F1日本GP パワーランキング アントネッリが首位 評価トップ10の全貌

このランキングは、マシン性能を排除した“純粋なドライバー評価”として位置づけられており、各ドライバーの週末を通じた完成度が反映される。鈴鹿では上位勢だけでなく、中団勢の健闘も目立つ結果となった。
では、F1日本GPで評価を高めたトップ10ドライバーの内容を見ていく。
評価方法とランキングの仕組み
5人の審査員によるパネルが各グランプリ後にドライバーを10点満点で評価し、マシン性能を考慮せずパフォーマンスのみで採点する。その平均点がレーススコアとなり、シーズンを通じて累積され、総合パワーランキングが形成される。

中国GPで初ポールポジションと初優勝を記録して日本に乗り込んだアントネッリは、週末を通じて自信に満ちた走りを見せ、プラクティスから印象的なペースを刻み、予選では再びチームメイトのジョージ・ラッセルを上回った。決勝では難しいスタートでいくつかポジションを失ったが、その後は見事に立て直し、セーフティカーを最大限に活用して連勝を達成した。

オーストラリアではグリッドに向かう途中でクラッシュ、中国ではスタート前の致命的なトラブルに見舞われたピアストリにとって、日本GPは3度目の正直となり、予選3番手から決勝2位へとつなげた。セーフティカーがなければ勝利争いに加わっていた可能性もあり、非常に完成度の高い週末だった。

フロントランナー以外では今季ここまでの主役の一人となっているガスリーは、アルピーヌのパッケージから可能な限りのパフォーマンスを引き出し、3戦すべてでポイントを獲得している。鈴鹿でも週末を通じて競争力を示し、決勝ではレッドブルのマックス・フェルスタッペンを相手に激しい防御を見せ、そのままフィニッシュまで守り切った。

ルクレールは日本GPで再び戦う姿勢を示し、直近3戦で2度目の表彰台を獲得した。セーフティカーのタイミングには恵まれなかったものの、スタートでポジションを上げ、フェラーリのチームメイトであるルイス・ハミルトンとのバトルを制し、終盤には追い上げるラッセルを抑え切った。

レース序盤は姉妹チームのアービッド・リンドブラッドの後方を走行していたローソンは、セーフティカーの恩恵を受けた後、そのアドバンテージをしっかりと結果につなげた。安定したペースを発揮して9位でフィニッシュし、2戦連続のポイント獲得を達成した。

開幕2戦でチームメイトのオリー・ベアマンに存在感を示されていたオコンは、日本GPで良い週末を必要としていた中、予選でチームをリードする走りを見せ、決勝ではチームメイトの大きなクラッシュ後も冷静に走り切り、ハースF1チームにポイントを持ち帰った。

ラッセルにとって鈴鹿は思うようにいかない週末となり、予選ではバランス問題に苦しんでアントネッリにポールを許し、決勝でもスタートの遅れやセーフティカーのタイミングの不運、さらにリスタート後のバッテリーの問題が重なり、最終的にルクレールの後ろの4位にとどまり、ランキング首位の座をチームメイトに明け渡した。

鈴鹿序盤でレーシングブルズの先頭を走ったリンドブラッドは、予選でフェルスタッペンを上回ってQ3進出を果たし、決勝でもアイザック・ハジャーとともに存在感を示したが、セーフティカーのタイミングに見舞われて大きく順位を落とし、最終的には14位でポイント圏外に終わった。

プラクティスで技術的トラブルに見舞われたノリスは、十分な準備ができないまま予選に臨みながらも5番手を確保し、ハミルトンを上回った。決勝でもそのポジションを維持し、チームメイトのピアストリと比べてスムーズではない週末ながらもダメージを最小限に抑えた。
シーズン序盤に大きな苦戦を強いられているアストンマーティンの中で、アロンソはコース内外でチームを支え続け、日本GPでは今季初の完走を記録し、18位ながらバルテリ・ボッタスやアレクサンダー・アルボンの前でフィニッシュした。
中国GPでフェラーリ移籍後初の表彰台を獲得したハミルトンは、日本GPではその再現とはならず、予選・決勝ともにメルセデス勢とマクラーレン勢、そしてチームメイトのルクレールの後ろとなるトップ6圏内でのフィニッシュにとどまった。
トップ10圏外
トップ10にわずか0.2ポイント差で届かなかったのは、8位まで挽回したマックス・フェルスタッペン、ウィリアムズの苦戦の中で15位に入ったカルロス・サインツ、そしてポイントまであとわずかだった11位のニコ・ヒュルケンベルグだった。
“結果以上の評価”が示す鈴鹿の本質
今回のランキングは順位だけでなく週末全体の完成度を評価する性質が強く、勝者だけでなくガスリーやオコンのようにマシン以上の結果を引き出した走りも高く評価された一方で、リンドブラッドのように結果に結びつかなくても内容が評価されるケースも見られた。鈴鹿は依然としてドライバーの総合力を浮き彫りにするサーキットであることを、このランキングは改めて示している。

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