F1ラスベガスGP FP3レポ:ラッセルがピアストリとサインツをリード 角田裕毅は16番手
2024年のF1世界選手権 第22戦 ラスベガスGPのフリー走行3回目が現地11月22日(金)にラスベガス・ストリップ・サーキットで行われ、メルセデスドライバーのジョージ・ラッセルがトップに立った。終盤の赤旗が出るまでマクラーレンのライバル、オスカー・ピアストリとフェラーリのカルロス・サインツJr.を抑えた。

木曜日のプラクティスと同様に、寒く滑りやすいコンディションの中、序盤にスピードを上げ、リズムを取り戻したドライバーが数名いた。

ただし、セルジオ・ペレスはグリップレベルが低く、最初の走行は「まったくダメだった」と報告している。

開始から約20分後、ペレスとチームメイトのマックス・フェルスタッペンだけが好タイムを記録し、ピレリのミディアムタイヤで1分41秒台で走行していた。その後、マクラーレンのランド・ノリス(1分36.891秒)とオスカー・ピアストリ(1分35.759秒)がソフトタイヤでコースに出て、トップに躍り出た。

ちょうど中間地点を過ぎたあたりで、レッドブル勢を除くすべてのドライバーがソフトタイヤで走行していたが、ケビン・マグヌッセンが1分34秒883を記録して、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ハースチームのニコ・ヒュルケンベルグ、ラッセルを抑えて1番手を獲得した。

その後メルセデスはソフトタイヤで再度走行し、ラッセルが1分34秒475、ルイス・ハミルトンが1分34秒341を記録した。2回目のプラクティスではタイムが1分33秒825のベンチマークに近づき、週末序盤のワンツー体制を復活させた。

一方、フェルスタッペンはトラブルに見舞われ続け、「マシンはどんどん悪くなるばかりで、運転できない」と報告した。ハードタイヤを履いて走行し、問題を抱えた左フロントについて言及した彼は、「運転できない。クラッシュしてしまう」と付け加えた。

しかし、レッドブルのガレージに戻ってソフトタイヤに交換すると、状況は改善した。フェルスタッペンはコースに戻って1分34秒137を記録し、ラッセルのさらなるタイムアップにより順位を入れ替えたメルセデスのドライバーたちをリードした。

フェルスタッペンの「はるかに良い」ラップは、ソフトタイヤでの新たな一連の試みの幕開けとなったが、残り約7分でランス・ストロールのアストンマーティンがパワーを失い、コース脇で停止したため、その動きは中断された。

ストロールのマシンが撤去された後、さらに周回を重ねるだけの時間がなかったため、ソフトタイヤで2回目の走行を完了できたドライバーは少数にとどまり、最終結果はラッセル(1分33秒570)、ピアストリ、サインツ、ノリス、フェルスタッペンの順となり、FP1とFP2でトップタイムを記録したハミルトンは6番手にとどまった。

角田裕毅 F1 ラスベガスGPラスベガスの夜の光の下で行われた、またも忙しいプラクティスセッションとなった。

ウィリアムズの2人、アレックス・アルボンとフランコ・コラピントはそれぞれ7番手と8番手につけ、前者はFP2中に燃料システムの問題が発生したことによる走行距離のロスを取り戻した。また、マグヌッセンとアルピーヌのピエール・ガスリーが上位半分を占めた。

ニコ・ヒュルケンベルグはもう一台のハースで11番手、その後にはルクレールとペレスが続いた。セッションが残り1分で再開された際、ピットレーンの列に並んでいたため、プラクティススタートを完了するチャンスを逃したペレスと、アルピーヌとアストンマーティンのマシンを駆るエステバン・オコンとフェルナンド・アロンソが続いた。

RBドライバーの角田裕毅とリアム・ローソンは、セッションの最終盤でブレーキング中にマシンが接近する危機的な場面があり、それぞれ16位と18位でセッションを終えた。キック・ザウバーのバルテリ・ボッタス(17位)と周冠宇(20位)、そして欠場したストロール(18位)が順位を確定した。

ドライバーとチームは今、パドックで再び集結し、トラックに戻って重要な予選セッションを開始する前に、もう一度データを分析することになる。予選セッションは現地時間22:00に開始予定である。

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1ラスベガスGP