F1イギリスGP予選:アントネッリがフェラーリ勢を抑えて今季5度目のポール獲得
2026年F1第9戦イギリスGPの予選がシルバーストンで行われ、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが1分28秒111を記録し、ポールポジションを獲得した。スプリントを制した若き選手権リーダーは、グランプリ本戦に向けても最前列を確保し、週末の主役として存在感をさらに強めた。

2番手にはフェラーリのシャルル・ルクレールが入り、チームメイトのルイス・ハミルトンは3番手。ジョージ・ラッセルはQ1でグラベルに飛び出すアクシデントがありながら4番手まで挽回し、5番手にはレッドブルのアイザック・ハジャーが入った。

Q1:ラッセルがヒヤリ コラピントは高速スピンで敗退
Q1は気温25度、路面温度40度台という暖かいコンディションで開始されたが、シルバーストン特有の風が大きな要素となった。ハンガーストレートでは追い風の影響で最高速が伸びる一方、コーナーでは突風がマシンの姿勢を乱し、序盤から各車がブレーキングやターンインで苦戦した。

フェラーリ勢は中古ソフトで早々にタイムを記録し、ルクレールがハミルトンを上回る形で上位に立った。メルセデスのラッセルはラフフィールドでアンダーステアを喫し、そのままグラベルへ飛び出してフロントウイングを損傷。ピットに戻って修復を受けたが、終盤に再びコースへ戻り、1分29秒985でQ2進出を決めた。

終盤にはフランコ・コラピントがマゴッツ/ベケッツでリアを失い、高速スピンを喫した。マシンはバリアに接触しなかったものの、黄旗が出たことで周囲のアタックにも影響を与えた。Q1敗退はエステバン・オコン、バルテリ・ボッタス、フランコ・コラピント、セルジオ・ペレス、ランス・ストロール、フェルナンド・アロンソの6台となった。

Q2:ハミルトン最速 アントネッリはペダル違和感も突破
Q2はコラピントのスピンで撒き散らされた砂利の清掃により、開始がやや遅れた。最初に動いたのはレッドブル勢で、フェルスタッペンは中古ソフトでコースインしたが、「エンジンが普段どおりに反応していない」と無線で訴えた。

ハジャーは1分29秒183を記録してフェルスタッペンを上回り、週末を通して続いている好調ぶりを示した。一方、フェラーリは新しいソフトでアタックし、ハミルトンが1分28秒864でトップへ。ルクレールも2番手圏内につけ、フェラーリの一発の速さを印象づけた。

アントネッリはアタック中にペダルの反応に違和感を訴え、一度ラップを断念したが、再アタックで1分28秒493を記録してトップタイム。ラッセルも1分28秒920で4番手に入り、Q1のアクシデントによる大きなダメージがないことを示した。マクラーレン勢はやや苦戦し、ピアストリは一時11番手まで落ちたが、終盤のアタックで7番手に浮上。ノリスも9番手で辛くもQ3進出を決めた。

Q2敗退はガブリエル・ボルトレト、ピエール・ガスリー、ニコ・ヒュルケンベルグ、オリバー・ベアマン、カルロス・サインツJr.、アレクサンダー・アルボン。ボルトレトは11番手で、Q3進出まであと一歩だった。

Q3:アントネッリが圧巻の1分28秒111
Q3最初のアタックではピアストリが1分29秒231を記録したが、マクラーレンは挙動が不安定で、ノリスもチームメイトに対してわずかに届かない出だしとなった。フェルスタッペンが2台を上回ると、フェラーリ勢が続き、ハミルトンがルクレールを0.029秒上回って暫定トップに立った。

しかし直後にアントネッリが1分28秒385を記録し、暫定ポールへ浮上。ラッセルも0.1秒以内に迫る2番手につけ、メルセデスがフロントローを押さえる形で最初のランを終えた。ルクレールとハミルトンが続き、レッドブル勢ではハジャーがフェルスタッペンを上回る位置につけた。

残り3分を切って各車が最後のアタックへ向かうなか、アントネッリは隊列の先頭でコースイン。本人は「なぜ僕が先頭なんだ」と無線で確認する場面もあったが、最後のラップではセクター2で全体ベストを刻み、1分28秒111までタイムを更新した。

ルクレールは1分28秒286で2番手に浮上し、ラッセルを上回った。ハミルトンはミドルセクターでタイムを失いながらも1分28秒458で3番手を確保。ラッセルは最後のアタックで伸びず4番手に終わった。アントネッリはルクレールに0.175秒差をつけ、今季5度目のポールポジションを獲得した。

5番手にはハジャーが入り、フェルスタッペンを上回った。ノリスが6番手、フェルスタッペンが7番手、ピアストリが8番手。9番手にはアービッド・リンドブラッド、10番手にはリアム・ローソンが入り、レーシングブルズ勢がそろってトップ10を締めくくった。

ポールポジションを獲得したアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

トップ3コメント
アントネッリは予選後、「少しストレスがあった。最後のランで先頭に出るのはあまり好きではない。でも最後のラップはとてもまとまっていた。風があって難しかったけれど、すべてがうまく噛み合った」と語った。

ルクレールは「満足している。ここ数戦は厳しかったので、いい感触を取り戻せたのは大きい。舞台裏で多くの作業をしてきたし、今日は本当にその感触が戻ってきた最初の日だった」と振り返った。

ハミルトンは「ここにいられてうれしい。2人とも今日はいい仕事をした。僕たちにはメルセデスほどのペースはなかったけれど、少しずつ差を縮めている。2台が上位にいるのはチームにとっていいことだし、戦略を使ってチームとして戦えることを願っている」と述べた。

スプリントに続いてアントネッリが速さを見せた一方、フェラーリもルクレールとハミルトンが上位に並び、優勝争いへ向けた競争力を示した。Q1でのラッセルのアクシデントやコラピントの高速スピンなど波乱もあったが、ポール争いは最後までメルセデスとフェラーリによるハイレベルな戦いとなった。

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イギリスGP