ダニエル・リカルド F1サンパウロGPスプリント「DRSにイライラした」 (ブラジルGP)
ダニエル・リカルドは、2023年F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)のスプリントを9位でフィニッシュ。インテルラゴス・サーキットのDRSのせいでポイントフィニッシュを逃したと悔しさをにじませた。

リカルドは24周を終えて9位でポイント獲得には及ばなかったが、メルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのカルロス・サインツにコンマ6秒差の僅差でラインを通過した。

リカルドにとって問題だったのは、序盤に集団の中にいて、DRSトレインに埋もれてしまったことだ。フィールドがゆっくりと広がり始めると、リカルドはサインツを射撃圏内に入れたが、真後ろには同じオーストラリア人のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が迫っていた。

リカルドはターン1でDRSの助けを借りてサインツを追い抜いた後、2度、しかし、あまりにも短い間だったものの8番手を走行していた。

インテルラゴスの問題点は、2つ目のDRSがターン2を抜けてターン4へ駆け下りるときに即座に適用されることだ。リカルドの場合、サインツは両方の場面で対応することができた。

2度目のチャンスの後、同じラップでリカルドはターン8でピアストリに抜かれ、9位を取り戻すために時間をかけてリベンジしなければならず、瀕死のサインツに追いついたものの、時すでに遅しだった。

「一方で、バトルに参加できたのは良かったし、決して退屈なレースではなかった。だからファンボックスは満たされたけど、フラストレーションボックスもとても満たされている」とリカルドは語った。

「僕たちには明らかにポイント獲得のためのペースがあったけど、カルロスをパスするたびに、ターン2やその先のDRSを与えてしまった」

「彼を追い抜いて、それをやり遂げても、彼はDRSを開いて手を振りながら通り過ぎていった」

「DRSが常にあるものだとわかっているけど、あの検知にはイライラさせられる。ターン1でパスしないように促しているが、もし相手が守備を固めてきたら...」

「明日(グランプリにむけて)、戦略的にもっといい動きができるかどうか見てみるつもりだけど、彼の後ろに座っているだけではパスすることはできなかった」

「僕がうまくやらなければならなかったんだけどね。彼が2つ目のミスを犯して、僕をパスしないことを願っていたけど、彼はやってのけた」

「トライはしてみた。そして、オスカーに扉を開けっぱなしにしてしまった自分自身にイライラした」

「僕は真ん中にいたのでイライラした。カルロスを攻めようとしていたけど、その後、オスカーを見ていて、彼とのギャップを広げすぎてしまった」

「彼から順位を取り戻し、残り数周のフリーエアでペースを取り戻してカルロスに追いついたけど、ラインを越えたところで1周足りなかった。ルイスもそこにいた」

「捕えられたかもしれない。でも、僕はそんなことをグチグチ言う男にはなりたくない」

金曜夜のグランプリ予選は不本意な結果に終わり、リカルドは「バッドラップ」に耐え、71周のレースを17番手からスタートすることになったが、自分にはレースでいい結果を残し、少なくともポイント圏内には食い込めるペースを持っていると感じている。

トップ10フィニッシュは可能かと質問されたリカルドは「タイヤのデグが多く、何人かが苦戦しているようなら、その通りだと思う」とリカルドは答えた。

「また、レースを通して学んだことがいくつかあるので、それを明日のためにポケットにしまっておくよ。スプリントでいくつかわかったことがあったし、それによって少し良い状況に導けたので、楽観視している」

「今日の僕たちにとってオーバーテイクは明らかにアキレス腱だったので、リプレイを見て、もっとうまくオーバーテイクを計画できるか、あるいはもう少しクリアな空気を見つけ、自分たちのペースを活かせるか考えたい」

ダニエル・リカルド F1 ブラジルグランプリ スクーデリア・アルファタウリ

ダニエル・リカルド

「今日はだいぶよくなったし、昨日できると思っていたことができた。昨日の予選は必要なときに力を発揮できず、ほとんど自分のせいだと思っている。特にSQ2のミディアムタイヤは手応えもよく、いいラップを走れた。ソフトタイヤでは、昨日ほどではないものの1コーナーと2コーナーで苦戦して、最後のアタックラップは思った通りにいかなかった。チームとして6番手と8番手はいい結果だったのではないだろうか。スプリントはバトルを楽しんで走ることができたけど、一方で悔しいレースになった。SQで2台ともトップ8入りして、ポイントを獲得できるペースがあったので、角田はよくやったと思う。カルロス・サインツを1コーナーで追い抜くたびに、その後DRSを使って追い抜かれてしまった。またオスカー・ピアストリにも8コーナーで抜かれてしまい悔しい。戦略的には、明日はよりよいレースをすることができるだろう。アスファルトの影響もあるかと思うけど、レース中に変化するコンディションにうまく合わせて走ることができたと思う。レース終盤の何周かでサインツとの差を大きく縮めることができたけど、残念ながらフィニッシュ時にまだコンマ数秒の差があった。マシンが改善され、前進できたことはポジティブだと思う。今日のスプリントでいくつか学ぶこともできたので、明日の決勝に活かしたい。リプレイを見直して、より前方がクリーンな状況で走れるように、そしてよりよいオーバーテイクができるように改善していきたいと思う」

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カテゴリー: F1 / ダニエル・リカルド / F1ブラジルGP / スクーデリア・アルファタウリ