F1 ザウバー アルファロメオ
ザウバーは、2019年のF1世界選手権から『アルフォロメオ・レーシング(Alfa Romeo Racing)』というチームメイトを掲げて参戦することを発表した。

昨年、ザウバーはアルファロメオをタイトルスポンサーに迎えて『アルファロメオ・ザウバーF1チーム』として参戦。アルファロメオの名前が30年以上ぶりにF1グリッドに復活した。

そして、2019年、チームはアルファロメオ・レーシングとして参戦。F1からザウバーの名前が消えることになる。

チームのオーナーシップとマネジメントはザウバーのままだが、事実上、アルファロメオのワークスチームとして活動し、2019年F1マシン『C38』にはアルファロメオのワークスチームの証である伝説的な“クアドリフォリオ(四つ葉のクローバー)”の紋章が掲げられることになる。

アルファロメオ・ザウバーとしての初年度となる2019年シーズンは、2007年のF1ワールドチャンピオンであるキミ・ライコネンとフェラーリ・アカデミー出身のアントニオ・ジョビナッツィがドライバーを務める。

引き続き、アルファロメオ・レーシングでチームプリンシパルを務めるフレデリック・ヴァスールは「アルファロメオ・レーシングのチーム名で2019年のF1世界選手権に参戦することを発表でき嬉しく思う」とコメント。

「2018年にタイトルスポンサーのアルファロメオとのコラボレーションを開始した後、チームは技術面、商業面、そして、スポーツの面で素晴らしい進歩を遂げた。投資された努力が結果に反映されるようになり、各チームメンバー、現場やスイスの本社のモチベーションを後押した。我々は、レース、テクノロジー、デザインに対する情熱を前進させながら、チームのすべてのセクターを発展させ続けることを目指している」

FCAグループの最高経営責任者を務めるマイケル・マンリーは「アルファロメオ・レーシングは、F1で長い歴史を持つ新しい名前だ」とコメント。

「我々はアルファロメオの技術的卓越性とイタリアのパナッシュの伝統をモータースポーツの頂点にもたらすためにザウバーと協力することを誇りに思う。キミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィがピットウォールの片側にあり、アルファロメオとザウバーの専門知識がもう片側にある。我々は競争するためにここにいる」

ザウバー
ザウバーは、1970年にペーター・ザウバーが設立したレーシングチーム。1993年からF1に参戦し、現存するコンストラクターとしては4番目に古い歴史を持っている。2006年にはBMWにチームを売却してBMWザウバーとして参戦したが、BMWのF1撤退によってペーター・ザウバーがチームを買戻し、2010年からプライベーターとして再び参戦を継続した。しかし、2016年に財政難に陥り、ペーター・ザウバーは共同株主だったロングボウ・ファイナンスに売却して、業務から完全に引退。実質的にはザウバーの名前だけが残っている状況だった。2018年にはアルファロメオをタイトルスポンサーに迎えてアルファロメオ・ザウバーとして参戦。商業的だけでなく、技術的な協力関係を築き、チームはコンストラクターズ選手権8位でシーズンを終えていた。

アルファロメオとF1
アルファロメオは、1950年に始まったF1世界選手権でニーニョ・ファリーアンが初代1位獲得者として名を刻み、初代ワールドチャンピオンを獲得するなど、F1で素晴らしい血統を持っている。1年後にはファン・マヌエル・ファンジオがアルファロメオでワールドチャンピオンを獲得している。その後、1969年から1979年にF1チームにエンジンを供給したあと、1979年から1985年までワークスチームとして戦った。F1での最後のレースは1985年のF1オーストラリアGP。110のグランプリに参戦し、10勝を挙げている。元々、スクーデリア・フェラーリは、アルファロメオのドライバーだったエンツォ・フェラーリがドライバー仲間とともに設立し、アルファロメオのセミワークスチームとして活動を始めたことが起源。1951年イギリスGPで、フェラーリのマシンが古巣アルファロメオを破りF1初優勝した際のエンツォ・フェラーリの言葉「私は母親を殺してしまった」は有名である。

アルファロメオと四葉のクローバー
クアドリフォリオのシンボルマークは、優れた経験を誇りつつも、しばしば不運に泣かされたレーシングドライバー、ウーゴ・シヴォッチとともに1923年に誕生した。この年のタルガ・フローリオに向けて、シヴォッチは白い正方形に緑の四つ葉のクローバーをあしらったシンボルマークを自身のマシンのノーズに描き、幸運のお守りとしようと思いついた。そしてそのご利益は即座に現れ、彼は総合優勝を果たすことになった。1923年のタルガ・フローリオにおける優勝を契機に“クアドリフォリオ(四つ葉のクローバー)”はアルファロメオのレース活動の象徴となった。この紋章の価値は、タルガ・フローリオの勝者のウーゴ・シヴォッチの悲劇によって確立された。タルガ・フローリオの勝利から数か月後、モンツァ・サーキットで開催されていたヨーロッパGP予選中に、シヴォッチはコーナーでコースアウトして落命。その際、彼が搭乗していたアルファ ロメオP1にはクアドリフォリオが描かれていなかったことから、その後レースに参加するすべてのワークスマシンに、護符としてクアドリフォリオの紋章が掲げられることになった。1923年以降、アルファロメオのワークスマシンのボディには、幸運のお守りとしてクアドリフォリオが飾られることになった。亡きシヴォッチへのオマージュを捧げるため、それまで正方形だった白いベース部分は、一人が欠けたことを示す三角形とされた。

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カテゴリー: ザウバー | アルファロメオ・レーシング