失いすぎている」
2度目のピットストップ後にはさらなる苛立ちを見せた。
「本当にフラストレーションがたまる。競争力を完全に失った。僕の言うことを聞いてくれれば、違うマネジメントができた。もうドライブできる状態じゃない。これで表彰台に乗れたら奇跡だ」
実際その後、ルクレールはマクラーレンのオスカー・ピアストリ、メルセデスのジョージ・ラッセルに次々とオーバーテイクされ、4位に転落した。
レース後、ルクレールはメディアに対し、次のように述べて自身の発言を訂正した。
「まず最初に、ラジオで言ったことは撤回しなければならない。あのときはある問題が原因だと思っていたけれど、クルマを降りてからもっと詳しい情報が入ったんだ」
「実際にはシャシー側に問題があって、僕たちにどうにかできるものではなかった。40周目あたりからその症状が出始めて、そこから周回を重ねるごとに悪化していった。終盤は2秒落ちのペースで、マシンはまったく運転できる状態ではなかった」

Sky Sports F1のインタビューでは「発言が早すぎたと思う」とも認めた。
問題の詳細についてはまだ明らかにされていないが、「フェラーリはレース後に問題を確認した」とルクレールは説明した。
「原因についてはまだ分かっていないけど、これから調べる。かなり厄介な問題だったと思う。でなければ僕にも分かったはずだし、チームからも知らされていたはず。データ上では明確に出ていなかったみたいだけど、今となっては明確に“問題があった”と断言できる」
土曜の予選でルクレールは今季初のポールポジションを獲得し、マクラーレン勢を抑えるサプライズを見せていた。それだけに、今回のレースでのトラブルは一層悔やまれる結果となった。
「これは本当に残念だった。今年の中で勝てるチャンスが唯一あったレースだったと思う。第1スティントは完璧だったし、第2スティントの最初もすごく良かった」
「レースに勝つためのペースはあった。でも最後のスティントでシャシーの問題が出たことで、すべてが崩れてしまった」
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