ジョージ・ラッセル今季3度目のポール獲得 ハミルトンがフロントロー復帰
ジョージ・ラッセルがF1バルセロナ・カタルーニャGP予選でポールポジションを獲得した。メルセデスのラッセルは1分14秒679を記録し、フェラーリのルイス・ハミルトン、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリを抑えた。

一方、シャルル・ルクレールはQ3序盤にクラッシュ。セッション終盤まで上位争いに加わっていたが、タイムを記録できず10番手に終わった。

ラッセルが今季3度目のポール
モナコで悔しい週末を過ごしたラッセルは、バルセロナ・カタルーニャで力強く反撃した。予選を通じて常に上位につけ、Q3では1分14秒679をマーク。このタイムは最後まで破られず、今季3度目のポールポジションとなった。

ハミルトンは終盤のアタックで2番手に浮上し、フロントロー復帰を果たした。これにより、アントネッリは3番手に後退。2026年のグランプリ予選では自己ワーストの順位となった。

ルクレールはQ3でクラッシュ
ルクレールは予選の大半で上位争いに加わっていたが、Q3序盤にバリアへ直進する形でクラッシュ。ラップタイムを残せず、決勝は10番手からスタートする。

通常は大きなクラッシュが起こりにくい区間での事故だったこともあり、フェラーリにとっては大きな痛手となった。

ノリス4番手 レッドブル勢が続く
4番手にはマクラーレンのランド・ノリスが入り、5番手はマックス・フェルスタッペン、6番手はアイザック・ハジャーとなった。オスカー・ピアストリは7番手にとどまり、マクラーレン勢は2列目と4列目に分かれる形となった。

8番手にはレーシングブルズのリアム・ローソン、9番手にはアウディのニコ・ヒュルケンベルグが入り、それぞれ存在感を示した。

リンドブラッドはQ3進出ならず
フリー走行で好調だったアービッド・リンドブラッドはQ3進出に届かず11番手。ターン1でデプロイメントがなかったと報告している。

その後方にはガブリエル・ボルトレト、フランコ・コラピント、ピエール・ガスリー、オリバー・ベアマンが続き、カルロス・サインツJr.は母国での1戦目を16番手から迎える。

Q1ではエステバン・オコンが17番手で敗退。アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、バルテリ・ボッタス、ランス・ストロール、フェルナンド・アロンソもQ1で姿を消した。アロンソは2013年にこのサーキットで最後のF1勝利を挙げているが、今回は最後尾からのスタートとなる。

F1 バルセロナ 予選

Q1:ハミルトン最速 アロンソは母国で最後尾
予選は高温下で行われ、路面グリップの低さとタイヤデグラデーションが大きな課題となった。FP1とFP3でトップタイムを記録していたラッセルが有力候補と見られた一方、改善を見せていたマクラーレン勢、そしてFP3でトラフィックに阻まれたアントネッリも上位争いに加わると見られていた。

Q1開始前にはピットレーン出口に列ができ、各チームがグリーンライトを待った。午前のFP3でブレーキトラブルにより走行時間を失っていたキャデラックF1のバルテリ・ボッタスが最初にコースイン。ハース、ウィリアムズ、アストンマーティン勢も続き、各車はミディアムとソフトを組み合わせて最初のアタックへ向かった。

序盤はソフトタイヤを履いたカルロス・サインツJr.が1分18秒107を記録し、エステバン・オコンとオリバー・ベアマンを上回った。ただし、このタイムはFP3の最速から約2.5秒遅く、本格的な上位勢のアタック前の暫定基準にすぎなかった。

その後、ポール候補たちがコースに姿を見せると、まずマックス・フェルスタッペンがサインツJr.のタイムを大きく更新。続いてルクレールが1分15秒台に入り、トップに立った。

FP1とFP3で最速だったラッセルもすぐにトップへ浮上したが、フェラーリのハミルトンがわずかに上回り、Q1最速タイムを記録した。その直後、ランス・ストロールがグラベルを通過したことで一時的にイエローフラッグが提示された。

ウィリアムズ勢も苦しい展開となった。サインツJr.はロックアップを喫し、アレクサンダー・アルボンはコースをワイドに使ってしまい、残り5分の時点で2台とも敗退圏周辺にとどまった。

最後のアタックでは全車がソフトタイヤを装着。サインツJr.は16番手で辛くもQ2進出を決めた一方、オコンは17番手、アルボンは18番手で敗退した。キャデラックF1のセルジオ・ペレスとボッタスは19番手と20番手。アストンマーティンのストロールとフェルナンド・アロンソは最後列となった。

44歳のアロンソは母国レースで22番手に終わり、42戦ぶりにチームメイトのストロールに予選で敗れた。

Q1敗退:オコン、アルボン、ペレス、ボッタス、ストロール、アロンソ

Q2:ラッセルが首位 ヒュルケンベルグがQ3進出
Q2ではアルピーヌ勢が最初にコースインし、Q3進出を狙った。ピエール・ガスリーが最初のタイムを刻んだが、すぐにアウディのニコ・ヒュルケンベルグが上回り、その後フェルスタッペンがトップタイムを記録した。

続いてメルセデスとフェラーリも上位に加わり、セッション中盤にはラッセル、ルクレール、アントネッリの上位3台がわずか0.067秒以内にひしめいた。上位争いは非常に僅差となり、ひとつのミスやタイヤの状態が大きく順位を左右する状況だった。

一方で、マクラーレン勢はこの時点で苦しい位置にいた。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは中古タイヤでアタックしたため、ノリスが8番手、ピアストリが10番手にとどまった。

ノリスはリアのロックに苦しみ、無線で感触が「ひどい」と訴えた。マクラーレンは安全策を取り、ノリスとピアストリを予定より早めに再びコースへ送り出した。

フレッシュタイヤに履き替えたマクラーレン勢は、ショック敗退を避けるには十分なタイムを記録した。だが、レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドはヒュルケンベルグに0.1秒未満の差で届かず、11番手でQ2敗退となった。

12番手にはアウディのガブリエル・ボルトレト、13番手にはアルピーヌのフランコ・コラピントが入り、チームメイトのガスリーを上回った。ガスリーは14番手、ベアマンは15番手、サインツJr.は16番手でQ2敗退となった。

Q2敗退:リンドブラッド、ボルトレト、コラピント、ガスリー、ベアマン、サインツJr.

Q3:ルクレールがクラッシュ ラッセルがハミルトンを退ける
Q2で上位勢の差が極めて小さかったことから、Q3は誰がポールを獲得してもおかしくない展開となった。残った10台は、週末最高のラップを狙ってコースへ向かった。

Q3序盤にタイムを記録できたのはフェルスタッペンとピアストリだけだった。ピアストリは1分15秒176を記録して暫定トップに立ったが、その直後にルクレールがターン4で異常なスナップに見舞われた。

ルクレールはリアを失い、修正したところでマシンがグリップを取り戻し、オーバーコレクションの形となった。そのままグラベルを通過し、バリアにクラッシュ。セッションは赤旗中断となり、ルクレールはQ3でタイムを残せないまま予選を終えることになった。

残り8分でセッションが再開されると、アントネッリがクリアエアを生かして暫定3番手に入った。しかし、チームメイトのラッセルがそれを上回り、ピアストリに0.091秒差をつけて暫定ポールへ浮上。ラッセルの最初の基準タイムは1分15秒145だった。

終盤にはアントネッリがそのタイムを上回ったが、ラッセルはすぐにさらに速いラップで応戦。1分14秒679を記録し、ポールポジションを決定づけた。

さらに最後のアタックでハミルトンが2番手へ浮上し、ラッセルに0.064秒差まで迫った。これによりアントネッリは3番手に後退し、2026年のグランプリ予選で初めてフロントローを逃した。

4番手にはノリスが入り、アントネッリとの差はわずか0.003秒だった。5番手フェルスタッペン、6番手ハジャーとレッドブル勢が続き、ピアストリは7番手。8番手にはレーシングブルズのリアム・ローソン、9番手にはアウディのヒュルケンベルグが入り、ルクレールはノータイムで10番手となった。

ラッセル「昔の自分に戻ったような感覚」
ポールを獲得したラッセルは、予選後に週末の手応えを語った。

「ここまでは素晴らしい週末です。昔の自分に戻ったような感覚が少しあって、毎ラップで自分の仕事ができているし、常に上位で戦えています」

「ここ数戦はいろいろな理由で僕たちの側に流れが来ていませんでした。でも今週末は白紙の状態で入ってきて、感触も良かったです。ポールに立ててうれしいです」とラッセルはコメントした。

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1バルセロナ・カタルーニャGP