ダニエル・リカルドはフェラーリF1に移籍するには十分に速くなかった?
F1ジャーナリストのジョー・サワードは、フェラーリF1のシート争いにおいて純粋なスピードでカルロス・サインツに負けたと考えている。

ダニエル・リカルドは、セバスチャン・ベッテルの後任としてフェラーリF1と交渉していたことを認めているが、最終的にチームが選んだドライバーはカルロス・サインツだった。

ダニエル・リカルドは7勝と29回の表彰台を獲得しているのに対し、カルロス・サインツはまだ1回しか表彰台を獲得できておらず、優勝争いを展開したこともない。レース実績でいえば断然リカルドの方が優れている。

だが、二人にはマックス・フェルスタッペンという共通の指標がいる。フェルスタッペンは、トロロッソでカルロス・サインツとチームメイトだった2016年シーズンの途中にレッドブルへと昇格し、ダニエル・リカルドのチームメイトとなった。そのため、二人が同じ年にマックス・フェルスタッペンと同じマシンに乗っていた速さを比較することができる。

トロロッソでカルロス・サインツはマックス・フェルスタッペンとほぼ同等な速さを見せていたが、ダニエル・リカルドはすでに3年目となるレッドブルで新加入のフェルスタッペンに次第に話されていった。

また、マシンが決まっているときのダニエル・リカルドのブレーキングは抜群だが、カルロス・サインツの方が慎重な走りで完走率も高い。それがフェラーリF1の決め手となったのではないかとジョー・サワードは分析する。

「私個人として、リカルドよりもサインツの方が好みだというのもあるが、彼の方がよりルックスがいいこともフェラーリは間違いなく使用できる部分だろう」とジョー・サワードは冗談交じりに語る。

「だが、純粋に数字が重要であり、数字は嘘をつかない。そこからリカルドはフェルスタッペンほど速くないと結論付けることができる」

フェラーリF1への移籍が実現しなかったダニエル・リカルドは、マクラーレンへの移籍を決断した。だが、ジョー・サワードはそこでリカルドが再び後悔するかもしれないと考えている。近年、マクラーレンを復活に導いた一人であるパット・フライはルノーF1へと移籍した。また、財政的な困難があるにも関わらず、ルノーF1のバックには大手自動車メーカーの財力がついている。

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カテゴリー: F1 / ダニエル・リカルド / スクーデリア・フェラーリ