佐藤琢磨、予選でのクラッシュを回想「セッティング的に攻めすぎたかも」 / インディカー 開幕戦
佐藤琢磨は、2020年のインディカーの開幕戦テキサスの予選でクラッシュを喫してマシンにダメージを負ったことで、レースに出走することができなかった。

新型コロナウイルスによって開幕が延期となっていたインディカーだが、6月6日にテキサス・モータースピードウェイで再開。無観客レース、プラクティス・予選・決勝を1日で行うワンデー開催という形でスケジュールは進行していった。

今年でインディカー11年目の挑戦となる佐藤琢磨は、引き続き、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから参戦。プラクティスを6番手で終え、昨年ポールポジションを獲得した相性のいいサーキットで予選への準備を整った。

しかし、予選のウォームアップ走行中にターン1でバランスを崩してクラッシュ。マシンはダメージを負い、決勝まで2時間のインターバルのなかで修復することができず、レースに出走することができなかった。

「身体は大丈夫です。ご心配おかけしました」と佐藤琢磨はレース終了後にコメント。

「信じられなかったですね。プラクティスまでは結構順調だったと思うんですね、昨年のクルマに近いものを持ってきていて、もちろん、今年はエアロスクリーンがついて、いろいろ状況も異なって、タイヤも変わって、みんな条件は同じとは言え、なかなかチャレンジングな状況だったんですけど、その中でもバランスもそこそこ良かったし、ラップタイム的にもよかったと思うので、予選にむけては結構楽しみにしていたんですね」

「ただ、タイヤのセット数の関係で予選のシミュレーションとかほとんど出来ないまま行かなきゃいけなくて、今、思ってみれば、ちょっとエンジニアとも随分いろいろなことを見たんですけど、セッティング的にもちょっと攻め込みすぎてたのかもしれないです」

「僕も去年の勢いがあったので、スッとそのままの予選に入れると、まだ予選もアタックしていないウォームアップラップだったんですけど、普通はあそこである程度ペースを上げてクルマの状況を見たかったんですけども、そうするためにターン1に入った瞬間にもうリアが流れちゃったんですね。自分としてもまったく予期できなかったことで、本当に結果的にこういう形になるとは思ってもみなかったので、すごく残念でした」

「メカニックたちも本当に懸命な修復作業で頑張ってくれたんですけど、先週スケジュールが発表された時点では現地時刻の7時45分からスタートということだったんですけど、最終的には6時45分にクルマに乗らなければないけなけないと。でも、車検を6時45分までに通さなきゃいけなかったんですね。メカニックたちも最後の1分まで頑張って懸命の修復作業をしてくれたんですが、間に合わなくて、こういう形になって、レースに出場できないとは本当に思ってもいなくて、残念だったんですけど、ただ、こういう状況のなかで、レースが開催できたことというのは非常に素晴らしいことだったと思うので、今回は僕にとって非常に残念で、レースさえできなかったんですけど、第2戦、第3戦と続いていきますから、そっちでは頑張っていきたいと思っています」

「応援してくれたみなさんにも本当に申し訳なかったです。次また頑張ります」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー