F1 ドイツGP 決勝
FORMULA 1 GROSSER PREIS SANTANDER VON DEUTSCHLAND 2010

1位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「ライバルを引き離す位置に押し上げるためにチームの何週間にもわたる激務が実を結んだ非常に重要な勝利だ。レースごとにF10に適用した改善が効果を発揮しているし、このようにクルマはより競争力をつけた。フェラーリで勝つことは非常に特別な気分なのでとても嬉しい。スタートでは僕を封じ込めることだけを考えていたベッテルにウォールに押し出されてしまったし、フェリペは僕たち二人を追い抜くためにそれを最大限に活用した。そのあと、ずっとチームメイトの近くにいようとしていたし、彼にいくつか困難が生じたときに追い越すことができた。フェリペはチームの利益を考えていたし、ベッテルに追い付かれるリスクを冒すことは無意味だったと思う。チャンピオンシップの合計にも無駄だ。僕たちのパッケージが通常のレースで何ができるかを示したし、僕たちは作業を続けて、常に最大数のポイントを獲得しなければならない。常に言っているように、最終的な得点はアブダビで得られる」

2位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「ドライバーは常に勝ちたいので、2位に完全に満足することはできない。今年、チームはこれまでのレースであまりに多くのポイントを失っているし、今日は最大限を尽くすことが重要だった。僕たちドライバーは、チームの利益を第一に考えいるし、今日僕は再びそれを示した。僕の意見では、これはチームオーダーではない。僕のエンジニアは僕の後ろがどうなっているか絶えず伝え続けていた。特に僕がハードタイヤに少し苦しんでいたときはね。だから、僕はチームのために最善のことをすることに決めたし、1-2フィニッシュは最高の結果だよね? 素晴らしいスタートができたし、シーズンでベストだった。序盤はソフトタイヤでとても速かったけど、そのあとハード側では理想的なペースで走ることができなかった。今日は、全てが適切なときに僕は勝てるドライバーだということを証明できたと思う。表彰台の最も高いステップに立てたら素晴らしかっただろうけど、それでも僕はこの結果を今週始めに他界した親戚のフェルナンド・マリンズに捧げたい」

3位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「いつもはとても良いスタートができるので、今日は何が起こったかよくわからない。クリップはかなりあったし、クラッチを繋いだけどどうにもならなくて、最初の5〜10メールの加速が良くなかった。エンジンがストールしなかったのはラッキーだったけど、勢いを失ってしまって、すでに僕とサイド・バイ・サイドになっていたフェルナンドととてもタイトになるだろうとわかった。彼の前に留まる術はなかったし、そのあとフェリペが左から来たのを見て驚いたよ。それでも、そのあとは良いレースができた。上位のクルマに近づいて、タイヤがグリップを失って、グレイニングしてきたと感じたけど、フェラーリはレースの大半で僕たちよりコンマ1〜2秒速かったかもしれない。ペースについていくのは難しかった。終盤には再び少しプッシュすることができた。3位でフィニッシュできたし、そのことは誇りに思っていいと思う。今日は最大限を発揮できたし、表彰台に上がれたことをとても嬉しく思っている。ホームグランプリは僕にとってとても特別なものだし、ここのみんなに会って、表彰台に上がれるのは素晴らしいことだ。みんなが応援してくれているのはみつのは、とても素晴らしかったし、感動的だったよ」

4位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「順位を上げられる場所だとわかっていたので、スタートであたゆる手を尽くした。残念ながら前のドライバーは驚くほど速かったけど、それでもいくつか順位を上げることができた。今日は本当にタフなレースだった。クルマは素晴らしくはなかったし、フェラーリとレッドブルはとても速かった。予選よりもレースでギャップが縮まると期待したし、実際にそうだった。でも、ライバルに対してペースを作りださなければならない。帰って、どこを改善できるかを理解して、すぐに再び取り戻す必要がある。今日はあらゆる手を尽くした。これから前のクルマを追い抜くためにはこれまで以上に一生懸命に取り組まなければならない」

5位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「スタートはかなり良かったし、うまくオフラインを逃れることができた。でも、ターン1について、フェラーリと戦っていたセバスチャン(ベッテル)がかなり早くブレーキを踏んで、彼にぶつかりそうになった。事故は避けなければならなかったし、ターン1でふくらんでしまった。問題はブレーキを踏んだことだ。ターン1でそれをすれば、すぐに多くのタイムを失ってしまうからね。それで3つ順位を失ったけど、かなり早くにその1つを取り戻すことができた。最初のスティントではかなりうまくタイヤを労わることができた。僕はグループの後ろにいたし、レース前に計画していた戦略だった。ピットストップのあとのペースはルイスと非常に似通っていたし、彼の後ろで2秒以内で定着することができなかった。でも、前のクルマにダウンフォースを奪われていたので、それより速く走ることができなかった。ルイスと僕はクルマの最大限を引き出すことができた。ただ現時点でクルマにはまだ十分な速さがない」

6位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「レース序盤は楽しかったし、ルイスと良いバトルができた。彼はオプションタイヤであまり快適ではなさそうだったし、僕は少し妨げられていた。ピットストップに入ったとき、ルイスも同時に入ると思っていたけど、彼は1周長くステイアウトしていた。最終的に、クルーはとても良い仕事をしてくれたけど、トラフィックの中に戻ってしまった。ルイスの前に出ようとするのは少しギャンブルだったし、わずかに彼に対して失ってしまった。ジェンソンは異なる戦略を試みて、長く走っていたいたし、残念ながら前に出られてしまった。そのあと、オイルコンサンプションに問題が生じてしまい、最後までクルマを運ぶことに集中しなければならなかった。今日は重要な戦いはなかったけど、僕は戻ってくるよ。上位は競争が激しいし、そうなるべきだ。次のレースを楽しみにしている」

7位 ロバート・クビサ (ルノー)
「このサーキットでのクルマのポテンシャルを考えれば、良い週末だったと思う。レース中はいくつかエキサイティングな場面があった。良いスタートが切れて、ターン2の進入でハミルトンを追くために争って、ブレーキを早めたけど、結局バトンとウェバーにポジションを奪われてしまった。ピットストップのあと、ポジションを守るためにミハエルと良いバトルができた。でも、まだピットストップをしていないロスベルグの前に留まるためには良いペースを維持しなければならなかったので、彼との争いであまりタイムを無駄にすることはできなかった。でも、7位以上を争うには全体的に上位とのギャップがあまりに大きかったので、僕たちは最大限の結果を出せたと満足するべきだと思う」

8位 ニコ・ロズベルグ (メルセデスGP)
「今日の状況下でベストを尽くしたという思いはあるが、前回のレースで表彰台に立っているだけに、今回のリザルトにはフラストレーションを感じる。8位フィニッシュというのは、ダメージを最小限に食い止めた、という印象しかない。具体的には、ロバート(クビカ)に対するポイントロスを最小限に抑えた、ということだ。今週末はどうにもペースが上がらなかったが、戦略は良かったし、クルーの努力でピットストップ時間も今回はどこよりも短かった。ハンガリーでは、きっと状況が好転するだろう」

9位 ミハエル・シューマッハ (メルセデスGP)
「スタートは非常に良かったが、その後は見るべきものがほとんどなかった。当初は第1スティントをできるだけ長く取る戦略だったが、状況に対応して戦略を変更したので、もう少し上位でフィニッシュできていても良かったかもしれない。だが、結果的には(戦略の変更は)大きな変化をもたらさなかった。今回は地元GPなので、もう少し戦闘力を期待したのだが、そうは行かなかった。私のピットストップ後の状況は、あれがベストだったと思う。レースパフォーマンスは予選よりも良かったので、より多くを望んでいたが難しかった。神経質になりすぎる必要はないとはいえ、じっくりと腰を据えて今回の不調の原因を分析し、適切なタイミングで適切な打開策を打ち出さなければならない」

10位 ヴィタリー・ペトロフ (ルノー)
「面白いレースだったし、ドライコンディションで初ポイントを獲得できてとても嬉しいよ。特に11位でフィイッシュしたと思っていたので、10位だとわかったときはよいサプライズだったよ! スタートでポジションをあげることができたし、今日はペースが良かった。ピットストップ前の正しいタイミングでプッシュするためにかなり頑張ったし、そのおかげでもう2つ順位を上げることができた。レースには満足しているけど、予選でもっとうまくやれたと思うので、まだまだ一生懸命に取り組む必要があるし、週末全体で全てのピースを揃える必要がある」

11位 小林可夢偉 (ザウバー)
「今日の決勝レースについて、あまり嬉しくありません。どちらのセットのタイヤからもグリップを感じなかったし、タイヤのデグラデーションも早く始まっていました。今日よりも予選でのクルマのバランスの方がよかったです。とはいえ、レースではいいスタートを決めた後、ふたつポジションをあげることができました。ピットストップもクルーがいい仕事をしてくれました。周回遅れにひっかかっていたミハエル・シューマッハを抜こうとトライしたのですが、クルマの長所とはいえないストレートでの勝負となってしまいました。その後はビタリー・ペトロフとの争いでしたが、彼を抜くことも出来ませんでした」

--位 山本左近 (ヒスパニア・レーシング)
「チームがドイツで再びレースをするチャンスを与えてくれたことは理解しています。でも、2台のクルマで完走するという目標を達成できなかったので、チームにとって期待外れなレースでした。週末の間に、パフォーマンスを改善することができましたが、残念ながらクルマとギアボックスに問題が生じてしまいました。全体的にみて、レース週末はシルバーストンよりも良かったし、クルマで多くの経験を得ることができました。セットアップをいくつか調整したので、次のレースでは十分に役立つと思います」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1ドイツGP