ピアストリ激高の無線騒動をマクラーレンF1代表が鎮火「怒りに任せた発言だった」

一方、ピアストリ本人はレース後、怒りの矛先はマクラーレンの戦略ではなく、接触したカルロス・サインツJr.に向けられたものだったと説明。「受け入れられない」と厳しく非難し、「まずは自分自身を見つめ直すべきだ」と痛烈な言葉を浴びせた。
怒りの無線はレース直後に本人が説明
ハンガロリンクでポールポジションのランド・ノリスを序盤にかわして首位に立ったオスカー・ピアストリだったが、39周目に周回遅れのカルロス・サインツJr.と接触。サインツJr.はフェルナンド・アロンソと最下位争いを続けており、この接触でピアストリは大きくタイムを失った。
アンダーカットの効果が非常に大きいハンガロリンクでは、この遅れが決定的となり、ノリスがピットストップ後に逆転。さらにピアストリは56周目にギアボックストラブルとみられる問題でリタイアを喫した。
無線ではサインツJr.に対して激しく怒りをぶつけたほか、チームに対しても「今は話しかけないでくれ。あれを考慮してくれてありがとう」と皮肉交じりの言葉を発していた。
なお、この接触についてスチュワードはサインツJr.に全面的な責任があると判断し、5秒加算ペナルティを科している。
ピアストリ「チームの責任ではない」
レース後のピアストリは、自身が無線で怒りをあらわにした理由について、チームの戦略ではなく、サインツJr.との接触だったと明言した。
「怒っていた理由は、周回遅れのマシンにぶつけられたことだった」
「ピットストップのタイミングは問題なかったし、ハミルトンへのアンダーカットを防ぐという意味でもごく普通の判断だった。あの接触さえなければ、僕はランドの前に戻れていたはずだ」
「その瞬間は本当に腹が立っていた。『腹が立った』では足りないくらいだ。ランドが前に出た時点で追いつくペースはないと分かっていたし、優勝のチャンスはそこで終わった」
「だから無線で怒っていたのは首位を失ったことに対してだった。でも、それはチームの責任ではない」
「受け入れられない。まずは鏡を見るべきだ」
サインツJr.は、青旗警告がステアリングに表示されなかったシステムトラブルが原因だった可能性を示唆していたが、ピアストリはその説明を一蹴した。
「マーシャルポストでは至る所でブルーフラッグが振られていたし、僕は1セクターもの間ずっと彼の後ろにいた。本当に何が起きたのか信じられなかった」
「周回遅れのマシンにぶつけられるなんて、レースで想定するようなことじゃない。彼が見えていなかったなんて、正直どうでもいい」
「見えていなかったことも、誰も彼に伝えなかったことも、あるいは状況認識が完全に欠けていたことも、すべて受け入れられない」
さらにピアストリは、サインツJr.の普段の言動にも言及し、厳しく皮肉った。
「彼は最下位争いを、まるで世界選手権を争っているかのようにフェルナンドと戦っていた。そのせいで僕はレースの首位を失った」
「彼は他人を批判することも多いし、逆に自分もコース上で厄介だと言われることがある。ああいうことをしたのなら、まずは自分自身を鏡で見つめ直した方がいい」

ステラ代表「2人のバトルは公平だった」
レース後、アンドレア・ステラ代表は、ピアストリ本人が発言の真意を説明したことを明かし、チーム内に不和はないと強調した。
「まず最初に言いたいのは、レース直後にオスカー本人が、あのコメントは怒りに任せて発したものだったと説明してくれたということだ」
「今日のレース展開や、2人のマクラーレンドライバーによる争いは、すべて公平で素晴らしいレースだった」
「その点について、チーム内にはまったく問題はない」
ステラ代表は、首位を失った最大の要因はサインツJr.との接触であり、マクラーレンの戦略やノリスとのバトルに問題はなかったと改めて説明した。
今回の一件について、チームとドライバー双方の説明がそろったことで、ピアストリの怒りは戦略やチームオーダーではなく、レースを左右したサインツJr.との接触に向けられたものだったことが明確になった。
カテゴリー: F1 / オスカー・ピアストリ / マクラーレンF1チーム
