ウィリアムズF1代表 アルボンを高評価「今の彼ならフェルスタッペンに通用」
ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズによれば、アレクサンダー・アルボンは現在マックス・フェルスタッペンと同じチームで走ったとしても「まったく別の存在」になっているだろうという。

アルボンは2019年シーズン半ばにレッドブルへ昇格したが、1年半の在籍では大きな印象を残すことができなかった。その後1年のブランクを経て2022年にウィリアムズからF1に復帰し、以来ミッドフィールドで頼れる存在として定着。今年はチームをコンストラクターズ選手権5位に押し上げる原動力となっている。

ボウルズは、アルボンが今では非常に安定したレベルに達しており、毎週ミスなく結果を出せると評価する。

「2023年に大きくステップアップして、そこから毎年成長している」とボウルズは語った。「彼は毎年成長しているが、もともと非常に速かった。我々の最初の仕事は、彼に結果を出せるマシンを提供することで、それを今年初めて実現できた」

「次に重要なのは、僕がアレックスを評価する基準だ。彼はほとんどミスをしていない。レースや予選で彼が求められることをやらなかったケースを思い出すのは難しい。それが我々の影響でなければね」

「そして物事がうまくいかなくても、彼は信じられないほどメンタルが強いので、それを受け止めて翌日にはまた挑戦しようとする。彼は今や完全に正しいレベルで飛んでいて、我々はカルロス(サインツ)がベンチマークだと分かっているが、アレックスはそれに対して良いパフォーマンスを見せている」

アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ・レーシング

アルボンがレッドブルを去った後、フェルスタッペンはさらに力をつけ、現在では4度のタイトルと65勝を挙げた史上屈指の成功者となった。しかしボウルズは、今のアルボンならフェルスタッペンと同じチームであっても打ち負かされることはないと考えている。

「彼はいつも『自分は彼と同じくらい速い』と言うだろう。しかし事実として、もし今日マックスと組ませたなら、彼は以前とはまったく違う存在になるだろう」とボウルズは語った。

「僕が彼を評価する基準は、単に速さだけではない。彼はもともと速かったが、重要なのは周囲で何が起きても動じない強さだ。トラブルがあっても、彼は強靭さを発揮して必ず立ち直る。それが僕の言う『毎回結果を出す』ということだ。だから彼のピークが飛躍的に上がったかと問われれば、おそらくそうではない。だが、常にそこに到達できる力を持つようになったのだ」

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング / アレクサンダー・アルボン