F1アブダビGP ルーキーFP1枠のドルゴビッチがラッセルに次ぐ堂々2番手
2023年F1第23戦(最終戦)アブダビGPのフリー走行1回目が11月24日(金)にヤス・マリーナ・サーキットで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がトップタイムをマークした。

最終戦のFP1セッションは異例の光景となった。9チームがシーズン中に2台にルーキーを乗せるという義務を果たすためにこの60分間を選択。レッドブル・レーシングに至っては2台ともルーキードライバーが乗り、10台が非レギュラードライバーによる走行となった。

そのためか、緊張感という点では通常のグランプリとは趣の異なるセッションとなったが、レギュラードライバーと非レギュラードライバーが混在したサーキットで、各チームが残りの週末に向けてプログラムを進めていった。

フリー走行1回目のトップタイムをマークしたのはジョージ・ラッセル。1分26秒072をマークしてレギュラードライバーとしての落ち着きをみせた。メルセデスは、ルイス・ハミルトンに代えて、ルーキー枠に育成ドライバーでF2のタイトルを争っているフレデリック・ベスティが乗り、12番手でセッションを終えた。

2番手タイムは、アストンマーティンのルーキー枠のフェリペ・ドルゴビッチ。2022年のFIAチャンピオンであり、昨年のフリー走行に出走し、育成ドライバーとしてF1マシンでの走行を重ねてきたドルゴビッチは、トップから0.228秒差という堂々たるタイムをマークした。レギュラードライバーのランス・ストロールは5番手タイムだった。

3番手は唯一の2名のレギュラードライバーが走行したスクーデリア・アルファタウリのダニエル・リカルド。トップから0.361秒差の1分26秒433をマーク。チームメイトの角田裕毅は10番手だった。

4番手はアルファロメオのバルテリ・ボッタス。ルーキーFP1にはF2タイトル候補のテオ・プルシェールが乗り、14番手タイムをマークした。

6番手はマクラーレンのオスカー・ピアストリ。ルーキー枠のパトリシオ・オワードは15番手だった。
7番手にはスクーデリア・フェラーリのカルロス・サインツ、8番手にはルーキー枠のロバート・シュアルツマンが続いた。

マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの両レギュラードライバーが不在となったレッドブル・レーシングは、フォーミュラE王者のジェイク・デニスが16番手、F2ドライバーのアイザック・ハジャーが17番手だった。

今後の週末のためにマシンを壊してはいけないという前提条件とプレッシャーはあるものの、チャンピオンマシンでも不慣れなドライバーでは簡単にはタイムシートの上位に顔を出せないことが証明された興味深いセッションとなった。

全レギュラードライバーが揃うフリー走行2回目は、この後22時(現地時間17時)から行われる。

F1アブダビGP フリー走行1回目 結果・タイム

順位NoドライバーチームタイムGAPLAP
163ジョージ・ラッセルメルセデス1分26秒072 26
234フェリペ・ドルゴビッチアストンマーティン1分26秒3600.20826
33ダニエル・リカルドアルファタウリ1分26秒4330.36126
477バルテリ・ボッタスアルファロメオ1分26秒4530.38121
518ランス・ストロールアストンマーティン1分27秒6310.55921
681オスカー・ピアストリマクラーレン1分26秒6650.59325
755カルロス・サインツフェラーリ1分26秒6760.60424
839ロバート・シュワルツマンフェラーリ1分26秒7030.63125
910ピエール・ガスリーアルピーヌ1分26秒7200.64826
1022角田裕毅アルファタウリ1分26秒7250.65327
112ローガン・サージェントウィリアムズ1分26秒7420.67027
1242フレデリック・ベスティメルセデス1分26秒8150.74327
1361ジャック・ドゥーハンアルピーヌ1分26秒8650.79323
1498テオ・プルシェールアルファロメオ1分27秒0931.02120
1529パトリシオ・オワードマクラーレン1分27秒1141.04223
1636ジェイク・デニスレッドブル1分27秒2081.13624
1737アイザック・ハジャーレッドブル1分27秒2441.17220
1845ザック・オサリバンウィリアムズ1分27秒2531.38828
1920ケビン・マグヌッセンハース1分27秒4621.39026
2050オリバー・ベアマンハース1分27秒5691.49724


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カテゴリー: F1 / F1レース結果