F1スペインGP 決勝:メルセデスが戦略勝ちでハミルトンが今季3勝目
2021年のF1世界選手権 第4戦 F1スペインGPの決勝が5月9日(土)にバルセロナのカタルニア・サーキットで行われ、メルセデスF1のルイス・ハミルトンが今季3勝目を挙げた。
毎年、プレシーズンテストの舞台となってきたカタルニア・サーキットだが、2021年はコロナ禍によるスケジュール変更の影響もあり、プレシーズンテストはバーレーンで実施。2021年F1マシンで初めて走行する週末となった。
サーキットは海岸からほど近く、強い風がさまざまな方向から吹く。比較的ダウンフォースが多くなるコースでもあり、風の影響がマシンの挙動を不安定にする要因となり得る。さまざまな種類のコーナーがあるだけでなく、全開時の能力も必要で、マシンのあらゆる性能が試される。
このシーズンオフにサーキットはレイアウト変更が行われており、各チームともにデータ収集を行いながら習熟を深めていった。ピレリは、F1スペインGPにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)という3種類のコンパウンドを選択。決勝ではハードとミディアムのいずれか1セットを使うことが義務付けられる。
日曜日のバルセロナは曇り空。ほんの少し雨も降ったが、路面には影響せず、現地時時間15時から気温は24.9℃、路面温度44℃のドライコンディションで66周のレースはスタートした。
優勝はメルセデスF1のルイス・ハミルトン。ポールポジションからスタートしたハミルトンは、スタートでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に先行を許す。
セーフティカーを挟んで1秒以内の攻防が続く中、先に動いたのはレッドブル・ホンダ。25周目にトップを走行していたマックス・フェルスタッペンがピットインしてミディアムタイヤに交換する。
ルイス・ハミルトンはその4周後の29周目にピットイン。再び1秒以内に近づき、DRSを使ってホームストレートで20km/h以上速いスピードで追いかけても抜けないサーキット特性。
すると、43周目(残り23周)でルイス・ハミルトンが2度目のピットイン。チームメイトノバルテリ・ボッタスを挟んでマックス・フェルスタッペンとの差は約22秒。そこから1周あたり1秒以上速いスピードで追い上げていく。そして、59周目に1秒以内に追いつくと60周目にフェルスタッペンを捕らえて勝負あり。今季3勝目、通算98勝目を挙げて、100回目のポールポジションを獲得したレースに花を添えた。
レッドブルがミディアムタイヤが残っていなかったのに対し、メルセデスは中古のミディアム(6周オールド)を残していたことが勝因となった。
2位はマックス・フェルスタッペン。ルイス・ハミルトンに抜かれた直後の61周目にピットインしてソフトに交換。ファステストラップを記録して追加の1ポイントを得た。3位にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続いた。
以下、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)までがトップ10入り。
ピエール・ガスリーは、スタートでグリッドをはみ出したことで5秒のストップ&ゴーペナルティを受けるが、それを跳ねのけての入賞となった。チームメイトの角田裕毅は8周目に燃圧の問題に見舞われてコース上でストップ。この日唯一のリタイアとなった。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1スペインGP
毎年、プレシーズンテストの舞台となってきたカタルニア・サーキットだが、2021年はコロナ禍によるスケジュール変更の影響もあり、プレシーズンテストはバーレーンで実施。2021年F1マシンで初めて走行する週末となった。
サーキットは海岸からほど近く、強い風がさまざまな方向から吹く。比較的ダウンフォースが多くなるコースでもあり、風の影響がマシンの挙動を不安定にする要因となり得る。さまざまな種類のコーナーがあるだけでなく、全開時の能力も必要で、マシンのあらゆる性能が試される。
このシーズンオフにサーキットはレイアウト変更が行われており、各チームともにデータ収集を行いながら習熟を深めていった。ピレリは、F1スペインGPにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)という3種類のコンパウンドを選択。決勝ではハードとミディアムのいずれか1セットを使うことが義務付けられる。
日曜日のバルセロナは曇り空。ほんの少し雨も降ったが、路面には影響せず、現地時時間15時から気温は24.9℃、路面温度44℃のドライコンディションで66周のレースはスタートした。
優勝はメルセデスF1のルイス・ハミルトン。ポールポジションからスタートしたハミルトンは、スタートでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に先行を許す。
セーフティカーを挟んで1秒以内の攻防が続く中、先に動いたのはレッドブル・ホンダ。25周目にトップを走行していたマックス・フェルスタッペンがピットインしてミディアムタイヤに交換する。
ルイス・ハミルトンはその4周後の29周目にピットイン。再び1秒以内に近づき、DRSを使ってホームストレートで20km/h以上速いスピードで追いかけても抜けないサーキット特性。
すると、43周目(残り23周)でルイス・ハミルトンが2度目のピットイン。チームメイトノバルテリ・ボッタスを挟んでマックス・フェルスタッペンとの差は約22秒。そこから1周あたり1秒以上速いスピードで追い上げていく。そして、59周目に1秒以内に追いつくと60周目にフェルスタッペンを捕らえて勝負あり。今季3勝目、通算98勝目を挙げて、100回目のポールポジションを獲得したレースに花を添えた。
レッドブルがミディアムタイヤが残っていなかったのに対し、メルセデスは中古のミディアム(6周オールド)を残していたことが勝因となった。
2位はマックス・フェルスタッペン。ルイス・ハミルトンに抜かれた直後の61周目にピットインしてソフトに交換。ファステストラップを記録して追加の1ポイントを得た。3位にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続いた。
以下、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)までがトップ10入り。
ピエール・ガスリーは、スタートでグリッドをはみ出したことで5秒のストップ&ゴーペナルティを受けるが、それを跳ねのけての入賞となった。チームメイトの角田裕毅は8周目に燃圧の問題に見舞われてコース上でストップ。この日唯一のリタイアとなった。
2021年 第4戦 F1スペインGP 決勝 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | LAP | 66 | 2 |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 15.841 | 15.841 | 2 |
3 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 26.610 | 10.768 | 2 |
4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 54.616 | 28.006 | 2 |
5 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・ホンダ | 63.671 | 9.055 | 2 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | 73.768 | 10.097 | 2 |
7 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 74.670 | 0.902 | 2 |
8 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1L | 32.262 | 2 |
9 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 1L | 13.976 | 1 |
10 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1L | 0.190 | 2 |
11 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1L | 5.236 | 2 |
12 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1L | 1.159 | 1 |
13 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン | 1L | 4.220 | 2 |
14 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1L | 9.406 | 2 |
15 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1L | 1.714 | 2 |
16 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1L | 9.706 | 4 |
17 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | 1L | 0.322 | 2 |
18 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース | 2L | 14.553 | 2 |
19 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース | 2L | 49.862 | 2 |
DNF | 26 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 0 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1スペインGP