佐藤琢磨 「ホンダの若手がインディカーへ進めるチャンスを増やしたい」
佐藤琢磨は、ホンダの若手ドライバーがインディカーに挑戦できるようなチャンスを増やしていきたいと語る。
現在、日本人でインディカーに参戦するのは佐藤琢磨のみ。ホンダは今季限りでF1から撤退するが、インディカーは継続する。佐藤琢磨は、2度のインディ500制覇を成し遂げているが、シリーズとしては角田裕毅がデビューしたF1ほど注目も集められてない。
今週末、インディ500で3勝目、2連覇を目指す佐藤琢磨。鈴鹿サーキットレーシングスクールのプリンシパルを務める佐藤琢磨は、自身に続いて若手ドライバーがインディカーに挑戦してほしいと考えている。
「毎年才能のある若手が上がってきていますし、日本で走りたいっていうドライバーもたくさんいるでしょう。SRSに来る子たちは当然F1を目指しているんですけどね」と佐藤琢磨は語る。
「今自分は12年間やってるんですけど、インディカーはやはり日本人が走ってるからこそ注目されるところもありますし、インディ500っていう名前は知っててもよく分からないレースというのが日本でのこれまでの見え方でした」
「それが2017年と去年の優勝で、より多くの人に注目してもらえるようになった。それは関係者も同じだと思う。インディとはどんなものだろうと見に来てくれた選手もいます。(笹原)右京もそうですし、大津選手もそうなんですけど、個人的にやっぱりやりたいって言ってインディカーを見に来る選手もいるんです」
「そういうドライバーたちにはもちろん走ってもらいたいです。ただ、やっぱり選手の思いだけではどうしてもつながらないのがモータースポーツの難しいところです」
「簡単に言ってしまえば活動資金です。バジェットをどう捻出して、どういうふうに支えるかという。SRSとしてもこれから若い子たちを世界で羽ばたかせたいという思いはあります。欧州だけにとどまらず、僕は北米の方にもチャンスを広げたいと個人的に思っています。そこはホンダとも相談していかなければなりませんけど」
「スポンサーなどの環境が整えば、若い子たちは行きたいと思うはずです。でも、最初からインディカーとなると敷居が高いですし、いろいろ超えなきゃいけない壁がある」
「でも、例えばジュニアフォーミュラのF4、F3はアメリカでもやってますし、HPD(Honda Performance Development)のエンジンなんです。同じ世界規格の中で北米でもチャンスがゼロではないですし、若い選手が北米のフォーミュラで活躍しています」
「こっち(北米)ではスカラシップのラダーシステムができています。F3、F4を戦った場合、例えばHPDがあったら、そこからスーパーフォーミュラへのスカラシップができました。スーパーフォーミュラで活躍してからアレックス選手のようにインディカーへのスカラシップもできる。それからインディカーライツのチャンピオンになれば、自動的に上がれるシステムもこちらにはある」
「自動車メーカーなど、大きなスポンサーに頼らなくても、厳しい状況ではあるけども、すべては不可能ではないと思っています。だから、若い子たちにチャンスが少しでも増えるように、今後自分としても働きかけができればいいなと思ってます」
カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー
現在、日本人でインディカーに参戦するのは佐藤琢磨のみ。ホンダは今季限りでF1から撤退するが、インディカーは継続する。佐藤琢磨は、2度のインディ500制覇を成し遂げているが、シリーズとしては角田裕毅がデビューしたF1ほど注目も集められてない。
今週末、インディ500で3勝目、2連覇を目指す佐藤琢磨。鈴鹿サーキットレーシングスクールのプリンシパルを務める佐藤琢磨は、自身に続いて若手ドライバーがインディカーに挑戦してほしいと考えている。
「毎年才能のある若手が上がってきていますし、日本で走りたいっていうドライバーもたくさんいるでしょう。SRSに来る子たちは当然F1を目指しているんですけどね」と佐藤琢磨は語る。
「今自分は12年間やってるんですけど、インディカーはやはり日本人が走ってるからこそ注目されるところもありますし、インディ500っていう名前は知っててもよく分からないレースというのが日本でのこれまでの見え方でした」
「それが2017年と去年の優勝で、より多くの人に注目してもらえるようになった。それは関係者も同じだと思う。インディとはどんなものだろうと見に来てくれた選手もいます。(笹原)右京もそうですし、大津選手もそうなんですけど、個人的にやっぱりやりたいって言ってインディカーを見に来る選手もいるんです」
「そういうドライバーたちにはもちろん走ってもらいたいです。ただ、やっぱり選手の思いだけではどうしてもつながらないのがモータースポーツの難しいところです」
「簡単に言ってしまえば活動資金です。バジェットをどう捻出して、どういうふうに支えるかという。SRSとしてもこれから若い子たちを世界で羽ばたかせたいという思いはあります。欧州だけにとどまらず、僕は北米の方にもチャンスを広げたいと個人的に思っています。そこはホンダとも相談していかなければなりませんけど」
「スポンサーなどの環境が整えば、若い子たちは行きたいと思うはずです。でも、最初からインディカーとなると敷居が高いですし、いろいろ超えなきゃいけない壁がある」
「でも、例えばジュニアフォーミュラのF4、F3はアメリカでもやってますし、HPD(Honda Performance Development)のエンジンなんです。同じ世界規格の中で北米でもチャンスがゼロではないですし、若い選手が北米のフォーミュラで活躍しています」
「こっち(北米)ではスカラシップのラダーシステムができています。F3、F4を戦った場合、例えばHPDがあったら、そこからスーパーフォーミュラへのスカラシップができました。スーパーフォーミュラで活躍してからアレックス選手のようにインディカーへのスカラシップもできる。それからインディカーライツのチャンピオンになれば、自動的に上がれるシステムもこちらにはある」
「自動車メーカーなど、大きなスポンサーに頼らなくても、厳しい状況ではあるけども、すべては不可能ではないと思っています。だから、若い子たちにチャンスが少しでも増えるように、今後自分としても働きかけができればいいなと思ってます」
カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー