F1中国GP ドライバーコメント
2010 FORMULA 1 CHINESE GRAND PRIX

1位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「F1で最高の優勝だったよ。どんなレースでも優勝するのが最高のことだけど、今回は非常に難しいコンディションの中でのかなり特別な優勝だった。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスチーム全体にとって本当の圧勝だった。僕らは今日1-2フィニッシュを果たした。それはチーム内のあらゆる要素が完璧に機能したからだ。このようなコンディションで優勝するには、戦略の判断からピットストップまで、すべてを正しく行う必要がある。そして今日は僕たちはすべてをうまく行うことができた。今日僕たちがトップになったのは運ではない。僕たちが正しい判断を下したからだ。ピットウォールとウォーキングのみんなが素晴らしい判断を下したし、これ以上のサポートは望めなかっただろう。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスでの最初の数ヶ月間は素晴らしいものだった。今ではチームの本当の一員だと感じている。だから、今日の結果は僕たちに素晴らしい興奮と励まし、情熱をもたらした。僕たちはバルセロナに向かい、ヨーロッパシーズンが始まる。僕たちがさらに強くなっていることを期待している」

2位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「まず、ジェンソンにおめでとうと言いたい。彼は素晴らしい仕事をしたし、午後のとてもトリッキーなコンディションのなかで見事なタイヤ選択をした。スタートはとても難しかった。すぐに雨が降りはじめて、インターメディエイトに交換するためにピットインする判断を下すのは難しかった。僕は無線でコメントを聞いて考えたときに判断が遅れて、最後のコーナーを半分回ったときにピットに入っていったんだ! 残念ながら、それは正しい判断ではなかった。タイヤはほぼすぐにグレイニングがはじまって、ドライタイヤに交換するためにまたピットに戻らなければならなかった。でも、その後は集中して、雨が激しくなるまでにたくさん順位を上げることができた。完璧な判断を下しただけでなく、素晴らしいピットストップをしてくれたチームに感謝したい。チームは今日のゲームを最前列で運営してたと思う。このような素晴らしい努力をしてくれたみんなに感謝したい。レース終盤は、僕のタイヤは良い状態ではなかった。だから多くのマシンを追い越すことはできたけど、ジェンソンには追いつくことはできなかった。でも、僕たちはふたりとも素晴らしい午後を過ごした。チーム全体が、1-2フィニッシュという素晴らしい結果に相応しい。観客や視聴者も楽しんでくれたと思うよ!まだマシンを改善しなければならないことはわかっているけど、4戦で2勝を挙げ、両方のワールドチャンピオンシップをリードしたとこで、さらに決意は固くなっている。チームは現時点でとても強いし、その一員であることは素晴らしいことだ。来月のスペインGPにはさらに大きな進歩を遂げると確信している。ウォーキングとシュトゥットガルトで懸命に働いてる男女に感謝と励ましを送りたい。みんなの努力に大いに感謝している。今日の結果はみんなの素晴らしい努力があってはじめて達成できたものだ」

3位 ニコ・ロズベルグ (メルセデスGP)
「2戦連続で表彰台に立てて素晴らしい気分だ。ハプイニングの多いレースだったし、今日は結果を争うためにとても良い選択ができた。最初のシャワーが降ってきたとき、ジョックとチームからのアドバイスに従って、スピックでステイアウトすることに決めた。雨が止んでくれることを願っていたよ!でも、正しい判断だったし、しばらくレースをリードすることは素晴らしい気分だった。再び雨が降り始めたときは、インターミディエイトの摩耗にすごく苦労したし、ジェンソンに抜かれてしまった。インターではあまりペースがなかったけど、3位は素晴らしい結果だし、今週末僕たちは正しい方向に進むことができた。チームが得たものは多かったし、力強い結果とドライバーズチャンピオンシップ2位でヨーロッパシーズンに向かうことは本当に素晴らしいことだね」

4位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「このようなレースではどんな事でも起こりうると言える。タイヤ交換のために5度ピットストップを行った。これは普通ではない。振り返ってみれば、僕たちは正しいタイミングで適切な判断をしたと思う。このようなレースでは、レースが終わってみないと、一体どの作戦が正しかったのかハッキリとは分からない。どこかに水晶玉があって将来が分かればいいんだけどね!スタートでは失敗してしまい、グリッドを早く離れてしまった。このようなミスは今まで一度もしたことがなく、自分自身でも残念に思っている。結果的にそこから4位で終わることが出来たのは本当にラッキーだった。マッサを抜いたときのやり方?もし彼が僕のチームメイトでなければ、あの抜き方にこれほど物議をかもす事はなかったと思う。つまり私にとってはごく自然なやり方であり、またこれによって、僕たちの関係が悪化するとは思わない。僕たちは素晴らしいポテンシャルを持っているので、バーレーンのような通常のレースであれば力を発揮できる。今年のチャンピオンシップのスタートは悪くないと思う。トラック上で十分コンペティティブであることは証明できたし、タイトルを勝ち取るためには何が足りないかも分かっている。はっきりしていることは、更にポイントを重ねる事と、予選でのパフォーマンスの向上だ。マクラーレンの車は一番早いとは言い切れないが、常に大事なところを抑えている。だから現在トップにいると言うことはふさわしいと言える」

5位 ロバート・クビサ (ルノー)
「エキサイティングなレースだったし、多くのポイントを獲れて良かったよ。レース序盤は、スタートがうまくいかなくて、多くのポジションを失ってしまったけど、雨が降り始めたときに僕たちはステイアウトするという正しい決断ができたし、3番手まで順位をあげることができた。でも、レースの重要な場面でセーフティカーが入って、後ろのクルマにつけていた大きなリードを失ってしまい、表彰台の望みが断たれてしまった。5位でフィニッシュできたことには満足しているけど、やっぱり表彰台逃したことは少し残念に感じているよ」

6位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「難しいレースだった。ほぼすべてのラップで追い越さなければならないクルマがいたり、追い越されたりした。最初のピットストップで少しタイムを失ってしまったけど、取り戻すことができたし、6位でレースを終えることができた。僕たちはポールからスタートしたし、実際に1-2でスタートしたけど、その場所でフィニッシュすることはできなかった。今日は非常に混沌としたレースだったし、6位を獲得できたことはかなり重要なことだと思う。もちろん、僕たちのライバルは前でフィニッシュしたので、素晴らしいことではない。僕たちはいくつかの状況でマシンにかなり苦戦していた。クリーンエアーでは問題なかったし、ペースも悪くなかったけど、これらの状況では非常に不規則だった。トラックポジションを維持するのは大変だった。ピットレーンでルイス(ハミルトン)とバトルになった。ストップでは僕がリードしていた。なぜ彼が左に進んで僕と接触したがったのかはわからない。パンクしないことを願っていたよ。僕は彼よりも少し前にいたし、アドバンテージがあったので、なぜ彼がそのようなことをしたのか本当に理解できない」

7位 ヴィタリー・ペトロフ (ルノー)
「F1で初めてレースを完走することができたし、初めてポイントを獲得することができたので満足している。難しいレースだったし、今日は正しい決断をするのが簡単ではなかった。序盤に雨が降りはじめたとき、何人かのドライバーはインターミディエイトのためにピットインしたけど、僕たちはスリックでステイアウトすることに決定した。正しい決断だった。そのあと、いつインターミディエイトに交換するかを決めるためにチームと無線で話し続けていたし、再び正しいタイミングで行うことができた。インターミディエイトの2つ目のセットに交換したとき、タイヤを労わることが重要だとわかっていたけど、雨が降り続けるのか、トラックが乾いていくのかわからなかった。でも、プッシュし続けたし、エンジニアは良いペースだと伝えてくれた。ファイナルラップでは、さらに順位をあげるためにシューマッハやウェバーに対して良いオーバーテイクができた」

8位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「僕たちにとって難しいレースだったし、少し驚かされた。僕たちは純粋に十分に速くなかった。レース中はとても不安定なコンディションだったし、それがみんなにとって同じだということはわかっているけど、クルマはとても敏感だった。そのため、面白いグランプリだった。このようなコンディションの中でどこで失っているかはわかっているので、改善させるつもりだ。いくつか順位をあげるためにレース終盤にもう1セットのインターミディエイトを履いた。うまくいくかもしれないと思ったし、そうだったけど、結局僕たちには速さがなかった」

9位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「今回は特に大変なレースだった。当然自分の結果にも満足していない。もちろん2ポイントは0で終わるよりも重要だ。次のレースではよりよい結果を出さなければならない。車の開発を力を注がなければいけない。今日は天候が変わりやすかったため、スタートからタイヤの選択は困難だった。アロンソが僕を抜いたときのやり方だが、ヘアピンの水溜りが跳ねて、少しコントロールを失っていた。アロンソは僕を内側から抜いてピットへ向かったが、その影響でいくつか順位を失ってしまった。彼のピット作業が終わるまで待たなければいけなかった。終盤になってタイヤとかなり格闘していたけど、シューマッハの状況は更に深刻だった。だから彼を抜けた。今までの色々な経験から、ひとつのレースだけで全体を把握するのは意味がないことはわかっている。更に仕事をして今あるポテンシャルを引き出して行きたい」

10位 ミハエル・シューマッハ (メルセデスGP)
「今日は思い出したくないレースのひとつだったし、週末全体がそうだった。僕にとって良くなかったし、僕も良いところを出せなかった。タイヤをうまく使えなかったことにフラストレーションを感じているけど、これもひとつの経験として受け入れなければならない。その点で僕の戦略はあまり感心できるものではなかった。最後の10周でタイヤが終わっていまい、インターメディエイトというよりスリックになってしまっていた。僕はかなり早い段階で最後のセットを使ったドライバーのひとりだった。違った局面でタイヤを使うべきだった。全体的にいくつか良いバトルができて楽しかったけど、最後のストップは早すぎたかもしれない。最終的に何もできなくなったし、あまりバトルをしても望みはなかった。表彰台を獲得したニコにおめでとうと言いたいし、少なくとも僕たちの一人が多くのポイントを獲得した。家に戻るのを楽しみにしているが、帰宅できるかどうかわからないよ!」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1中国GP