F1イギリスGP 結果 | 母国レースのルイス・ハミルトンが今季7勝目
2019年のF1世界選手権 第10戦 イギリスGPの決勝レースが7月14日(日)にシルバーストン・サーキットで行われ、母国レースとなったルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝した。
F1世界選手権がスタートした1950年からカレンダーに組み込まれているF1イギリスGPは今年で70回目のグランプリ。F1としては1070戦目となるが、その存在感は全く色あせていない。週末前には2024年まで5年間の新たな契約を結んだことが発表されている。
シルバーストンは、F1開催地の中でもサーキットの全長が長い部類に入るが、コースには高速コーナーが複数配置され、ドライバーも観衆もF1マシンの走りを楽しむ。また、平均車速の高いコースゆえにパワーが重要。不安定な天候もレースを左右する要因の一つで、柔軟な対応力があるかも試される。
多くのバトルが見られたF1イギリスGP。優勝は母国レースとなったメルセデスのルイス・ハミルトン。スタートではポールポジションのバルテリ・ボッタスがリードを保ち、ルイス・ハミルトンと1秒以内のバトルを展開しながらもトップを守る。しかし、20周目にアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がコースオフしてストップしてセーフティカーが入ったことで状況は変化する。
まだタイヤ交換を行っておらずトップを走行していたルイス・ハミルトンはセーフティカーのタイミングでタイヤ交換。そこからはレースをコントロールしてトップでチェッカー。今季7勝目、通算80勝目、そして、イギリスGPでは最多となる6勝目を挙げた。ハミルトンはファイナルラップでハードタイヤでファステストラップも記録して26ポイントを獲得した。2位にはチームメイトのバルテリ・ボッタスが入り、メルセデスが1-2フィニッシュ。3位にはフェラーリのシャルル・ルクレールが続いた。
4位以下は波乱の展開。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3位まで順位を挙げた直後にセバスチャン・ベッテルに追突されるアクシデント。これでフェルスタッペンは5位まで順位を落とし、チームメイトのピエール・ガスリーが今季最高位となる5位でフィニッシュ。接触でフロントノーズを壊したセバスチャン・ベッテルは10秒加算ペナルティも科せられて16位でレースを終えている。
6位はカルロス・サインツ(マクラーレン)、7位はダニエル・リカルド(ルノー)、8位はキミ・ライコネン(アルファロメオ)、9位はダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)、そして、10位には最終ラップでアレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)を抜いてニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が入り、ルノーがダブル入賞を達成した。
【レース展開】
Q3進出ドライバーではメルセデスとレッドブルがミディアム、それ以外はソフトでのスタート。タイヤを自由に選べる11位以下ではハースの2台、ダニール・クビアトがソフトタイヤ、それ以外はミディアムでのスタートを選択した。
スタート前、マックス・フェルスタッペンのリアウイングのエンドプレートに問題が発覚してピット上で慌ただしく交換するというシーンがあったが、問題なく完了させている。
気温18.1度、路面温度28.4度
スタートではバルテリ・ボッタスがトップをキープ。ルイス・ハミルトンが激しく攻め立てる。トップ6ではセバスチャン・ベッテルがピエール・ガスリーを抜いて5位に浮上。ランド・ノリスがダニエル・リカルドを抜いて7位に浮上する。後方ではハース勢が同士討ち。2台ともタイヤをパンクさせてピットインを強いられ、ハードタイヤに交換する。
4周目、メルセデスの2台が順位を入れ替えながら激しいバトル。一時はハミルトンが前に出るがボッタスが再び取り返してトップを守る。
8周目、ケビン・マグヌッセンがピットでエンジンを止めてリタイアする。
メルセデスの2台が1秒以内のバトルを継続する6秒後方では、3.ルクレール、4.フェルウタッペン、5.ベッテル、6.ガスリーが同じく1秒以内の接戦。12周目にピエール・ガスリーがセバスチャン・ベッテルを抜いてオープニングラップで失った順位を取り戻す。その周でガスリーはピットに入り、ハードタイヤに交換する。ダニール・クビアトもピットイン。
13周目、マックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレールが同時にピットインして二人ともミディアムに交換。ピット作業でフェルスタッペンが前に出るが、その後コース上でルクレールが順位を取り戻す。アレクサンダー・アルボンもここでピットイン。
16周目、トップを走っていたバルテリ・ボッタスがミディアムタイヤに交換してセバスチャン・ベッテルの後ろでコースに復帰する。ルイス・ハミルトンがファステストラップを連発してタイムを稼ぎに行くが、この時点ではまだ実質的にボッタスの方が前だ。
20周目、アントニオ・ジョビナッツィがセクター3でコースアウトしてストップ。ここでセーフティカーが導入。ピットインをしていなかったルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペン、そして、1周遅れてルクレールがピットインしてハードタイヤに交換。1.ハミルトン、2.ボッタス、3.ベッテル、4.ガスリー、5.フェルスタッペン、6.ルクレールという順位となる。ハミルトンとベッテルにとってはラッキーな展開だ。24周目にレースは再開。
27周目、マックス・フェルスタッペンがピエール・ガスリーの前に出て4番手に浮上。3番手のベッテルとの差は2秒。
36周目、シャルル・ルクレールがピエール・ガスリーを抜いて5番手に浮上する。
37周目、マックス・フェルスタッペンがセバスチャン・ベッテルを抜いて3番手に浮上。しかし、その直後にベッテルがフェルスタッペンに追突。両者コースアウトとなり、フェルスタッペンは5番手、ベッテルは13番手まで順位を落とす。このインシデントは審議対象となる。ベッテルはフロントノーズを交換するためにピットイン。タイヤもミディアムタイヤに交換して最後尾でコースに戻る。セバスチャン・ベッテルに10秒加算ペナルティが科せられる。
45周目、2番手を走行してたバルテリ・ボッタスがソフトタイヤに交換。そのままの順位でコースに復帰する。
そこからのレースはルイス・ハミルトンが独走。今季7勝目、通算80勝目、そして、イギリスGPでは最多となる6勝目を挙げた。ハミルトンはファナアルラップでハードタイヤでファステストラップも記録して26ポイントを獲得した。ファイナルラップではニコ・ヒュルケンベルグがアレクサンダー・アルボンを抜いて10位を獲得した。
カテゴリー: F1 / F1レース結果
F1世界選手権がスタートした1950年からカレンダーに組み込まれているF1イギリスGPは今年で70回目のグランプリ。F1としては1070戦目となるが、その存在感は全く色あせていない。週末前には2024年まで5年間の新たな契約を結んだことが発表されている。
シルバーストンは、F1開催地の中でもサーキットの全長が長い部類に入るが、コースには高速コーナーが複数配置され、ドライバーも観衆もF1マシンの走りを楽しむ。また、平均車速の高いコースゆえにパワーが重要。不安定な天候もレースを左右する要因の一つで、柔軟な対応力があるかも試される。
多くのバトルが見られたF1イギリスGP。優勝は母国レースとなったメルセデスのルイス・ハミルトン。スタートではポールポジションのバルテリ・ボッタスがリードを保ち、ルイス・ハミルトンと1秒以内のバトルを展開しながらもトップを守る。しかし、20周目にアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がコースオフしてストップしてセーフティカーが入ったことで状況は変化する。
まだタイヤ交換を行っておらずトップを走行していたルイス・ハミルトンはセーフティカーのタイミングでタイヤ交換。そこからはレースをコントロールしてトップでチェッカー。今季7勝目、通算80勝目、そして、イギリスGPでは最多となる6勝目を挙げた。ハミルトンはファイナルラップでハードタイヤでファステストラップも記録して26ポイントを獲得した。2位にはチームメイトのバルテリ・ボッタスが入り、メルセデスが1-2フィニッシュ。3位にはフェラーリのシャルル・ルクレールが続いた。
4位以下は波乱の展開。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3位まで順位を挙げた直後にセバスチャン・ベッテルに追突されるアクシデント。これでフェルスタッペンは5位まで順位を落とし、チームメイトのピエール・ガスリーが今季最高位となる5位でフィニッシュ。接触でフロントノーズを壊したセバスチャン・ベッテルは10秒加算ペナルティも科せられて16位でレースを終えている。
6位はカルロス・サインツ(マクラーレン)、7位はダニエル・リカルド(ルノー)、8位はキミ・ライコネン(アルファロメオ)、9位はダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)、そして、10位には最終ラップでアレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)を抜いてニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が入り、ルノーがダブル入賞を達成した。
2019年 第10戦 F1イギリスGP 結果
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT |
---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | ||
2 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 24.928 | 24.928 |
3 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 30.117 | 5.189 |
4 | 10 | ピエール・ガスリー | レッドブル | 34.692 | 4.575 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 39.458 | 4.766 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 53.639 | 14.181 |
7 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 54.401 | 0.762 |
8 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 65.540 | 11.139 |
9 | 26 | ダニール・クビアト | トロロッソ・ホンダ | 66.720 | 1.180 |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ルノー | 72.733 | 6.013 |
11 | 23 | アレクサンダー・アルボン | トロロッソ・ホンダ | 77.281 | 1.548 |
12 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 75.617 | 1.336 |
13 | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 81.086 | 5.469 |
14 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1L | 24.426 |
15 | 88 | ロバート・クビサ | ウィリアムズ | 1L | 10.780 |
16 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1L | 0.275 |
17 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント | 1L | 9.862 |
99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | |||
8 | ロマン・グロージャン | ハース | |||
20 | ケビン・マグヌッセン | ハース |
【レース展開】
Q3進出ドライバーではメルセデスとレッドブルがミディアム、それ以外はソフトでのスタート。タイヤを自由に選べる11位以下ではハースの2台、ダニール・クビアトがソフトタイヤ、それ以外はミディアムでのスタートを選択した。
スタート前、マックス・フェルスタッペンのリアウイングのエンドプレートに問題が発覚してピット上で慌ただしく交換するというシーンがあったが、問題なく完了させている。
気温18.1度、路面温度28.4度
スタートではバルテリ・ボッタスがトップをキープ。ルイス・ハミルトンが激しく攻め立てる。トップ6ではセバスチャン・ベッテルがピエール・ガスリーを抜いて5位に浮上。ランド・ノリスがダニエル・リカルドを抜いて7位に浮上する。後方ではハース勢が同士討ち。2台ともタイヤをパンクさせてピットインを強いられ、ハードタイヤに交換する。
4周目、メルセデスの2台が順位を入れ替えながら激しいバトル。一時はハミルトンが前に出るがボッタスが再び取り返してトップを守る。
8周目、ケビン・マグヌッセンがピットでエンジンを止めてリタイアする。
メルセデスの2台が1秒以内のバトルを継続する6秒後方では、3.ルクレール、4.フェルウタッペン、5.ベッテル、6.ガスリーが同じく1秒以内の接戦。12周目にピエール・ガスリーがセバスチャン・ベッテルを抜いてオープニングラップで失った順位を取り戻す。その周でガスリーはピットに入り、ハードタイヤに交換する。ダニール・クビアトもピットイン。
13周目、マックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレールが同時にピットインして二人ともミディアムに交換。ピット作業でフェルスタッペンが前に出るが、その後コース上でルクレールが順位を取り戻す。アレクサンダー・アルボンもここでピットイン。
16周目、トップを走っていたバルテリ・ボッタスがミディアムタイヤに交換してセバスチャン・ベッテルの後ろでコースに復帰する。ルイス・ハミルトンがファステストラップを連発してタイムを稼ぎに行くが、この時点ではまだ実質的にボッタスの方が前だ。
20周目、アントニオ・ジョビナッツィがセクター3でコースアウトしてストップ。ここでセーフティカーが導入。ピットインをしていなかったルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペン、そして、1周遅れてルクレールがピットインしてハードタイヤに交換。1.ハミルトン、2.ボッタス、3.ベッテル、4.ガスリー、5.フェルスタッペン、6.ルクレールという順位となる。ハミルトンとベッテルにとってはラッキーな展開だ。24周目にレースは再開。
27周目、マックス・フェルスタッペンがピエール・ガスリーの前に出て4番手に浮上。3番手のベッテルとの差は2秒。
36周目、シャルル・ルクレールがピエール・ガスリーを抜いて5番手に浮上する。
37周目、マックス・フェルスタッペンがセバスチャン・ベッテルを抜いて3番手に浮上。しかし、その直後にベッテルがフェルスタッペンに追突。両者コースアウトとなり、フェルスタッペンは5番手、ベッテルは13番手まで順位を落とす。このインシデントは審議対象となる。ベッテルはフロントノーズを交換するためにピットイン。タイヤもミディアムタイヤに交換して最後尾でコースに戻る。セバスチャン・ベッテルに10秒加算ペナルティが科せられる。
45周目、2番手を走行してたバルテリ・ボッタスがソフトタイヤに交換。そのままの順位でコースに復帰する。
そこからのレースはルイス・ハミルトンが独走。今季7勝目、通算80勝目、そして、イギリスGPでは最多となる6勝目を挙げた。ハミルトンはファナアルラップでハードタイヤでファステストラップも記録して26ポイントを獲得した。ファイナルラップではニコ・ヒュルケンベルグがアレクサンダー・アルボンを抜いて10位を獲得した。
カテゴリー: F1 / F1レース結果