レッドブルのタイトル争いは「不可能」 F1ハンガリーGP惨敗でマルコ断言
レッドブルのシニアアドバイザーであるヘルムート・マルコは、2025年シーズンの残りでタイトルを狙うのは「明らかに不可能だ」と述べ、マクラーレンが独走状態にある現状を認めた。

ハンガリーGPでマックス・フェルスタッペンは9位フィニッシュ。ここ65戦でトップ6圏外でチェッカーを受けたのはわずか2回目となる。

このレースではランド・ノリスが今季7度目のマクラーレン1-2フィニッシュを牽引し、ドライバーズランキングでもチームメイトのオスカー・ピアストリとの差を9ポイントに縮めた。F1はこのあと夏休みに入る。

一方、フェルスタッペンはノリスから72秒遅れて9位でフィニッシュ。レース前には「今季もう勝てないかもしれない」と語っていた。角田裕毅はピットレーンスタートから追い上げを試みたが、17位でレースを終えている。

現在、マクラーレンは他チームの倍以上のコンストラクターズポイントを獲得しており、フェルスタッペンはドライバーズランキングで首位と97ポイント差をつけられている。この現状を踏まえ、今季のタイトルの可能性について問われたマルコは、『PlanetF1.com』などのメディアに対し次のように語った。

「不可能だ。明らかにね」

さらに、レッドブルのハンガロリンクでの全体的なパフォーマンスについても言及し、次のように述べた。

「パフォーマンスは劣っていた。ただ、1ストップの方が良かったと思う。というのも、オーバーテイクが非常に難しかったからね」

「おそらく6位か5位は可能だったかもしれない。でも面白いことに、2〜3周だけはフェルスタッペンがリーダーたちと同じようなタイム、1分19秒5あたりで走っていた。でも、何が悪かったのか、我々は分かっているつもりだ」

レッドブル・レーシングマックス・フェルスタッペン、9位完走も「タイトルは不可能」とマルコが断言

マルコは、レッドブルが抱えた問題はタイヤにあると明かしたが、それが特定のサーキットに起因するものではないという見方を示した。

「最初のスティントではタイヤがすぐ終わってしまった。そして2回目のストップでは、我々はオーバーテイクできると思っていた。でも実際には2〜3周だけスピードが出て、そのあとはもうダメだった」

また、フェルスタッペンはターン4でルイス・ハミルトンをオーバーテイクした際の動きについて、FIAから審議対象とされた。フェルスタッペンがイン側から仕掛けた際、ハミルトン(フェラーリ)はランオフエリアに飛び出したが、接触はなかった。

この件に関してコメントを求められたマルコは、簡潔にこう答えている。

「理解できないね」

F1はここから4週間のサマーブレイクに入り、次戦は8月末のザントフォールト(オランダGP)で開催される。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1ハンガリーGP / マックス・フェルスタッペン