宮田莉朋 モナコF2でスプリント10位 フィーチャーは多重クラッシュでリタイア
2025年FIA-F2選手権の第5戦が、5月22日から25日にかけてモナコ公国のモンテカルロ市街地特設サーキットで開催された。TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)から参戦中の宮田莉朋は、スプリントレースで10位フィニッシュを果たしたものの、フィーチャーレースではスタート直後の多重クラッシュに巻き込まれ、リタイアを喫した。

宮田は今季、ARTグランプリへ移籍してFIA-F2の2年目シーズンに挑んでいる。開幕のオーストラリア、そして中東ラウンド2戦では苦戦が続いたが、欧州ラウンド初戦となった前戦イモラのスプリントレースでは6位に入り、今季初ポイントを獲得していた。

予選
23日(金)午後3時10分から行われた予選は、快晴のコンディションの下、22台をA・Bの2グループに分けて実施された。各グループ11台が16分間のアタックを行い、速かったグループが奇数グリッドに配置される方式が採用された。

宮田はBグループに出走。序盤に赤旗中断があったものの、その後のセッションでタイムを着実に更新し、6番手タイムをマーク。BグループがAグループよりも速かったため、宮田は両レースとも11番グリッドからのスタートとなった。

スプリントレース
24日(土)午後2時20分から、タイヤ交換義務のない30周のスプリントレースが行われた。11番手スタートの宮田は、オープニングラップで混乱に巻き込まれ13位に後退。しかし、接触によるリタイア車両の影響で12位に浮上すると、さらに接触でピットインしたマシンを交わして11位に上がった。

終盤は前後の間隔が開いた中で安定した走行を見せ、11位でチェッカー。上位車両に科されたタイムペナルティにより、最終結果は10位となった。

フィーチャーレース
25日(日)午前9時40分から行われた42周のフィーチャーレースでは、義務のピットストップが設定された。11番手スタートの宮田は好スタートを決め、オープニングラップで8位に浮上。

しかし、1コーナーでフロントローの2台が接触してクラッシュ。そこへ後続車が次々に突っ込む形となり、コース上は多重クラッシュに発展。8位を走っていた宮田も行き場を失って巻き込まれ、車両に大きな損傷はなかったものの、排除対象となってリタイアとなった。

宮田莉朋 FIA フォーミュラ2選手権

宮田莉朋のコメント
F2モナコラウンドが終わりました。なかなかいい週末にすることができず、特にフィーチャーレースは良いスタートが切れて1コーナーまでに3ポジションほど順位をあげられたのですが、行き場を失い、レース1周することもできずに終わってしまいました。

非常に残念な結果になってしまいましたが、翌週末にはバルセロナがあるので、ポジティブな要素をしっかり取り入れて、次のレースにつなげていきたいと思います。昨年悔しい思いをしたバルセロナですが、今年はしっかりテストしたサーキットでもあるので、チームと共にいいレースウィークになるように頑張っていきます。応援ありがとうございました。

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カテゴリー: F1 / 宮田莉朋 / FIA F2