フェルスタッペンとサインツJr.が審議対象 ハミルトン事故後の黄旗違反疑い

問題の場面は、セッション終盤にルイス・ハミルトンがフェラーリをクラッシュさせた直後に発生した。事故現場へ接近したフェルスタッペンが減速する一方、後方のサインツJr.が急接近してタイヤをロックさせ、両者が接触しかねない状況となった。
ハミルトンがFP3終盤にクラッシュ
ハミルトンはスパ・フランコルシャンのファーニュ・シケイン出口でマシンのコントロールを失い、バリアに衝突した。
この事故は、前日のフリー走行2回目でピエール・ガスリーが同じ場所で喫したクラッシュとよく似たものだった。ハミルトンのフェラーリは右リア部分に大きなダメージを負い、予選に向けてチームは限られた時間で修復作業を進めることになった。
事故後、コース上ではダブルイエローフラッグが提示された。現場へ接近していたフェルスタッペンはファーニュの進入手前でペースを落としたが、その後方を走っていたサインツJr.は急減速するレッドブルに追いつき、激しくタイヤをロックさせた。
サインツJr.「前のマシンが突然ブレーキをかけた」
サインツJr.は無線で、フェルスタッペンの減速が急だったと主張した。
「前のマシンがかなり突然ブレーキをかけた」
一方のフェルスタッペンは、ダブルイエローフラッグが出ていたにもかかわらず、サインツJr.が後方から急接近してきたことに強い不満を示した。
「一体何なんだ? 信じられない。ダブルイエローなのに、後ろのマシンが僕に追突しそうになった。本当に信じられない」
映像では、フェルスタッペンが減速した直後にサインツJr.が急接近し、接触を避けるために強くブレーキを踏んだ様子が確認された。
両ドライバーに黄旗区間での減速義務違反の疑い
FIAはフェルスタッペンとサインツJr.の双方について、ダブルイエローフラッグ下で十分に減速しなかった可能性があるとして調査を開始した。
両ドライバーとレッドブル・レーシング、ウィリアムズのチーム代表者は、現地時間14時25分にスチュワードへの出頭を求められた。
ダブルイエローフラッグ下では、ドライバーは大幅に速度を落とし、必要であれば停止できる状態で走行しなければならない。単に前走車との距離を調整するだけでなく、事故現場にいるマーシャルや停止車両への危険を避けることが求められる。
今回の審議では、フェルスタッペンが十分な減速を行っていたかに加え、サインツJr.が黄旗区間への接近時に適切な速度まで落としていたかが焦点となる。
フェルスタッペンは3番手 サインツJr.は18番手
フリー走行3回目では、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが最速タイムを記録した。ランド・ノリスが0.139秒差の2番手、フェルスタッペンが僅差の3番手に続いた。
ジョージ・ラッセルはチームメイトのアントネッリから0.367秒差。サインツJr.は18番手にとどまり、16番手だったウィリアムズのチームメイト、アレクサンダー・アルボンから0.702秒遅れだった。
フェラーリはハミルトンのマシンを予選開始までに修復する必要があり、クラッシュによるダメージの範囲も大きな懸念材料となる。
なお、フェラーリは金曜日のフリー走行1回目終了後、各マシンで2セットずつのタイヤを規定どおり物理的に返却しなかったとして、ドライバー1人につき5000ユーロ、合計1万ユーロの罰金を科されている。スポーティングペナルティは科されなかった。
フェルスタッペンとサインツJr.に対する審議結果次第では、予選前にグリッド降格やその他のペナルティが決定される可能性がある。事故現場での安全確保に直結するダブルイエローフラッグ違反だけに、スチュワードが両者の速度やブレーキング、各チームから提出されたデータをどのように評価するかが注目される。
カテゴリー: F1 / F1ベルギーGP / カルロス・サインツJr. / マックス・フェルスタッペン
