佐藤琢磨、今シーズン初の3位表彰台 「本当にうれしいです」
佐藤琢磨は、2018年のインディカー・シリーズ第11戦アイオワで3位に入り、今シーズン初となる表彰台を獲得した。
シリーズ最短、全長が0.894マイルと小さなアイオワ・スピードウェイだが、バンクは最大14度と大きくハイスピードを保ってのバトルが繰り広げられる。今年は新しいユニバーサルエアロキット装着マシンでダウンフォースが大幅減少したため、マシンのコントロールが非常に難しいレースとなり、インディカードライバーたちが見事なスキルを見せながらスリリングで見応えのあるバトルを展開した。
ハンドリングの決まっているマシンは非常に速く、反対に少しでもセッティングがコンディションにマッチしていないマシンはスピードが伸びないオーバルレースならではの戦いとなり、数多くのサイドバイサイドの戦い、そしてオーバーテイクが見られた。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の予選結果は10位だったが、プラクティス、予選、そしてファイナル・プラクティスと走行を重ねる度にマシンのセッティングを向上させることに成功し、レースに向けてマシンをさらにレベルアップした。
スタートから確実にポジションを上げて行った佐藤琢磨は、300周のレースの225周目にトップに躍り出るほど、レースを戦う中でさらにマシンを速くして行った。しかし、この最後のピットストップは少しタイミングが遅過ぎ、摩耗したタイヤでの周回が多くなったことで、作業を終えてコースに戻った佐藤琢磨の順位は5番手に後退していました。
それでも、佐藤琢磨には非常にハンドリングのよいマシンがあるため、あきらめることなく上位4台との差を少しずつ削り取る走りを見せた。その結果、残り周回数が10周というところで、ついに佐藤は(スペンサー・)ピゴットのマシンを射程に捉えた。
ところが、残り6周で彼の目の前を走っていた周回遅れのマシンがハーフスピンし、佐藤琢磨と軽く接触。相手側のマシンの破片が飛び散ったことでフルコースコーションが出された。
佐藤琢磨はマシンにダメージがほとんどなかったため、ピットに向かうことなうレース再開を待った。しかし、コース清掃には思いのほか時間がかかり、グリーンフラッグはとうとう振られず。新品タイヤ装着でリスタートに臨もうと考えて佐藤琢磨の前からピットインしたマシンが2台あり、佐藤琢磨はイエローフラッグとチェッカーフラッグが同時に振られる中、3位でゴールラインを横切った。
佐藤琢磨 (3位)
「本当に、本当にうれしいです。今日、私とスペンサー(・ピゴット)はサイドバイサイドのバトルを何度も行いました。互いを尊敬したバトルがずっと行われました。ファンにとっても見ていてエキサイティングなレースになっていたのではないでしょうか。表彰台にまた上ることができてうれしいです。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、意義ある成果を獲得したと思います。今週末の私たちは苦戦気味でしたが、エンジニアたちがファンタスティックな仕事をしてくれたことでマシンはプラクティス、予選、決勝と大きな進歩を続けました。そして最終的に、私たちは非常に競争力の高いマシンを作り上げることになったのです。チームに感謝します」
レースは予選11番手だったジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)が今季初優勝を飾った。今シーズン7人目のウイナー誕生。そして、ホンダは第11戦で今季6勝目をマークした。
ヒンチクリフはスタート直後のスピードが目覚ましく、40周で2番手まで大きくポジションを上げた。その後は予選2番手からスタートしてトップに躍り出て、大きなリードを築き上げていたジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)を追いかけた。ヒンチクリフは序盤以上のスピードでトップとの差を縮め、レースが残り50周を切ってからニューガーデンをパス。そこからはリードをグイグイ広げて行く非常に力強いレースでキャリア6勝目へと逃げきった。
その他ホンダ勢では、ルーキーのロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン)が5位でフィニッシュ。これは今シーズンすでに5回目となるトップ5入りだ。そして、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が7位、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)が9位でゴールした。
ジェームズ・ヒンチクリフ (優勝)
「5月のインディ500で私たちは予選落ちを喫しましたが、今日こうして優勝を飾ることができました。チーム、スポンサーが一丸となって戦い続けて来た結果として得られた勝利には特別なものを感じます。予選での私たちは思うような結果を得られませんでしたが、勝てる可能性が十分にあるマシンに仕上がっていることを感じていました。レースでは、スタートから最初のピットストップまででマシンがすばらしかったのですが、コンディション変化を読んで行なったセッティング調整が少し大き過ぎ、ハンドリングが悪化しました。次のピットストップで今度はセッティングを戻したのですが、それが戻し過ぎでした。しかし、最後のピットストップで施した調整が完ぺきで、マシンは見違えるほどの速さになり、ライバルたちとのバトルを楽しみ、勝利を手にすることができました。ピットクルーたちの奮闘も優勝につながったのは間違いありません。今日またHondaパワーが表彰台のトップに復活し、その勢いを持って私のホームレースであるトロントでの第12戦を迎えることができるのですから最高です」
カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー
シリーズ最短、全長が0.894マイルと小さなアイオワ・スピードウェイだが、バンクは最大14度と大きくハイスピードを保ってのバトルが繰り広げられる。今年は新しいユニバーサルエアロキット装着マシンでダウンフォースが大幅減少したため、マシンのコントロールが非常に難しいレースとなり、インディカードライバーたちが見事なスキルを見せながらスリリングで見応えのあるバトルを展開した。
ハンドリングの決まっているマシンは非常に速く、反対に少しでもセッティングがコンディションにマッチしていないマシンはスピードが伸びないオーバルレースならではの戦いとなり、数多くのサイドバイサイドの戦い、そしてオーバーテイクが見られた。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の予選結果は10位だったが、プラクティス、予選、そしてファイナル・プラクティスと走行を重ねる度にマシンのセッティングを向上させることに成功し、レースに向けてマシンをさらにレベルアップした。
スタートから確実にポジションを上げて行った佐藤琢磨は、300周のレースの225周目にトップに躍り出るほど、レースを戦う中でさらにマシンを速くして行った。しかし、この最後のピットストップは少しタイミングが遅過ぎ、摩耗したタイヤでの周回が多くなったことで、作業を終えてコースに戻った佐藤琢磨の順位は5番手に後退していました。
それでも、佐藤琢磨には非常にハンドリングのよいマシンがあるため、あきらめることなく上位4台との差を少しずつ削り取る走りを見せた。その結果、残り周回数が10周というところで、ついに佐藤は(スペンサー・)ピゴットのマシンを射程に捉えた。
ところが、残り6周で彼の目の前を走っていた周回遅れのマシンがハーフスピンし、佐藤琢磨と軽く接触。相手側のマシンの破片が飛び散ったことでフルコースコーションが出された。
佐藤琢磨はマシンにダメージがほとんどなかったため、ピットに向かうことなうレース再開を待った。しかし、コース清掃には思いのほか時間がかかり、グリーンフラッグはとうとう振られず。新品タイヤ装着でリスタートに臨もうと考えて佐藤琢磨の前からピットインしたマシンが2台あり、佐藤琢磨はイエローフラッグとチェッカーフラッグが同時に振られる中、3位でゴールラインを横切った。
佐藤琢磨 (3位)
「本当に、本当にうれしいです。今日、私とスペンサー(・ピゴット)はサイドバイサイドのバトルを何度も行いました。互いを尊敬したバトルがずっと行われました。ファンにとっても見ていてエキサイティングなレースになっていたのではないでしょうか。表彰台にまた上ることができてうれしいです。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、意義ある成果を獲得したと思います。今週末の私たちは苦戦気味でしたが、エンジニアたちがファンタスティックな仕事をしてくれたことでマシンはプラクティス、予選、決勝と大きな進歩を続けました。そして最終的に、私たちは非常に競争力の高いマシンを作り上げることになったのです。チームに感謝します」
レースは予選11番手だったジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)が今季初優勝を飾った。今シーズン7人目のウイナー誕生。そして、ホンダは第11戦で今季6勝目をマークした。
ヒンチクリフはスタート直後のスピードが目覚ましく、40周で2番手まで大きくポジションを上げた。その後は予選2番手からスタートしてトップに躍り出て、大きなリードを築き上げていたジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)を追いかけた。ヒンチクリフは序盤以上のスピードでトップとの差を縮め、レースが残り50周を切ってからニューガーデンをパス。そこからはリードをグイグイ広げて行く非常に力強いレースでキャリア6勝目へと逃げきった。
その他ホンダ勢では、ルーキーのロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン)が5位でフィニッシュ。これは今シーズンすでに5回目となるトップ5入りだ。そして、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が7位、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)が9位でゴールした。
ジェームズ・ヒンチクリフ (優勝)
「5月のインディ500で私たちは予選落ちを喫しましたが、今日こうして優勝を飾ることができました。チーム、スポンサーが一丸となって戦い続けて来た結果として得られた勝利には特別なものを感じます。予選での私たちは思うような結果を得られませんでしたが、勝てる可能性が十分にあるマシンに仕上がっていることを感じていました。レースでは、スタートから最初のピットストップまででマシンがすばらしかったのですが、コンディション変化を読んで行なったセッティング調整が少し大き過ぎ、ハンドリングが悪化しました。次のピットストップで今度はセッティングを戻したのですが、それが戻し過ぎでした。しかし、最後のピットストップで施した調整が完ぺきで、マシンは見違えるほどの速さになり、ライバルたちとのバトルを楽しみ、勝利を手にすることができました。ピットクルーたちの奮闘も優勝につながったのは間違いありません。今日またHondaパワーが表彰台のトップに復活し、その勢いを持って私のホームレースであるトロントでの第12戦を迎えることができるのですから最高です」
カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー