ニコ・ロズベルグ、ハミルトンを心配「あんな落胆ぶりは見たことがない」
2016年のF1ワールドチャンピオンであるニコ・ロズベルグは、元チームメイトのルイス・ハミルトンがF1ドイツGPの予選でトラブルに見舞われた際に見せた落胆ぶりは“これまで見たことがない”と衝撃を受けたと語り、ハミルトンの精神状態を心配した。
ルイス・ハミルトンの長年のライバルで友人だったニコ・ロズベルグは、2013年から2016年にメルセデスでチームを組み、最後にハミルトンを破って悲願のタイトルを獲得してF1から引退した。
現在、セバスチャン・ベッテルとタイトル争いを繰り広げているルイス・ハミルトンだが、F1ドイツGPの予選ではQ1でマシントラブルが発生。ハイドロリックの問題によってギアがスタック。予選を諦めないルイス・ハミルトンは自力でマシンを押してピットレーンまでクルマを戻そうとしたが、途中で断念。クルマにもたれかかって落胆ぶりを露わにした。
予選Q2を走れなかったルイス・ハミルトンは、ダニエル・リカルドのペナルティもあり、14番グリッドから決勝をスタートする。
ルイス・ハミルトンは過去3戦で不運に見舞われている。オーストリアGPではマシントラブルによってリタイア。母国レースとなった前戦イギリスGPではオープニングラップでキミ・ライコネンと接触してスピンを喫して最後尾まで順位を下げた。その後、必死に挽回して2位表彰台を獲得したが、セバスチャン・ベッテルとのポイント差は18ポイントまで広がっている。
Sky Sportsのコメンテーターとして予選を解説していたニコ・ロズベルグは「僕はちょっと心配している」とコメント。
「以前にあのような彼の落胆ぶりは見たことがない。シルバーストンで初めて見たけど、今回もだ。長年あんなことっはなかった。信じられない」
「もちろん、厳しいことだけど、見慣れないしぶさだ。あんなルイスは見たことがない」
「かなり大きな痛手だ。ベッテルはポールポジションだし、クルマは物凄く速い。彼はレース優勝の最有力候補だろう。ルイスはまた後ろからスタートしなければならない」
「彼にとって明日はとても難しい一日になるだろう」
ルイス・ハミルトンは、スローダウンする直前にターン1の縁石に激しくヒットしており、ニコ・ロズベルグはそれがトラブルの原因になったと見ている。
「ターン1でミスをしたように見えたし、コースを大きく外れて、大きくヒットしていた。彼がコースを外れて、その直後に問題が始まった」とニコ・ロズベルグはコメント。
「おそらくその大きな衝撃でギアボックスが壊れたんだと思う」
だが、メルセデスもルイス・ハミルトンも縁石による衝撃がトラブルの原因ではないと語っている。
メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは「データからわかることはハイドロリックにトラブルがあり、ルイスはターン1でいつも通りに縁石を使ったが、油圧を失ってパワーステアリングが効かなくなり、膨らんだ。テレビで激しくバウンドする映像が映し出されたのはこのタイミングだった」と述べた。
ルイス・ハミルトンも「僕がバンプに乗り上げたことが故障の原因だという説があるけど、それは違う」とコメント。
「ターン1の出口の縁石は誰もが使っている。パワーステアリングが壊れ、ステアリングがものすごく重くなって、マシンが左側に引っ張られるようになった。タイヤか何かのトラブルかと思った。でも、そうではなかった。ハイドロ系のトラブルだった」
「そのトラブルが原因でコース外に飛び出した。スピードに乗っていたので減速できなかった。その後、バンプに乗ったけど、それでマシンが壊れたわけではない」
自力でクルマを戻そうとしていた件については「あの時はクルマをガレージに押し戻して、修復できるかもしれないと考えていた。僕は絶対に諦めないからね」
「予選から早くに外れてしまったのはちょっとショックだった。意気消沈し、このような展開になることを信じられないときもあるけど、愚痴を言わずに努力するしかない」
「でも、こういったことは起こり得るものだし、できることは考えをまとめて、ネガティブなエネルギーを拭い去り、次の日にベストを尽くす方向に向けていくだけだ。またチャンスはある」
関連:動画 | ルイス・ハミルトン、予選Q1でまさかのマシントラブル
カテゴリー: F1 / ニコ・ロズベルグ
ルイス・ハミルトンの長年のライバルで友人だったニコ・ロズベルグは、2013年から2016年にメルセデスでチームを組み、最後にハミルトンを破って悲願のタイトルを獲得してF1から引退した。
現在、セバスチャン・ベッテルとタイトル争いを繰り広げているルイス・ハミルトンだが、F1ドイツGPの予選ではQ1でマシントラブルが発生。ハイドロリックの問題によってギアがスタック。予選を諦めないルイス・ハミルトンは自力でマシンを押してピットレーンまでクルマを戻そうとしたが、途中で断念。クルマにもたれかかって落胆ぶりを露わにした。
予選Q2を走れなかったルイス・ハミルトンは、ダニエル・リカルドのペナルティもあり、14番グリッドから決勝をスタートする。
ルイス・ハミルトンは過去3戦で不運に見舞われている。オーストリアGPではマシントラブルによってリタイア。母国レースとなった前戦イギリスGPではオープニングラップでキミ・ライコネンと接触してスピンを喫して最後尾まで順位を下げた。その後、必死に挽回して2位表彰台を獲得したが、セバスチャン・ベッテルとのポイント差は18ポイントまで広がっている。
Sky Sportsのコメンテーターとして予選を解説していたニコ・ロズベルグは「僕はちょっと心配している」とコメント。
「以前にあのような彼の落胆ぶりは見たことがない。シルバーストンで初めて見たけど、今回もだ。長年あんなことっはなかった。信じられない」
「もちろん、厳しいことだけど、見慣れないしぶさだ。あんなルイスは見たことがない」
「かなり大きな痛手だ。ベッテルはポールポジションだし、クルマは物凄く速い。彼はレース優勝の最有力候補だろう。ルイスはまた後ろからスタートしなければならない」
「彼にとって明日はとても難しい一日になるだろう」
ルイス・ハミルトンは、スローダウンする直前にターン1の縁石に激しくヒットしており、ニコ・ロズベルグはそれがトラブルの原因になったと見ている。
「ターン1でミスをしたように見えたし、コースを大きく外れて、大きくヒットしていた。彼がコースを外れて、その直後に問題が始まった」とニコ・ロズベルグはコメント。
「おそらくその大きな衝撃でギアボックスが壊れたんだと思う」
だが、メルセデスもルイス・ハミルトンも縁石による衝撃がトラブルの原因ではないと語っている。
メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは「データからわかることはハイドロリックにトラブルがあり、ルイスはターン1でいつも通りに縁石を使ったが、油圧を失ってパワーステアリングが効かなくなり、膨らんだ。テレビで激しくバウンドする映像が映し出されたのはこのタイミングだった」と述べた。
ルイス・ハミルトンも「僕がバンプに乗り上げたことが故障の原因だという説があるけど、それは違う」とコメント。
「ターン1の出口の縁石は誰もが使っている。パワーステアリングが壊れ、ステアリングがものすごく重くなって、マシンが左側に引っ張られるようになった。タイヤか何かのトラブルかと思った。でも、そうではなかった。ハイドロ系のトラブルだった」
「そのトラブルが原因でコース外に飛び出した。スピードに乗っていたので減速できなかった。その後、バンプに乗ったけど、それでマシンが壊れたわけではない」
自力でクルマを戻そうとしていた件については「あの時はクルマをガレージに押し戻して、修復できるかもしれないと考えていた。僕は絶対に諦めないからね」
「予選から早くに外れてしまったのはちょっとショックだった。意気消沈し、このような展開になることを信じられないときもあるけど、愚痴を言わずに努力するしかない」
「でも、こういったことは起こり得るものだし、できることは考えをまとめて、ネガティブなエネルギーを拭い去り、次の日にベストを尽くす方向に向けていくだけだ。またチャンスはある」
関連:動画 | ルイス・ハミルトン、予選Q1でまさかのマシントラブル
カテゴリー: F1 / ニコ・ロズベルグ