F1シンガポールGP FP2:最速ピアストリにハジャー接近 角田裕毅11番手
マクラーレンのオスカー・ピアストリがシンガポールGPのフリー走行2回目で最速タイムを記録した。このセッションは赤旗が2度提示され、さらにシャルル・ルクレールとランド・ノリスのピットレーンでの接触という珍しいアクシデントも発生した。

午後のフリー走行1回目ではフェルナンド・アロンソがトップに立ったが、夜間に実施されたFP2では、予選や決勝を想定したより代表的なコンディションの中で、最終的にピアストリが首位に立った。

セッション開始の現地時間21時、ニコ・ヒュルケンベルグが先陣を切り、気温が数度下がったマリーナ・ベイ・サーキットに各車が次々とコースイン。フラッドライトに照らされる中、走行が再開された。

午前の走行でリアブレーキのハードウェアトラブルにより2周で走行を終えていたウィリアムズのアレックス・アルボンにとっても、再び走行できることは歓迎すべき機会となった。

序盤はルーキー勢が攻めた走りを見せ、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトがコースオフし、メルセデスのキミ・アントネッリもマシンを乱した。一方ノリスはミディアムタイヤで1分31秒716を記録し、この時点での最速となった。

しかし数分後、ジョージ・ラッセルがターン16でウォールに接触し、メルセデスW16のフロントノーズを破損。「ちょっとおかしかった」と無線で伝えながらピットに戻り、デブリ除去のため赤旗が提示された。

メルセデスがラッセル車の修復作業に追われる一方、他のドライバーは再開を待機。数分後にセッションは残り30分強で再開された。

その後、各車がソフトタイヤでアタックを開始。フェラーリ勢のルイス・ハミルトンとルクレールは例外的にミディアムで走行を続ける中、ハースのエステバン・オコンが1分31秒480でトップに浮上した。

しかし、再びアクシデント。レーシングブルズのリアム・ローソンがターン17出口でウォールに接触し、損傷したマシンをピット入口に止めた。ローソンは自力でガレージに戻り、回収作業のため再度赤旗に。走行再開時には、ルクレールがピットレーンでノリスと接触。フェラーリがピットアウトする際に並走状態となり、ノリスがピットウォールに接触してフロントウイングを破損した。「彼がまっすぐ僕に突っ込んできた」とノリスは無線で報告。この件はセッション後にアンセーフリリースとして調査されることになった。

両者ともその後走行を再開し、残り時間の短い中で各車がタイム更新を狙う展開に。ラスト5分でピアストリが1分30秒714を叩き出し首位を奪取。レーシングブルズのアイザック・ハジャーが0.132秒差で2位に食い込み、フェルスタッペンが3位、アロンソが4位に続いた。

アストンマーティンはランス・ストロールも上位に入り、アロンソと並んで好調を維持。ノリスは終盤に自らの走りに不満を漏らしながらも5位を確保した。

7位にはオコン、8位にウィリアムズのカルロス・サインツ、9位にルクレール、10位にハミルトンと続いた。レーシングブルズの角田裕毅は惜しくも11位。ハースのオリー・ベアマンが12位、アルボンが13位、ヒュルケンベルグが14位、ボルトレトが15位となった。

以下はアルピーヌのピエール・ガスリーが16位、ローソンが17位、アントネッリが18位、アルピーヌのフランコ・コラピントが19位、ラッセルが20位で締めくくられた。

ドライバーとチームは一晩でデータを精査し、翌日のFP3(現地17時30分開始)と予選(同21時開始)に備える。

シンガポールグランプリラッセルがバリアに接触し、デブリを残して最初の赤旗を引き起こした

F1 シンガポールGP フリー走行1回目 結果・ラップタイム

1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分30秒714
2.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分30秒846
3.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分30秒857
4.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分30秒877
5.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分31秒197
6.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分31秒222
7.エステバン・オコン(ハース) - 1分31秒298
8.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分31秒299
9.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分31秒466
10.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分31秒491
11.角田裕毅(レッドブル) - 1分31秒807
12.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分31秒711
13.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分32秒060
14.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分32秒069
15.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分32秒319
16.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分32秒458
17.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分32秒645
18.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分32秒719
19.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分33秒139
20.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分33秒231


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カテゴリー: F1 / F1シンガポールGP / F1レース結果