F1ハンガリーGP 決勝 (ドライバーコメント)
FORMULA 1 ENI MAGYAR NAGYDIJ 2010
1位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「今日は簡単なグランプリではなかった。スタートが重要なのはわかっていた。特にこのようなオーバーテイクが難しい会場ではね。スタートでセバスチャンとフェルナンドの後ろで戦うことになるのはわかっていた。第1スティントは落ち着いていたけど、そのあとはどのようにしてフェラーリの前に躍り出るかというチェスのゲームのようになった。セーフティカーがレースを切り開いたし、僕たちは戦略を変えて、フェルナンドとは完全に異なることをした。セーフティカーが入ったとき、ステイアウトするように言われて、フェルナンドがピットに入るだろうと期待していた。彼が入っていくのを見たとき、僕たちにチャンスが巡ってきたとわかった。そのあとはソフトタイヤで落ち着いて走って、フェルナンドから22秒リードすることに取り組んだ。ピットストップのあとは、レースをコントロールすることができた。最高の方法で僕の150戦目を祝うことができたし、チームの100回目のレースウィークエンドにとっても素晴らしい一日だった。この結果は、チームのおかげだ。彼らは優れた戦略を実行したし、クルマも最高だった。次のレースは美しいスパのサーキットだ。レースを楽しみにしているけれど、その前に何日か休暇をとれるのは嬉しいね」
2位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「とても重要な結果だ。運によるものが大きいけど、初めてか少なくとも部分的には運がむいてきた。スタートはうまくいった。まず最初にウェバーをなんとか追い抜くことができたし、そのあと1コーナーに向けてベッテルと並ぶことができたけど、オーバーテイクすることはできなかった。そのあと、トップについていくスピードはなかったので、主にポジションを守ることを考えなければならなかった。セーフティカーが入ったとき、いくつか緊迫した瞬間があった。ミスをせず、制限速度を守ることが不可欠だった。そのあと、30周にわたるベッテルとの戦いは簡単ではなかった。彼のクルマは間違いなく僕のクルマより速かったけど、幸運にもこのトラックは1コーナーを除いてはオーバーテイクをする場所がほとんどない。タイトルを争うチャンスを望むには、僕たちはクルマを改善させなければならない。ここではレッドブルをやっつけることはできなかったし、今日マクラーレンは苦しんでいたけど、彼のクルマに適したロングストレートのあるスパやモンツァでは再びとても強いだろう。僕たちはベルギーでいくつかアップデートを予定している。それらがギャップを縮めてくれることを期待している。できる限り最高の方法でこの非常にタフな7月を乗り切ることが重要だ。夏休みはちょうどいいときにやってくるね。5人のドライバーが20ポイントの範囲内にいるので、チャンピオンシップ後半はとても興味深くなるだろうね」
3位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「レース中は、なぜ僕にドライブスルーペナルティが科されたのかわからなかったけど、レース後に何が起こったのかを理解した。スタートは良かった。1コーナーまでの距離が長いのはわかっていたし、フェルナンドがスリップに入ってきたけど、順位を守って、第1スティントを走ることができた。セーフティーカーが入ったとき、ぎりぎりでピットに呼ばれて、なんとかピットに入ることができた。その後はそのまますんなり行くはずだったし、僕たちにはペースのアドバンテージがあった。僕はリスタートで居眠りをしていたんだ。無線を聞き逃して、いつセーフティーカーが戻るのかという指示を待っていた。クルマの中からはライトが見えなかった。マークがセーフティーカーの近くを走っていたので、もう1周あると思っていた。でも、その後、セーフティーカーが戻ったし、うっかりしていた。僕はチャンスを失い、その後ドライブスルーペナルティを言い渡された。今日は勝ちたかったのでがっかりしている。僕は3位で、チームにとっては良い結果だけど、僕はがっかりしている」
4位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「このグランプリでは最高の結果だし、それを事故の1年後に出せたことを嬉しく思っている。全体的に見て、これはポジティブな結果だ。スタートではあまりグリップがなかったけど、僕はトラックの汚れた側なので予想はしていた。今日は、本当に速かったライバルにたして、最大限のことをできたと思う。レースがセーフティカー下にあったときにピットインするという決断は正しかったと思う。僕たちにはウェバーと同じようにソフトタイヤであんなに長くステイアウトすることはできなかった。ダブルピットストップによって、ハミルトンに順位を奪われたのは事実だけど、そのあと今回に限っては運が味方してくれたし、順位を取り戻すことができた。僕たちは、一週間前のホッケンハイムとシーズン開幕戦のバーレーンでは最速だったけど、それ以外では、レッドブルが常に最強だった。僕たちは上位に追い付くために開発面をプッシュし続けなければならない。4週間後のスパでは、彼らと比較してどこにいるかわかるだろう。僕のチャンピオンシップは、ここで終わったわけではない。僕にとっては非常に特別な一週間だったし、僕とチームにとってポジティブな週末だった」
5位 ヴィタリー・ペトロフ (ルノー)
「今日はすべてをほぼパーフィクトにできたので、最高の気分だ。良いスタートができたし、1コーナーでロズベルグとハミルトンを追い抜くことができた。それが僕たちの目標だった。そのあと、タイヤのウォームアップに問題を抱えていたので、それほどルイスをブロックしようとはしなかった。多くのグリップを失っていたし、クルマと格闘していた。もっとポジションを失うリスクを冒すより、彼を先に行かせることに決めた。メルセデスがポイントを獲得しなかったので、今日のポイントは僕たちにとって非常に重要だ。また今日ここには家族やたくさんの友達がきていたので、彼らに良い結果を与えられたことを嬉しく思う」
6位 ニコ・ヒュルケンベルグ (ウィリアムズ)
「今日の結果にはとても満足している。チームとファクトリーの素晴らしい努力のおかげだ。僕たちはセーフティカーのアドバンテージを得られる場所にいたけど、今日のクルマのペースは良かったし、ミスも犯さなかった。それなりのポイントを集められて、幸運な走行ができたので良かった。僕とチームにとって、夏休み、そしてシーズン後半に備えるためには良い結果だ」
7位 ペドロ・デ・ラ・ロサ (ザウバー)
「かなり嬉しいし、特にクルマをこんなも発展させてくれたチームのみんなの激務に相応しい素晴らしい結果なので嬉しく思う。スタートのあとは難しかったけど、セーフティカーが良いタイミングで入ってくれて、チームは僕を呼び込むのに良い仕事をしてくれた。ピットストップはとてもうまくいったし、そのあとはほぼポジションをキープしていた。レース中にクルマは問題なかったけど、いくつか学べることはあった。ここに来たとき、低速サーキットにあまり多くを期待していなかったし、今年初めて両方のクルマがポイント圏内でフィニッシュできた」
8位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「週末は本当に順調にスタートした。フリープラクティスでは良いペースを示していたし、予選を楽しみにしていた。残念ながら、それはうまくいかなかったし、僕は11番グリッドからスタートした。うまくスタートできたけど、ターン1で4台が横並びになって、アウトサイドで詰まってしまい、4〜5位くらい失った。なので、そのポジションから8位でフィニッシュできたのはそんなに悪くはなかったね。たくさんのポイントを失ったし、今日はチームのために4ポイントしか持ち帰れなかったけど、トップ4ドライバーとはそんなに大きなポイント差ではない。僕はチャンピオンシップ首位から14ポイント差だし、まだ戦える。タフな週末だったけど、戦いに戻ることができると思う。僕たちはとてもポジティブだし、強いチームだ。以前にも難しい状況を経験しているので、僕たちはここから復活することはできる。今月末のスパ・フランコルシャンですぐに戻れると期待している」
9位 小林可夢偉 (ザウバー)
「昨日の悪い予選から、いいリカバリーができたと思います。とにかく今日はベストを尽くすだけでした。スタートも良かったし、セーフティーカーがピットに戻っ てレースが再開したときに、ミハエル・シューマッハをオーバーテイクできたのもカギでした。もしこのオーバーテイクがなければ、最後にルーベンス・バリチェロに抜かれていたかもしれません。とにかくチームにとって今シーズン初めて2台揃って入賞できたことが嬉しく思います。チームの全員が楽しく夏休みに入ることができるというのもいい気持ちですね」
10位 ルーベンス・バリチェロ (ウィリアムズ)
「僕たちには、パフォーマンス的に5位でフィニッシュできるくらいのクルマがあったけど、プライムでスタートする賭けは、常にセーフティカーを招きやすい。オプションタイヤのために早くピットインし過ぎたので、ポイントにアタックできるウィンドウに入るまでステイアウトしなければならなかった。ポイントのためにはかなり頑張らなければならなかったし、それはフェアやクリーンな戦いではなかったけど、他の人がそれを判断してくれるだろう。はっきりさせておきたいのは、僕はレーサーであり、そのような状況でも決して退かないということだ」
19位 山本左近 (ヒスパニア・レーシング)
「2台とも完走するという目標を達成できたので、チームのために嬉しく思っています。僕たちは異なるタイヤ戦略でいくことに決めて、プライムタイヤでスタートしました。それによって異なるデータを得ることができたのは良かったですし、僕たちは次のレースの準備でそれを使うことができます。僕たちは夏休みに入るので、今後のレースに向けてうまく備えたいです」
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