佐藤琢磨 インディ500
佐藤琢磨が、インディ500の優勝賞金について語った。

佐藤琢磨は13日(火)、ホンダのウェルカムプラザ青山で凱旋報告取材会を実施。インディ500優勝を報告した。会見では、インディ500の優勝賞金として獲得した2億7200万円についての質問も飛んだ。

賞金に対してのモチベーションについて「ありましたね」と佐藤琢磨はコメント。

「やっぱり僕自身、もちろんお金のためにやっているわけではない。しかし、僕たちも生活をしなきゃいけないし、それ以上に自分のリスクを負うだけの対価というものは頂かないとプロとしてはというのはあります」

「その辺、多くのプロスポーツのなかでもモータースポーツは非常に不透明な部分が多いんですけども、さすがアメリカというか非常にわかりやすいですね。バンケット(表彰式)も全米で中継されまして、そこで本当に信じられないような大金の賞金を得るわけですけども、やっぱりそれがひとつのステータスにはなっている」

「どんなスポーツを見ても、賞金王だったり、トップの選手が信じられないような金額を稼ぐと言うのは見てても楽しいですよね。そこまでいくと羨ましい気持ちももちろんありますが、もう飛びぬけているので、どんどん行ってほしい」

「逆にそれが子供たちの夢に繋がったり、スポーツを通じてやったことがしっかりと認知されて、対価として賞金を得るというもは非常に素晴らしいシステムだと思います」

「インディカーはそういう意味ではモータースポーツの中でも非常にわかりやすい形でそれを表現していて。あのサーキットに35万人以上の観客が入って、そこからの収益やテレビの放送権も含めたとんでもない金額が賞金として入りますが、やっぱりそれは僕もハングリーになってましたし、最初に自分でアメリカ行を決めたときから、もちろんホンダさん、その他たくさんの方々のスポンサーシップがあって成り立っていますが、やっぱりレースは厳しい世界ですから、自分も稼がなきゃいけない。それはやっぱり大きなモチベーションでした」

「ただ、2012年も2位に入ればおらく日本円で1億円近くの賞金も手に入ったわけですが、僕としてはそこに魅力はなかったですね」

「今回は勝った結果として大きな賞金を得ることができたので、これはしっかりとチームに持ち帰って。細かい話をすると契約でパーセンテージが決まっている。実はすべて僕のものじゃないんですね。ですけども、しっかりと頂くものは頂いて、納税をして、チームのみんなにもボーナス、もちろん、キャッシュじゃなくて、思い出として何か作りたいなと思っているので、そういうボーナスをあげて、あとちょっと残ったらそれは貯金にしようと思っています」

会見ではホンダの八郷社長からサプライズとしてNSXがプレゼントされた。

インディ500のウィナーとして佐藤琢磨にはコルベットがプレゼントされているが「あんまり乗れないですね。ここがありますから」とチームシャツに掲載されているホンダのロゴを触りながらコメント。

「今もまさに八郷社長からとんでもないスペシャルなプレゼントを頂いたばっかりなので、僕はこっちの白い低いクルマ(NSX)を乗りたいと思います」

「ただし、一つのステータスとしてインディ500に勝ったものにしか与えられないというペースカーの仕様。一つの宝物としてコレクションとして大事にとっておこうかなと思っています」

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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー