F1シュタイアーマルクGP 決勝:ハミルトンがポール・トゥ・ウィン
2020年のF1世界選手権 第2戦 F1シュタイアーマルクGPの決勝が7月12日(日)にオーストリアのレッドブル・リンクで開催され、メルセデスF1のルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィン。チームメイトのバルテリ・ボッタスが2位に続き、メルセデスが1-2フィニッシュを達成した。
2戦連続同一サーキットでの開催は史上初。グランプリは“その国(地域)で最高峰のレース”を表す言葉であり、原則として同じ名前を使いまわすことができない。
そのため、サーキットが位置するシュタイアーマルク州の名を冠し『シュタイアーマルクGP』という名称となった。70年の歴史で43個目のグランプリ名となる。
土曜日は雨でウエットコンディションでの予選となったが、日曜日の天候は晴れ。路面温度39度のドライコンディションで71周のレースはスタートした。
オープニングラップではフェラーリF1のセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが同士討ち。ルクレールがベッテルに乗り上げる形となり、ベッテルはリアウイングが外れるダメージを負ってリタイア。セーフティカーが導入される。フロントウイングを交換してコースに復帰したルクレールもフロアに大きなダメージを負っており、リスタート後に5周目にマシンを止めてフェラーリF1が早々にダブルリタイアとなる。
優勝はメルセデスF1のルイス・ハミルトン。ピットインでトップを失った以外は危なげない走りでレースをコントロール。今シーズン初、通算85勝目を挙げた。2位にはチームメイトのバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが1-2フィニッシュを達成。ボッタスはレース後に2位で「ダメージリミテーション」とレッドブル・ホンダF1には屈辱的なコメントを発した。
3位にはレッドブル・ホンダ1のマックス・フェルスタッペン、4位にはチームメイトのアレクサンダー・アルボンが続いた。
5位にはランド・ノリス(マクラーレン)。ファイナルラップでレーシング・ポイントの2台を抜き去っての入賞となった。
6位にセルジオ・ペレス、7位にランス・ストロールとレーシング・ポイント勢、8位にはダニエル・リカルド(ルノー)、9位のカルロス・サインツ(マクラーレン)はファステストラップを記録。10位のダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)までがポイントを獲得した。
優勝:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「チームが戦略面で素晴らしい仕事をしてくれた。1位に戻れて本当に感謝している。久しぶりな気がするね。かなり大きな前進だ。バック・トゥ・バックのレースは大好きだ。シーズンずっとでもいいね!」
2位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「ルイスは良いスタートを切り、レースをコントロールした。僕としては4位からスタートして2位になれたのはダメージリミテーションだし、悪くない結果だ。もっとうまくやれたかもしれないけど、来週のハンガリーを楽しみにしている」
3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「バルテリを苦しめようとしたんだけどね。表彰台は良い結果あdけど、まだやらなければならない仕事がたくさんある」
【レース展開】
ハミルトンが好スタートで首位をキープ。フェルスタッペン、サインツ、ボッタス、オコン、アルボンの順でコーナーを抜けていく。
後方では、セバスチャン・ベッテルがシャルル・ルクレールが同士討ち。ルクレールに乗り上げられたベッテルのマシンはリアウイングが外れるダメージを負ってリタイア。セーフティカーが導入される。ルクレールはノーズを交換し、ハードタイヤを履いてコースに戻った。
4周目にレースは再開。5周目にルクレールがリタイア。ボッタスがサインツを抜いて3番手に浮上する。8周目にはアルボンがサインツを抜いて4番手に浮上。トップ4がメルセデスとレッドブル・ホンダという展開になる。14周目には17番手スタートのセルジオ・ペレスが入賞圏内の10番手に浮上。9番手を走るチームメイトのランス・ストロールに続く。
16周目、トップのハミルトンと2番手のフェルスタッペンとの差は約3秒。さらに3秒後ろの3番手のボッタスと4番手のアルボンとの差は12秒に広がっている。
17周目、ランス・ストロールがピエール・ガスリーを抜いて8番手に浮上。翌周にセルジオ・ペレスもガスリーを攻略。ドライでレーシング・ポイントの2台は速さを取り戻している。その前ではエステバン・オコンとダニエル・リカルドが6番手をかけてチームメイトバトルを繰り広げている。
22周目、ランド・ノリスがピエール・ガスリーを抜いて10番手に浮上。ガスリーはポイント圏外に落ちる。
24周目、2番手を走行していたマックス・フェルスタッペンがピットイン。ソフトからミディアムに交換して3番手でコースに復帰。メルセデスが1-2体制となる。ピエール・ガスリーがピットインしてハードタイヤに交換し、最後尾でコースに復帰する。25周目、エステバン・オコンがピットでマシンをリタイアさせる。
27周目、トップを走行していたルイス・ハミルトンがソフトからミディアムに交換。フェルスタッペンの4秒前でコースに復帰する。アルボンはトップから22秒以上、フェルスタッペンからも7秒差と表彰台争いからは外れてしまっている。
33周目、5番手を走行していたカルロス・サインツがピットインするも、左リアの交換に手間取りタイムロス。13番手に後退。これを見た6番手走行中のランス・ストロールがピットインしてサインツの前でコースに戻る。
34周目には暫定トップのバルテリ・ボッタスがピットインしてミディアムに交換。フェルスタッペンの8秒後方の3番手でコースに戻る。36周目には4番手走行のアレクサンダー・アルボンがミディアムに交換。ランド・ノリスの後ろの7番手でコースに復帰する。
39周目、4番手までに順位を上げていたセルジオ・ペレスがピットイン。カルロス・サインツの前の8番手でコースに復帰する。
45周目、バトルを繰り返していたセルジオ・ペレスがチームメイトのランス・ストロールを抜いて6番手に浮上。
48周目、セルジオ・ペレスがダニエル・リカルドを抜いて5番手に浮上。4番手のアルボンとの差は4秒。ファステストラップを連発して追いかける。
62周目、ランド・ノリスがチームメイトのカルロス・サインツを抜いて8番手に浮上。
2位表彰台をかけてマックス・フェルスタッペンにバルテリ・ボッタスが襲い掛かる。67周目にボッタスが2番手に浮上。メルセデスが1-2体制となる。
マクラーレンF1がカルロス・サインツをピットインさせておりファステストラップを記録する。残り3周、マックス・フェルスタッペンが新品のソフトに交換してファステストラップを狙いに行く。だが、周回遅れのマシンに囲まれる厳しい状況。
ファイナルラップで大バトル。ランス・ストロールとランド・ノリスがダニエル・リカルドを抜く。ノリスがストロールを抜いて6番手。さらにペレスも抜いて5番手に浮上した。
優勝はルイス・ハミルトン。2位にバルテリ・ボッタス、3位にマックス・フェルスタッペンの順でチェッカーを受けた。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1オーストリアGP / F1シュタイアーマルクGP
2戦連続同一サーキットでの開催は史上初。グランプリは“その国(地域)で最高峰のレース”を表す言葉であり、原則として同じ名前を使いまわすことができない。
そのため、サーキットが位置するシュタイアーマルク州の名を冠し『シュタイアーマルクGP』という名称となった。70年の歴史で43個目のグランプリ名となる。
土曜日は雨でウエットコンディションでの予選となったが、日曜日の天候は晴れ。路面温度39度のドライコンディションで71周のレースはスタートした。
オープニングラップではフェラーリF1のセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが同士討ち。ルクレールがベッテルに乗り上げる形となり、ベッテルはリアウイングが外れるダメージを負ってリタイア。セーフティカーが導入される。フロントウイングを交換してコースに復帰したルクレールもフロアに大きなダメージを負っており、リスタート後に5周目にマシンを止めてフェラーリF1が早々にダブルリタイアとなる。
優勝はメルセデスF1のルイス・ハミルトン。ピットインでトップを失った以外は危なげない走りでレースをコントロール。今シーズン初、通算85勝目を挙げた。2位にはチームメイトのバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが1-2フィニッシュを達成。ボッタスはレース後に2位で「ダメージリミテーション」とレッドブル・ホンダF1には屈辱的なコメントを発した。
3位にはレッドブル・ホンダ1のマックス・フェルスタッペン、4位にはチームメイトのアレクサンダー・アルボンが続いた。
5位にはランド・ノリス(マクラーレン)。ファイナルラップでレーシング・ポイントの2台を抜き去っての入賞となった。
6位にセルジオ・ペレス、7位にランス・ストロールとレーシング・ポイント勢、8位にはダニエル・リカルド(ルノー)、9位のカルロス・サインツ(マクラーレン)はファステストラップを記録。10位のダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)までがポイントを獲得した。
優勝:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「チームが戦略面で素晴らしい仕事をしてくれた。1位に戻れて本当に感謝している。久しぶりな気がするね。かなり大きな前進だ。バック・トゥ・バックのレースは大好きだ。シーズンずっとでもいいね!」
2位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「ルイスは良いスタートを切り、レースをコントロールした。僕としては4位からスタートして2位になれたのはダメージリミテーションだし、悪くない結果だ。もっとうまくやれたかもしれないけど、来週のハンガリーを楽しみにしている」
3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「バルテリを苦しめようとしたんだけどね。表彰台は良い結果あdけど、まだやらなければならない仕事がたくさんある」
2020年 第2戦 F1シュタイアーマルクGP 結果
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT |
---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | LAP | 71 |
2 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 13.719 | 13.719 |
3 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 33.698 | 19.979 |
4 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ | 44.400 | 10.702 |
5 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 51.470 | 17.070 |
6 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント | 61.470 | 0.917 |
7 | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 62.387 | 0.066 |
8 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 62.453 | 0.138 |
9 | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 62.591 | 24.900 |
10 | 26 | ダニール・クビアト | アルファタウリ・ホンダ | 1L | 11.208 |
11 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1L | 7.868 |
12 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1L | 0.271 |
13 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1L | 0.545 |
14 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース | 1L | 4.755 |
15 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1L | 14.797 |
16 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 2L | 14.893 |
17 | 88 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 2L | 3.644 |
18 | 31 | エステバン・オコン | ルノー | ||
19 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | ||
20 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ |
【レース展開】
ハミルトンが好スタートで首位をキープ。フェルスタッペン、サインツ、ボッタス、オコン、アルボンの順でコーナーを抜けていく。
後方では、セバスチャン・ベッテルがシャルル・ルクレールが同士討ち。ルクレールに乗り上げられたベッテルのマシンはリアウイングが外れるダメージを負ってリタイア。セーフティカーが導入される。ルクレールはノーズを交換し、ハードタイヤを履いてコースに戻った。
4周目にレースは再開。5周目にルクレールがリタイア。ボッタスがサインツを抜いて3番手に浮上する。8周目にはアルボンがサインツを抜いて4番手に浮上。トップ4がメルセデスとレッドブル・ホンダという展開になる。14周目には17番手スタートのセルジオ・ペレスが入賞圏内の10番手に浮上。9番手を走るチームメイトのランス・ストロールに続く。
16周目、トップのハミルトンと2番手のフェルスタッペンとの差は約3秒。さらに3秒後ろの3番手のボッタスと4番手のアルボンとの差は12秒に広がっている。
17周目、ランス・ストロールがピエール・ガスリーを抜いて8番手に浮上。翌周にセルジオ・ペレスもガスリーを攻略。ドライでレーシング・ポイントの2台は速さを取り戻している。その前ではエステバン・オコンとダニエル・リカルドが6番手をかけてチームメイトバトルを繰り広げている。
22周目、ランド・ノリスがピエール・ガスリーを抜いて10番手に浮上。ガスリーはポイント圏外に落ちる。
24周目、2番手を走行していたマックス・フェルスタッペンがピットイン。ソフトからミディアムに交換して3番手でコースに復帰。メルセデスが1-2体制となる。ピエール・ガスリーがピットインしてハードタイヤに交換し、最後尾でコースに復帰する。25周目、エステバン・オコンがピットでマシンをリタイアさせる。
27周目、トップを走行していたルイス・ハミルトンがソフトからミディアムに交換。フェルスタッペンの4秒前でコースに復帰する。アルボンはトップから22秒以上、フェルスタッペンからも7秒差と表彰台争いからは外れてしまっている。
33周目、5番手を走行していたカルロス・サインツがピットインするも、左リアの交換に手間取りタイムロス。13番手に後退。これを見た6番手走行中のランス・ストロールがピットインしてサインツの前でコースに戻る。
34周目には暫定トップのバルテリ・ボッタスがピットインしてミディアムに交換。フェルスタッペンの8秒後方の3番手でコースに戻る。36周目には4番手走行のアレクサンダー・アルボンがミディアムに交換。ランド・ノリスの後ろの7番手でコースに復帰する。
39周目、4番手までに順位を上げていたセルジオ・ペレスがピットイン。カルロス・サインツの前の8番手でコースに復帰する。
45周目、バトルを繰り返していたセルジオ・ペレスがチームメイトのランス・ストロールを抜いて6番手に浮上。
48周目、セルジオ・ペレスがダニエル・リカルドを抜いて5番手に浮上。4番手のアルボンとの差は4秒。ファステストラップを連発して追いかける。
62周目、ランド・ノリスがチームメイトのカルロス・サインツを抜いて8番手に浮上。
2位表彰台をかけてマックス・フェルスタッペンにバルテリ・ボッタスが襲い掛かる。67周目にボッタスが2番手に浮上。メルセデスが1-2体制となる。
マクラーレンF1がカルロス・サインツをピットインさせておりファステストラップを記録する。残り3周、マックス・フェルスタッペンが新品のソフトに交換してファステストラップを狙いに行く。だが、周回遅れのマシンに囲まれる厳しい状況。
ファイナルラップで大バトル。ランス・ストロールとランド・ノリスがダニエル・リカルドを抜く。ノリスがストロールを抜いて6番手。さらにペレスも抜いて5番手に浮上した。
優勝はルイス・ハミルトン。2位にバルテリ・ボッタス、3位にマックス・フェルスタッペンの順でチェッカーを受けた。
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