F1 バーレーンGP 決勝 ドライバーコメント
2010 FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX

1位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「この勝利を僕を信じてくれたモンテゼーモロ会長、そして本当に素晴らしい仕事をしてくれたメカニックに捧げたい。特に彼らは今朝、非常に短時間で僕のクルマのエンジンを交換してくれた。表彰台のトップに飛び乗ることは特別な気持ちだったし、チーム全体の期待に答えたかった。この冬僕たちはとても頑張ったし、今はその結果をわかりはじめている。シーズンの開幕戦は非常に重要だ。ヨーロッパの部分で多くのポイントを獲得し、様々なタイプのトラックでタイヤがどのように働くかという理解を高めなければならない。勝利のために重要なのは、レースごとにマシンの開発を続けることだ。今日はハード側のタイヤではうまくいったけど、ソフト側のタイヤではベッテルについていくのが大変だった。最後の10周で攻撃する予定だったけど、運が味方してくれた。全てのレースで常に必要なことだ。スタートはうまくいったし、トラックのクリーンな側を最大限に利用することができ、フェリペを追い抜くことができた。リスクを冒さずに動ける十分に大きなスペースがあった。チームメイトはより難しい時間を過ごし、少し緩めなければならなかったけど、僕のクルマに問題が起きなかったのは幸運だった。これからはオーストラリアについて考える時間だ。誰がトラックで最高のクルマを持っているかわかるだろうけど、4強の戦いになると思う」

2位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「今回の結果にはとても満足しているし、チームとファンの全員に感謝したい。F1を始めてから最高のシーズン開幕戦だし、僕たちが抱えていた問題を考えればとても嬉しい。30周目くらいでクルマの温度を管理しなければならず、全力でプッシュすることができなかった。スタートでアロンソにポジションを奪われたけど、クルマは両方のタイヤでうまく働いていた。ソフト側のタイヤではレッドブルの方が僕たちよりも速かったけど、ハード側のタイヤでは僕たちの方がずっと速かった。ここ数カ月にわたって、手紙やメッセージを送ってくれたみんなにもう一度感謝を伝えたい。これからはオーストラリアに向けて可能な限り準備することに目を向けなければならない」

3位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「今日僕たちにとって、3位は非常に力強い結果だ。僕たちは素晴らしい仕事をしたと思う。僕たちの信頼性は素晴らしかったし、今日のペースはかなり良かったけど、まだ前のクルマとのギャップを縮めるためにはかなり懸命にプッシュする必要がある。僕のレースは1周目で決まってしまった。ターン4でロックしてしまい、少しハイドになってしまい、ニコ(ロズベルグ)に抜かれてしまった。そのあと第1スティント全体を彼の後ろで過ごしたけど、彼を追い抜くために十分に接近することができなかった。ピットストップで、チームは僕をニコの前に送り出してくれた。素晴らしい仕事だったし、みんなに感謝している。前が開けて、フェリペにかなり近づくことができた。もしニコの後ろを走っていなかったら、フェリペと2位争いができたかもしれない。レースの終盤にはわずかにバイブレーションがあったけれど、フロントタイヤをロックさせてしまった結果だと思う。ギャップを詰めるためにプッシュしているときは、一度タイヤをロックさせてしまうとフラットスポットを取り除くのに何周かかってしまう。でも、これは大きな問題ではなかった。すぐにパフォーマンスの差を埋めるのは難しいだろうけど、ファクトリーに戻って最大限にプッシュしようと思う。みんながすでに全力で頑張っているのはわかっているけど、僕たちにはアップグレードが必要だし、できる限り多くを持ち込む必要がある」

4位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「今日は残念だった。エキゾーストの故障を除けば、週末ずっとポジティブだった。土曜日の午前中から僕たちはあらゆるコンディションで最速のクルマのひとつだった。僕たちは今日のレースをコントロールしていたし、戦略も一番だった。全てがスムーズに働いていた。自分のタイヤがどうなっているのかを常に理解していたので、タイヤとブレーキにを上手くコントロールし続けていた。残り15か20周くらいのある段階で、ラップタイムがだんだんゆっくりになっていったのがわかった。機械のなにかが壊れたようだったけれど、幸いにもレースを続けることができたし、4位でフィニッシュできた。でも、今日は勝てたはずだ。高くついてしまったけれど、僕たちは貴重な12ポイントを獲得できた」

5位 ニコ・ロズベルグ (メルセデスGP)
「今日は素晴らしいスタートだった。オープニングラップで4位になれたのは嬉しかったが、オプションタイヤによる第1スティントでは、思ったようにペースが上げられなかった。ルイス・ハミルトンには、ピットストップ戦略でしてやられた。なぜあのようなことになったのか、後でデータを分析する必要があると思う。とはいうものの、5位完走という結果は悪くない。ここからさらに向上できると信じている」

6位 ミハエル・シューマッハ (メルセデスGP)
「3年間のブランクがあったが、こうして楽しく走れたことが今日の何よりの収穫だ。6位でフィニッシュできたので、自分にも、チームにも、いい基礎ができた気がする。スタッフとともにポジティブなレースをすることができた。マシンパフォーマンスをさらに向上させる自信もあるし、ここから発展させて行きたい。また、カムバックをサポートしてくれたスタッフ全員にお礼を言いたい。ライバルには遅れを取っている部分もあるが、先はまだ長い。必ず追いつけると確信している」

7位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「レースのスタートでは、タイヤがどうなるか分からなかったので少しを加減した。タイヤを少しいたわり過ぎたかもしれないので、ピットストップを少し後悔している。そのスティントの最後の5周で、マーク(ウェバー)とミハエル(シューマッハ)を捕らえるために攻めることができていたからね。ピットストップでマークを抜くことができたのは素晴らしかった。みんな本当に素晴らしいピットストップをしてくれた。実際ルイスと僕の2人とも前のクルマを抜いたからね。それから残り20周まではそのタイヤで一定のペースで走った。ミハエルに追いついたけど、彼について行くにはミドルセクターでの速さが十分ではなく、最終セクターでも彼を抜けるほどの速さがなかった。これは残念だったね。それでも、楽しかったよ。全体的に、僕たちのクルマはタイヤにとても優しいけれど、常に改善の余地はあるし、チームのみんながもっと速さとダウンフォースを望んでいると思う」

8位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「スタートはちょっとした交通渋滞だった。ターン1で2台のメルセデスと争い、ミハエル(シューマッハ)がターン2で僕の内側にきた。その後はどうやって彼らをパスするかということだけだった。前のクルマに近づいたままでいるのは本当に難しかった。昨日の予選が影響してしまった。もっと多くのポイントを獲りたかったけど、それでも数ポイント獲ることはできた。今日はチームとして多くのことを学べたのは確かだね。これまでドライブした中で一番エキサイティングなグランプリではなかった。午後は常にギアボックスのトラブルを抱えていたけれど、前にいたワールドクラスのドライバーたちは普通はミスはしないよね。ジェンソンとミハエルがミスをするように出来る限り頑張ったけれど、そうはならなかった。チャンピオンシップは長いし、みんなは信じられないくらい一生懸命働いている。昨年は僕たちが戦えることを示したので、メルボルンを楽しみにしている」

9位 ヴィタントニオ・リウッツィ (フォース・インディア)
「本当に嬉しい。目標を達成できたし、ポイントを獲得できた。僕自身にとってもチームにとっても素晴らしい結果だ。燃料量やタイヤ、さらに暑さによって難しいレースだったし、少しコントロールしなければならなかったけど、全体的にはその扱いには満足しているし、ポイント圏内にいることはマジックだ。僕たちの前でフィニッシュしたんは全てトップチームだし、故障や信頼性の問題はなかったので、僕たちにできる最大限の結果だったと思う。もう少しアップデートが持ちこむオーストラリアを楽しみにしているし、次のレースではもっと良いポジションも狙えると思う。全体としてチームにとって素晴らしい結果だった」

10位 ルーベンス・バリチェロ (ウィリアムズ)
「ポイントを獲れて良かったけど、正直言うと、ここに到着したときにはもう少し良いと思っていた。競争はかなり激しいことがわかったし、上位のクルマはリタイアしなかった。相応しい場所でフィニッシュしたと思うし、ギャップを縮めるのは僕たち次第だ」

11位 ロバート・クビサ (ルノー)
「今週末の僕たちのハードワークのすべてが1周目の事故で無駄になってしまった。グリッドに向かうラップでエンジンのレベルが高くなっていたので、グリッドで少し取り除いたけど、ウェバーもターン1の後で同じ問題を抱えたと思う。「彼のエンジンはオイルを吸い込んで、僕の前で物凄い煙をあげた。スーティルは何も見えなくてアクセルを緩めずに僕に接触したんだと思う。僕はその事故でスピンしてしまい、リアタイヤを傷めてしまった。その時点からオーバーヒートしてしまい、結局12周目にとても早めのピットストップをした。レースの残りはハードタイヤで走りきったけど、それは大きなチャレンジだった。目標はポイント圏内で完走することだったけどできなかった。1周目の事故がなければ、かなりのポイントが獲れたと思う。僕たちは十分に戦えるペースを示していたからね。でも、全体的には僕たちにとってポジティブな週末だった。冬のテストを終えて十分な準備ができていた。チームはサーキットでもエンストンーでも素晴らしい仕事をしてくれたし、新しいパッケージのクルマを準備してくれた。エンジンやブレーキには何の問題もなかった。これから働き続けてプッシュし続ける必要がある」

12位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「少なくとも完走はできた。1コーナーでの事故のあと、これが精一杯だった。最終的には良いレースができたし、タイヤやレース終盤のクルマの挙動に着いて多くを学ぶことができたけど、事故によって僕のポイントへの望みはほぼ打ち砕かれてしまった。コーナーで何が起こったかはわからない。ドライブしていて、煙の大きな雲があって、何も見えなくなった。誰かと接触してスピンした。そういうことだ。残念だけど、次のレースにむけてプッシュし続けるつもりだ」

13位 ハイメ・アルグエルスアリ (トロ・ロッソ)
「シーズンの開幕シーズン、また給油のない新しいレギュレーションも初めてなので、フィニッシュできたことはポジティブだ。特に僕にとっては改善する余地はまだたくさんあるし、チームとしてもレースではポイントにチャレンジできる7位〜11位あたりのポジションにいなければならない。それを成し遂げるために懸命に働く必要がある。体力的には少ししかトレーニングする時間がなかった去年よりもずっと良い状態だと感じている。レースの大半はタクシードライブだったよ。トラックは僕たちにとって最適ではなかったし、全てのデータを分析して、改善方法を調べなければならない。ひとつ確実なので、もっとうまく予選をする必要があるということだ」

14位 ニコ・ヒュルケンベルグ (ウィリアムズ)
「今日はタフだったし、僕にとって厳しいデビューだった。スタートからターン2でクラッシュを避けるために回避的なアクションをとらなければならなかったし、いくつか順位を落として、数周後にターン6でスピンしてしまった。何が起こったかはまだ定かではない。最初はクルマの何かが壊れたと思ったけど、問題はなかった。縁石で跳ねて、マシンを少し傷つけたのまもしれない。残りの長くて孤独な午後をドライブするのはかなり難しかった。タフな週末だったけど、プロクティスとロングランは良かったし、それを足がかりにする必要がある」

15位 ヘイキ・コバライネン (ロータス)
「チームにとって良いレースだった。両方のクルマが完走したことは偉業だ。僕のクルマはひとつも問題はなかったし、ヤルノが最後まで彼のクルマを細心の注意をもって扱っていたことはわかっているけど、主な目標は両方のクルマが最後までいることだったし、僕たちはそれを達成した。これまでチームは設定した全ての目標に到達している。素晴らしいことだ。レースに関しては、良いスタートが切れたし、戦えると思っていなかった多くのドライバーと戦うことができた。タイヤは問題なかったし、ピットストップも素晴らしかったけど、クルマを抜くには少しタイムを失ってしまったし、もっとうまく働けるようにオーストラリアに向けて戦略を見てみるつもりだ。マシンをドライブするのは本当に楽しかった。感覚は本当に良かったし、プッシュするのが楽しかった。チームのみんなは本当に満足すべきだと思うけど、もうハネムーンは終わった。もっと良い結果に取り組み始める必要がある」

16位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「スタートで何が起こったかは定かではないけど、ホイールスピンが多くて、うまくスタートすることができなくて、みんなに抜かれてしまった。そのあとの1周目はかなり大忙しだったし、いくつかポジションを取り戻せた。僕たちは1ストップ戦略のままでいることに決めて、それがうまくいってデ・ラ・ロサに近づけたけど、僕より前に新品タイヤに履き替えたドライバーが速くて、追い抜かれてしまった。ピットに入るまでにあまりに多くのポジションを失ってしまった。タイヤを換えたあとは、ハイメの後ろでスタックしてしまい、彼を抜くことができなかった。そして3周後にマシンは止まってしまった。タフだったよ!」

17位 ヤルノ・トゥルーリ (ロータス)
「良いスタートが切れたし、2コーナーでは事故を避けることができたけど、グラベルにいることがわかったし、その段階で自分がほぼ最後尾だった。でも、そのあとペースを掴んで、前に人たちに追いつき始めた。クルマはアンダーステアがかなり酷かったし、実際にバランスを予測することができなかった。それでピットストップでチームが本当に素晴らしい仕事をしてくれて、フロントウイングのセッティングを換えてくれて、再びプッシュしはじめて、いくつか良いラップをすることができた。レース終盤ではハイドロリックに問題が生じてレースを終えなければならなかった。6カ月で僕たちは全ての目標を解決しtので、チームに満足しているし、誇りに思っている。本当に素晴らしいことだし、トニーが言ったようにいつかロータスは勝つだろう。僕たちが勝つときに僕がここにいることを願っているよ」

--位 ペドロ・デ・ラ・ロサ (ザウバー)
「実際スタートは良かったけど、そのあと他のクルマとの接触を避けるためにコースオフしなければならずポジションを失った。芝生の上で加速を失ってしまい、何台かが追い抜いていって、ターン4に到達したときにはいくつもポジションを失っていた。その後は、ポイントも狙えるクルマに仕上がっていると感じていたし、ハイドロリックの問題で29周目にピットへ呼び戻されたときにもチャンスはあった」

--位 ブルーノ・セナ (ヒスパニア・レーシング)
「レースで多くのラップができてホッとしているのは確かだ。全てがうまくいった。少しアンダーステアが強すぎたと感じた。これらの周回を終えたことで、セットアップの良い基礎になったし、メカニックには次のレースのためのよいスタートポイントになると思う。序盤のラップでマシンのリアからバイブレーションがあって、そのあと突然クルマがストップした。何が起こったか調査しなければならない。でも、メルボルンで再びレースをする立場にいるためにチーム全体の驚くべき激務にはとても満足している」

--位 ティモ・グロック (ヴァージン・レーシング)
「ヘイキをなんとかオーバーテイクしたあと、レースはかなり順調だった。かなり良いバトルができたし、再びレース感覚を得られて嬉しかった。でも、最初に3速ギアを失ってしまい、その状態でドライブしなければならなかった。そのあと5速を失い、続けることは不可能だった。修復しようとしたけど、レースに戻ることはできず、重要な開発マイレージを得ることができなかった。残念だけど、この段階では浮き沈みを受け止めなければならない。これからメルボルンでより強い状態で戻るために集中しなければならない。個人的にここバーレーンとイングランドのチームのみんなに感謝している。こkにたどり着くことは僕たちにとって壮大な戦いだったし、最大の報いは、僕たちがプッシュし続けられるかを示した昨日の予選結果だ」

--位 ヴィタリー・ペトロフ (ルノー)
「素晴らしいスタートができたし、1周目の終わりには11番手でうまく走行していた。クルマの感覚は良かったし、僕の前のバリチェロよりペースは良かった。そのあとターン12の縁石でワイドに走ってしまい、その時点で右フロントサスペンションにダメージを負ってしまったと思う。クルマをチェックするためにピットに入り、サスペンションが修理できないことがわかったので、リタイアしなければならなかった。素晴らしいスタートができていたので、かなり期待はずれな終わりだったけど、その時点までの展開には満足しているし、今週末クルマを届けてくれたメカニック全員とチームに感謝したい。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた」

--位 小林可夢偉 (ザウバー)
「残念ながら、僕にとっては短いレースになってしまった。12周目にハイドロリックに問題が生じて、パワーステアリングが効かなくなってシフトもできなくなった。スタートはかなりうまくいって、4つポジションをあげたけど、そのあとタイヤにフラトスポットを作ってしまった。後から考えれば、ソフト側のコンパウンドでスタートした方が良かったと思う。ペドロはソフトで速かったんで」

--位 ルーカス・ディ・グラッシ (ヴァージン・レーシング)
「素晴らしいスタートが切れたし、クルマの感覚はかなり良かった。僕たちのクルマで良いレースができたと思うけど、レースに入ってほんの数周でターン9で脇に寄せて、本当のレースが始まる前にレースを終えなければならなかった。落ち込んでいても意味はない。僕たちはいくつかの新しい開発とここで経験した問題を解決してメルボルンに戻る予定だ。19レースのひとつだし、まだ長い道のりが待っている。ここで、そして過去数カ月間にわたって素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したい。大きな努力だったし、2週間後のオーストラリアではチーム全体のために良い結果を期待している」

--位 カルン・チャンドック (ヒスパニア・レーシング)
「申し訳なく思っている。このトラックでは5周しかできなかった。サーキットの新しい部分のバンプにヒットしてしまった。週末にわたって4周しかドライブできなかったので、その部分にあまり経験がなかった。コーナー出口でプッシュして、タイヤを落ち着かせようとしたけど、サーキットのその部分をわかっていなかった。このトラックでの1周目に送り出してくれたエンジニアとチーム全体の素晴らしい週末と長い不眠の時間に感謝したい。メルボルンで再びスタートするのを楽しみにしている」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1バーレーンGP