佐藤琢磨、コークスクリューでのスピンが響いてリタイア / インディカー 第15戦
佐藤琢磨は、2021年 インディカー 第15戦 モントレーの決勝レースをリタイアで終えた。

サンフランシスコの南西、太平洋沿いの風光明媚な街モンテレーの内陸部にあるラグナセカレースウェイがシリーズ第15戦の舞台。全長2.258マイルに11のコーナーが配されたコースはアップダウンが激しく、中でも崖のように切り立った左、右と切り返す、コークスクリュー(ワインのコルク抜き)と名付けられたコーナーは、非常に特徴的なものとして世界中に知れ渡っている。

佐藤琢磨は、プラクティス、予選でマシンセッティングに悩み、スターティンググリッドは23番手でした。そこで、決勝日の午前中のウォームアップセッションではチームメートのセッティングを移植したマシンに搭乗。一気に競争力を高め、レースでは20周目までに2番手までポジションを上げた。

2回目のピットストップで下げた順位も着々とばん回していった佐藤琢磨でしたが、レースが中盤にさしかかろうというところでコークスクリューの縁石に足を取られてスピン。不運にもそこでディクソンのマシンがヒットしたため、サスペンションアームが曲がり、アンダートレイにもダメージを受けました。ピットでの修復後にレースに戻った佐藤琢磨だったが、結果は27位となった。

「レースの前半はとてもよかったです」と佐藤琢磨は振り返る。

「早いタイミングで行ったピットストップによって優位を手に入れました。マシンは非常にいい仕上がりになっていました。朝のウォームアップで僕は3番手のタイムをマークしました。昨日までとは全く違うマシンになっていて、それが効果を発揮しました」

「そのマシンを操り、僕はレースを思う存分楽しんでいました。多くのマシンをオーバーテイクすることもでき、2番手にまでポジションを上げました。トップ争いを展開するリーダーたちと同じペースを保ち続けることができ、それをとてもポジティブに感じることができました」

「しかし、サードスティントで残念なことに、それまで一度も乗ったことのないコークスクリュー内側の縁石に引っかかり、スピンを喫しました。さらに、そこへスコット・ディクソンが来て接触。サスペンションとディフューザーがダメージを受けたため、ピットに戻りました。交換できるものは交換しましたが、ダメージは大きく、レース終盤にリタイアを余儀なくされました」

「今日の僕たちは大きなポテンシャルを手にしており、上位でフィニッシュするチャンスでした。このところの数戦でチームはスピードを大幅に上げています。それはとてもポジティブに感じられることです。ロングビーチでいいレースを戦えることを楽しみにしています」


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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー