宮田莉朋 FIA-F2 第9戦ブダペストのレース2で8位でポイント獲得
FIA-F2の第9戦がハンガロリンクで行われ、TGR WECチャレンジプログラムから同シリーズに今季よりフル参戦している宮田莉朋は予選で18番手と苦しむも、スプリントレースでは優れたタイヤマネージメントで12位。フィーチャーレースでは終盤見事なオーバーテイクショーを演じ、8位でポイント獲得を果たした。

7月19日(金)から21日(日)にかけて、ハンガリー・ブダペストのハンガロリンクで2024年FIA-F2第9戦が開催された。

FIA-F2には今季TOYOTA GAZOO Racing(TGR) WECチャレンジプログラムのドライバーである宮田莉朋がロディン・モータースポーツからフル出場している。

全14戦で争われている今季のFIA-F2も後半戦に入っている。今季FIA-F2とELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)に参戦している宮田莉朋は、6月のル・マン24時間レースに出場した後、翌週からヨーロッパを転々としながら、FIA-F2だけで6週間で5戦という過密スケジュールでレースを戦っている。

宮田莉朋はデビューイヤーのFIA-F2序盤戦、中東の開幕戦と豪州の第3戦でポイント獲得を果たした。舞台が欧州へ移ってからは、初めてのサーキットで走行時間も限られる中、苦しい戦いが続いていますが、毎戦着実に経験を積み、随所で光る速さを見せている。前戦シルバーストーンでは、初のウェットコンディションとなったスプリントレースで粘り強い走りを見せ、トップ10フィニッシュを果たした。

【予選】
19日(金)午後4時4分より、気温は31度、路面温度も50度を超える暑さの中で30分間の予選が行われた。

セッション開始と共に各車アタックに向かい、宮田は5周目のタイムで暫定17番手。さらにタイムを刻もうとしたところで、残り19分でスピンを喫した車両がコース上に止まり、赤旗が出された。

数分後にセッションは再開されたが、ほとんどの車両がラストアタックへ向け待機。残り11分を切ったあたりから再アタックを開始した。

宮田莉朋はこの日午前中の練習走行で6番手タイムをマークしており、予選でも好位置が期待されたが、ライバル勢もタイムを向上させてくる中、上位に食い込むことはできず、18番手で予選を終えることとなった。

宮田莉朋 FIA フォーミュラ2選手権

【スプリントレース】
20日(土)午後2時15分から28周、タイヤ交換義務無しのスプリントレースが行われた。この日は空には雲がかかり、気温26度、路面温度は36度と前日よりもかなり低いコンディションでのレースとなった。

このレースはタイヤ交換義務が無いため、基本的にスタートしたタイヤで最後まで走り切ることとなるが、オプションタイヤ(ソフト)とプライムタイヤ(ハード)装着車両でほぼ半々に分かれた。宮田莉朋はオプションタイヤを装着。

18番手グリッドからスタートを切った宮田莉朋は、スタート直後の混乱の中で順位を落とし、2周目にはほぼ最後尾の21位へと後退。しかしタイヤが暖まってペースを掴んでからはライバルとのバトルを繰り広げ、次々に前車をパス。10周目には17位まで順位を上げた。

しかし、レース後半になるとタイヤの摩耗が厳しくなり、プライムタイヤ勢の巻き返しを受けることに。それでも宮田莉朋は懸命にタイヤをマネージメントしポジションをキープ。終盤タイヤ摩耗に耐えきれずピットへ向かうオプション勢も出て、大勢的にはプライム勢が有利となったこのレースで、宮田はタイヤを美味くマネージメントして最後までオプションタイヤのままバトルを続け、ライバルの追撃を凌ぎ切って13位でチェッカー。レース後に1台失格となったことで12位フィニッシュとなった。

宮田莉朋:
まずは予選でのパフォーマンスが足りず、18番手でしたが、初めてのコースですし、まだ経験も浅い中でのレースウィークの始まりだったので、しっかり自分も成長していくことを意識してスプリントレースに臨みました。スプリントレースは、プライムタイヤとオプションタイヤが混ざるレースとなって、かなり荒れたというか、タイヤ選択に左右されるレースでした。僕はオプションタイヤで、何度かタイヤにフラットスポットを作ってしまったのですが、結果的に13位で走り切ることができましたし、しっかりオーバーテイクもし、後半は順位を守りながらのレースができました。自分の中ではポジティブな要素が大きいですし、これからも一歩ずつ成長していきたいなと思っています。明日もまだフィーチャーレースがあるので、しっかりストラテジーを考えて、また自分も成長していけるように頑張っていきたいと思います。

宮田莉朋 F2

【フィーチャーレース】
21日(日)午前10時5分から37周もしくは60分+1周で争われるフィーチャーレースが行われた。気温23度、路面温度29度と比較的過ごしやすいコンディションでのレースとなった。タイヤ交換義務があり、上位勢は多くがオプションタイヤを装着。18番手と後方からのスタートを余儀なくされた宮田莉朋は、上位勢とは逆のプライムタイヤでスタートし、追い上げを図る作戦に出た。

1台がピットスタートとなったことで、事実上17番手からスタートを切った宮田莉朋は、大混戦の中で16,17位あたりでのバトルを展開。7周目に接触によりコース上に停まった車両があり、セーフティカーが導入されると、オプションタイヤ装着の上位勢が一斉にピットへ。プライムタイヤの宮田はピットへ入らず、6位へと順位を上げる形となった。

11周目に再スタートが切られると、宮田莉朋は他のプライム勢と激しい順位争いを展開。

22周目にスピンから大きなクラッシュが発生し、この日2度目のセーフティカーが導入されると、宮田莉朋らプライム勢はこのチャンスに一斉にピットへと向かった。

宮田莉朋は14位でレースに復帰。27周目からレースが再開された。先にピットインしていた車両がタイヤの摩耗に苦しむ中、新品タイヤに交換したばかりの宮田は再スタート直後に1台かわすと、次々に先行車をパス。5周で6台をかわして8位まで順位を上げる、オーバーテイクショーを演じることとなった。

レースは2度のセーフティカー導入により、60分+1周のタイムレースとされ、36周でファイナルラップに。最後まで宮田莉朋は激しいバトルを繰り広げたが、0.2秒及ばず8位でチェッカー。それでも、第6戦バルセロナのスプリントレース以来、フィーチャーレースでは第3戦メルボルン以来となる入賞、ポイント獲得を果たした。

宮田莉朋:
 メルボルン以来の、フィーチャーレースでポイントを獲得することができました。結果的に8位で終えて、ストラテジーも、セーフティカーが2回出たことで作戦面も機能しました。1回目のセーフティカーの時はちょっとアンラッキーな状況でしたけれども、2回目のセーフティカーで挽回することができて、これまでのレースで積んできた経験と努力が少しずつ、しっかり結果に繋がってきているので、素直に今の結果はすごく嬉しいですし、自分の努力もちゃんと形として出てきているので、これからも良いレースができるように頑張りたいと思います。ハンガロリンクは抜くのが難しいサーキットでしたが、タイヤの選択によってはオーバーテイクできましたし、日本にはないレイアウトのコースだったので、結構楽しいレースができました。応援ありがとうございました。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / 宮田莉朋 / FIA F2