F1ベルギーGP 結果:ルイス・ハミルトンが2戦連続ポール・トゥ・ウィン
F1ベルギーGPは、スパ・フランコルシャン、モンツァ、ムジェロと続く3連戦の初戦。この3つの会場の共通点は‟スピード“。ドライバーはパワーユニット(PU)に最大限の力を要求することになる。
ピレリは今週末のF1ベルギーGPに昨年よりも1段階柔らかいC2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)と中間レンジのコンパウンドを持ち込んでいる。
決勝前のレコノサンスラップでカルロス・サインツ(マクラーレン)のエキゾーストが故障。修復することができず、レースのスタートを断念する。
雨の予報もあったが天候は晴れ。気温18度、路面温度30.8度のドライコンディションで44周のレースはスタートした。
優勝はポールポジションからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトン。オープニングラップでトップを守ってからはレースを支配。終盤にはタイヤが厳しくなってきたが、トップ3は同じようにタイヤに苦しんでいたため、勝利が脅かされることはなかった。55回のポール・トゥ・ウィン。今季5勝目、通算89勝目を挙げ、ミハエル・シューマッハの最多勝利記録まであと“2”に迫った。
2位はメルセデスのバルテリ・ボッタス、3位はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。オープニングラップ以外はほとんどバトルをすることなくレースを終えた。フェルスタッペンは6戦連続表彰台。
4位はルノーのダニエル・リカルド。ファイナルラップでファステストラップを記録して追加の1ポイントを手に入れた。チームメイトのエステバン・オコンも5位入賞を果たし、ルノーは23ポイントを獲得した。
6位はレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボン。ファイナルラップでエステバン・オコンに抜かれた。7位はマクラーレンのランド・ノリス。
8位はハードタイヤで12番グリッドからスタートしたアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー。9位のランス・ストロールと10位のセルジオ・ペレスのレーシング・ポイント勢を上回り、F1ベルギーGPのドライバー・オブ・ザ・デーに選出されたチームメイトのダニール・クビアトは11位と惜しくもポイントに届かなかった。
完走17台。10周目にアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)とジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が激しいクラッシュでリタイア。セーフティカーが導入され、タイヤ交換のタイミングとなった。
2020年 第7戦 F1ベルギーGP 決勝 / 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | LAP | 44 | 1 |
2 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 8.443 | 8.448 | 1 |
3 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 15.455 | 7.007 | 1 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 18.877 | 3.422 | 1 |
5 | 31 | エステバン・オコン | ルノー | 40.650 | 21.773 | 1 |
6 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ | 42.712 | 2.062 | 1 |
7 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 43.774 | 1.062 | 1 |
8 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 47.371 | 3.597 | 1 |
9 | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 52.603 | 5.232 | 1 |
10 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント | 53.179 | 0.576 | 1 |
11 | 26 | ダニール・クビアト | アルファタウリ・ホンダ | 70.200 | 17.021 | 1 |
12 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 71.504 | 1.304 | 1 |
13 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 72.894 | 1.390 | 1 |
14 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース | 74.920 | 2.026 | 2 |
15 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 76.793 | 1.873 | 1 |
16 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 77.798 | 1.002 | 2 |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 85.540 | 7.745 | 2 |
99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 0 | |||
63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 0 | |||
55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 0 |
【レース展開】
トップ3はミディアムスタート、それ以降のトップ10ドライバーはソフト。11番手以降ではガスリーがハード、ルクレールがソフト、それ以外はミディアムという選択となった。
オープニングラップはインシデントもなくクリーンに終了。
(1)ハミルトン(2)ボッタス(3)フェルスタッペン(4)リカルド(5)オコン(6)アルボン(7)ストロール(8)ルクレール(9)ガスリー(10)ペレス
10周目:アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)とジョージ・ラッセルが大クラッシュ。デブリが飛び散り、セーフティカーが入ることは明らかであり、後方のマシンはそれを察知してピットイン。その後、セーフティカーが導入がされ、ガスリー、ペレス以外の全マシンがタイヤを交換。ミディアムにしたアルボン以外は全ドライバーがハードに交換する。
15周目:レース再開
(1)ハミルトン(2)ボッタス(3)フェルスタッペン(4)ガスリー(5)ペレス(6)リカルド(7)アルボン(8)オコン(9)ストロール(10)ノリス
16周目:ペレスがハードに交換。
21周目:ダニエル・リカルドが4番手まで順位を上げる。
(1)ハミルトン(2)ボッタス(3)フェルスタッペン(4)リカルド(5)ガスリー(6)アルボン(7)オコン(8)ストロール(9)ノリス(10)クビアト
24周目:アルボンがガスリーを抜いて5番手に浮上。トップのハミルトンと2番手のボッタスとの差は3.4秒、そこから1.5秒後方にフェルスタッペンが続いている。ルクレールがミディアムに交換して最後尾で合流。
25周目:ガスリーがミディアムに交換して16番手でコースに復帰。30周目にはベッテルの後ろの13番手まで順位を上げ、翌周にはベッテルを抜いて12番手に順位を上げる。
33周目:ペレスがライコネンを抜いて10番手に順位を上げる。34周目にはガスリーがライコネンを抜いて11番手に順位を上げる。
(9)クビアト(10)ペレス(11)ガスリーが1秒以内の接戦バトル。36周目にペレスがクビアトを抜いて9番手に浮上。アルファタウリの2台が入賞を争う形となる。
残り6周:(1)ハミルトン(2)ボッタス(3)フェルスタッペンは5秒間隔。ガスリーがクビアトを抜いて10番手に浮上。(9)ペレスとの差を1秒に縮める。(5)アルボン(6)オコンの差も1秒。
残り4周:ガスリーがペレスを抜いて9番手に浮上。(10)ペレス(11)クビアトの差は10秒。タイヤが厳しいトップ3は揃って1分50秒台までタイヤを落とす。
残り2周:ガスリーがストロールを抜いて8番手に浮上。
ファイナルラップ:オコンがアルボンを抜いて5番手に浮上。ダニエル・リカルドがファステストラップを記録。
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