F1オーストラリアGP 結果:バルテリ・ボッタスが優勝&最速ラップ
2019年のF1世界選手権 第1戦 オーストラリアGPの決勝レースが3月17日(日)にメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われ、メルセデスのバルテリ・ボッタスが優勝。2番手にもルイス・ハミルトンが続いて1-2フィニッシュを達成した。
ホンダF1エンジン勢では、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3位入賞。ホンダに11年ぶりの表彰台をプレゼントした。ピエール・ガスリーは11位。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは10位入賞、アレクサンダー・アルボンは14位でレースを終えた。
いよいよ2019年のF1世界選手権が開幕。舞台となるアルバート・パーク・サーキットは、湖を取り囲むような設計となっている全体的に平坦な中速のストリートサーキット。一年の大半は一般の人々が自由に遊び、一般車両も通行できる公園のため、路面が滑りやすく、走行ラインをはずしながらオーバーテイクを試みると、車体が滑り予期せぬ事故にも繋がり、セーフティカーが登場する頻度も高いサーキットとなる。
今年はオーバーテイクを改善するために空力レギュレーションが変更。またトップ10内でフィニッシュしてファステストラップを記録したドライバーに1ポイントが与えられることになり、どのドライバーが追加のポイントを獲得するかにも注目が集まる。
ピレリは、F1オーストラリアGPにC2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)を選択。これは2018年のミディアム、ソフト、ウルトラソフトに相当し、決勝ではC2とC3ののいずれか1セットを使用しなければならない。
国家斉唱前にはグランプリ週末がスタートする前日に肺塞栓症を患ってこの世を去ったF1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングに一分間の黙祷が捧げられた。
現地時間16時10分。気温24℃、路面温度43℃のドライコンディションで58周のレースのスタートが切られた。
優勝はメルセデスのバルテリ・ボッタス。2番手スタートのボッタスが、スタートでポールポジションのルイス・ハミルトンを抜いてトップに浮上。その後、3番手だったセバスチャン・ベッテルのピットインをカバーするために2番手のルイス・ハミルトンが15周目にピットに入った後もソフトタイヤで23周目まで走行。その時点でルイス・ハミルトンに12秒の差をつけており、以降はトップの座を譲ることなくチェッカー。開幕戦を制するとともに、レース中のファステストラップも記録し、最大となる26ポイントを手にした。
2位はメルセデスのルイス・ハミルトン。前述のように戦略がかみ合わず、悔しい結果となった。そして、3位にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが入賞。バルテリ・ボッタスと同じような戦略をとったマックス・フェルスタッペンは、10周以上若いタイヤでセバスチャン・ベッテルをコース上でオーバーテイク。2位のルイス・ハミルトンを追い詰める走りをみせ、見事3位表彰台を獲得。ホンダにとって2015年にF1復帰してからは初、2008年のF1イギリスGP以来となる表彰台をプレゼントした。
4位はセバスチャン・ベッテル、5位はシャルル・ルクレールとフェラーリ勢。ベスト・オブ・ザ・レストとなる6位にはハースのケビン・マグヌッセン(ハース)が続いた。
以下、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)までがポイントを獲得した。
レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、17番手からミディアムタイヤで全ドライバーで最長となる38周まで第1スティントを伸ばしたが、逆にピットインが遅すぎとなり、同じホンダのF1エンジンを搭載するダニール・クビアトを抜くことができず、惜しくも入賞を逃す11位でフィニッシュした。
■F1オーストラリアGP 決勝レース展開
スタートタイヤとしては上位13台がソフト、ジョビナッツィ、クビアト、ストロール、ガスリー、ラッセルがミディアム、クビサがハードを選択。
スタートではバルテリ・ボッタスがルイス・ハミルトンを抜いてトップに浮上。またケビン・マグヌッセンがグロージャンを抜いて6番手に浮上する。後方ではダニエル・リカルドがコース外にはみ出した際にフロントウイングを壊して後方に順位を落とす。ロバート・クビサはそのウイングが当たってフロントウイングを失った。
1周目にフロントウイングを壊したダニエル・リカルドとピットイン。クビアはミディアム、リカルドはソフトに交換してコースに復帰する。
10周目。マクラーレンのカルロス・サインツがマシンから白煙と炎を上げてコース脇に停止。2019年のリタイア第1号となった。
12周目からピットが慌ただしくなる。9番手を走行していたキミ・ライコネンがピットイン。ソフトからミディアムに交換して16番手でコースに復帰する。続いて8番手を走行していたニコ・ヒュルケンベルグもピットインしてこちらはハードタイヤに交換。さらに順位を争っていたセルジオ・ペレスもカバーのためにピットに入る。
14周目に3番手を走行していたセバスチャン・ベッテルがミディアムに交換。ケビン・マグヌッセンとアレクサンダー・アルボンも同じタイミングでピットイン。翌周には2番手を走行していたカバーのためにルイス・ハミルトンがピットイン。ミディアムに交換してベッテルの前でコースに復帰。ベッテルはアンダーカットに失敗する。
暫定トップのバルテリ・ボッタスと2番手のマックス・フェルスタッペンとの間には12秒の差がついている。まだピットに入っていないダニール・クビアトが7番手、ピエール・ガスリーが8番手を走行する。後方ではまだピットインしていない12番手のアントニオ・ジョビナッツィを先頭にトレインができている。
23周目にトップを走行していたバルテリ・ボッタスがピットイン。ミディアムタイヤに交換して2番手でコースに復帰する。この時点で4番手のルイス・ハミルトンとの差は12秒となった。また、このタイミングでホンダのF1エンジンを載せたマックス・フェルスタッペンがトップを走行する。
26周目にそのマックス・フェルスタッペンがピットイン。ベッテルの後ろの5番手でコースに復帰する。翌周にはダニール・クビアトがピットインして11番手でコースに復帰する。
29周目には2番手を走行していたシャルル・ルクレールがピットイン。ハードタイヤを選択する。
31周目、マックス・フェルスタッペンがセバスチャン・ベッテルをオーバーテイク。表彰台圏内の3位に順位を上げる。ダニエル・リカルド、ロマン・グロージャンがリタイアする。
38周目、ピエール・ガスリーがピットインしてソフトタイヤに交換。入賞圏内の10番手でコースに復帰するが、同じホンダのパワーユニットを搭載するダニール・クビアトに抜かれて11番手に後退する。
その後、レースは膠着状態。残り数周で各ドライバーのタイヤが鍵を握る展開となっていく。9番手のストロール、10番手のクビアト、11番手のガスリーが1秒以内でポイント争いを展開する。
しかし、その後も順位に変動はなく、バルテリ・ボッタスがチェッカー。ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペンが表彰台を獲得した。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1オーストラリアGP
ホンダF1エンジン勢では、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3位入賞。ホンダに11年ぶりの表彰台をプレゼントした。ピエール・ガスリーは11位。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは10位入賞、アレクサンダー・アルボンは14位でレースを終えた。
いよいよ2019年のF1世界選手権が開幕。舞台となるアルバート・パーク・サーキットは、湖を取り囲むような設計となっている全体的に平坦な中速のストリートサーキット。一年の大半は一般の人々が自由に遊び、一般車両も通行できる公園のため、路面が滑りやすく、走行ラインをはずしながらオーバーテイクを試みると、車体が滑り予期せぬ事故にも繋がり、セーフティカーが登場する頻度も高いサーキットとなる。
今年はオーバーテイクを改善するために空力レギュレーションが変更。またトップ10内でフィニッシュしてファステストラップを記録したドライバーに1ポイントが与えられることになり、どのドライバーが追加のポイントを獲得するかにも注目が集まる。
ピレリは、F1オーストラリアGPにC2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)を選択。これは2018年のミディアム、ソフト、ウルトラソフトに相当し、決勝ではC2とC3ののいずれか1セットを使用しなければならない。
国家斉唱前にはグランプリ週末がスタートする前日に肺塞栓症を患ってこの世を去ったF1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングに一分間の黙祷が捧げられた。
現地時間16時10分。気温24℃、路面温度43℃のドライコンディションで58周のレースのスタートが切られた。
優勝はメルセデスのバルテリ・ボッタス。2番手スタートのボッタスが、スタートでポールポジションのルイス・ハミルトンを抜いてトップに浮上。その後、3番手だったセバスチャン・ベッテルのピットインをカバーするために2番手のルイス・ハミルトンが15周目にピットに入った後もソフトタイヤで23周目まで走行。その時点でルイス・ハミルトンに12秒の差をつけており、以降はトップの座を譲ることなくチェッカー。開幕戦を制するとともに、レース中のファステストラップも記録し、最大となる26ポイントを手にした。
2位はメルセデスのルイス・ハミルトン。前述のように戦略がかみ合わず、悔しい結果となった。そして、3位にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが入賞。バルテリ・ボッタスと同じような戦略をとったマックス・フェルスタッペンは、10周以上若いタイヤでセバスチャン・ベッテルをコース上でオーバーテイク。2位のルイス・ハミルトンを追い詰める走りをみせ、見事3位表彰台を獲得。ホンダにとって2015年にF1復帰してからは初、2008年のF1イギリスGP以来となる表彰台をプレゼントした。
4位はセバスチャン・ベッテル、5位はシャルル・ルクレールとフェラーリ勢。ベスト・オブ・ザ・レストとなる6位にはハースのケビン・マグヌッセン(ハース)が続いた。
以下、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、ランス・ストロール(レーシングポイント)、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)までがポイントを獲得した。
レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、17番手からミディアムタイヤで全ドライバーで最長となる38周まで第1スティントを伸ばしたが、逆にピットインが遅すぎとなり、同じホンダのF1エンジンを搭載するダニール・クビアトを抜くことができず、惜しくも入賞を逃す11位でフィニッシュした。
2019年 F1オーストラリアグランプリ 決勝 結果
順位 | No | ドライバー | チーム |
---|---|---|---|
1 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス |
3 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル |
4 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ |
5 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ |
6 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ルノー |
8 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ |
9 | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント |
10 | 26 | ダニール・クビアト | トロロッソ・ホンダ |
11 | 10 | ピエール・ガスリー | レッドブル |
12 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン |
13 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント |
14 | 23 | アレクサンダー・アルボン | トロロッソ・ホンダ |
15 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ |
16 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ |
17 | 88 | ロバート・クビサ | ウィリアムズ |
RT | 8 | ロマン・グロージャン | ハース |
RT | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー |
RT | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン |
■F1オーストラリアGP 決勝レース展開
スタートタイヤとしては上位13台がソフト、ジョビナッツィ、クビアト、ストロール、ガスリー、ラッセルがミディアム、クビサがハードを選択。
スタートではバルテリ・ボッタスがルイス・ハミルトンを抜いてトップに浮上。またケビン・マグヌッセンがグロージャンを抜いて6番手に浮上する。後方ではダニエル・リカルドがコース外にはみ出した際にフロントウイングを壊して後方に順位を落とす。ロバート・クビサはそのウイングが当たってフロントウイングを失った。
1周目にフロントウイングを壊したダニエル・リカルドとピットイン。クビアはミディアム、リカルドはソフトに交換してコースに復帰する。
10周目。マクラーレンのカルロス・サインツがマシンから白煙と炎を上げてコース脇に停止。2019年のリタイア第1号となった。
12周目からピットが慌ただしくなる。9番手を走行していたキミ・ライコネンがピットイン。ソフトからミディアムに交換して16番手でコースに復帰する。続いて8番手を走行していたニコ・ヒュルケンベルグもピットインしてこちらはハードタイヤに交換。さらに順位を争っていたセルジオ・ペレスもカバーのためにピットに入る。
14周目に3番手を走行していたセバスチャン・ベッテルがミディアムに交換。ケビン・マグヌッセンとアレクサンダー・アルボンも同じタイミングでピットイン。翌周には2番手を走行していたカバーのためにルイス・ハミルトンがピットイン。ミディアムに交換してベッテルの前でコースに復帰。ベッテルはアンダーカットに失敗する。
暫定トップのバルテリ・ボッタスと2番手のマックス・フェルスタッペンとの間には12秒の差がついている。まだピットに入っていないダニール・クビアトが7番手、ピエール・ガスリーが8番手を走行する。後方ではまだピットインしていない12番手のアントニオ・ジョビナッツィを先頭にトレインができている。
23周目にトップを走行していたバルテリ・ボッタスがピットイン。ミディアムタイヤに交換して2番手でコースに復帰する。この時点で4番手のルイス・ハミルトンとの差は12秒となった。また、このタイミングでホンダのF1エンジンを載せたマックス・フェルスタッペンがトップを走行する。
26周目にそのマックス・フェルスタッペンがピットイン。ベッテルの後ろの5番手でコースに復帰する。翌周にはダニール・クビアトがピットインして11番手でコースに復帰する。
29周目には2番手を走行していたシャルル・ルクレールがピットイン。ハードタイヤを選択する。
31周目、マックス・フェルスタッペンがセバスチャン・ベッテルをオーバーテイク。表彰台圏内の3位に順位を上げる。ダニエル・リカルド、ロマン・グロージャンがリタイアする。
38周目、ピエール・ガスリーがピットインしてソフトタイヤに交換。入賞圏内の10番手でコースに復帰するが、同じホンダのパワーユニットを搭載するダニール・クビアトに抜かれて11番手に後退する。
その後、レースは膠着状態。残り数周で各ドライバーのタイヤが鍵を握る展開となっていく。9番手のストロール、10番手のクビアト、11番手のガスリーが1秒以内でポイント争いを展開する。
しかし、その後も順位に変動はなく、バルテリ・ボッタスがチェッカー。ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペンが表彰台を獲得した。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1オーストラリアGP