F1 ハンガリーテスト
2018年の最後のインシーズンテストとなるF1ハンガリーテストが31日(火)にブダペストのハンガロリンクで初日を迎え、フェラーリのテストを担当したアントニオ・ジョビナッツィが非公式コースレコードを記録してタイムシートのトップに立った。

F1ハンガリーGPの興奮も冷めやらぬ中、ハンガロリンクでは今年最後のインシーズンテストがスタート。午前と午後で8時間にわたってセッションが行われた。

インシーズンテストは計4日間のうちの2日間をレギュラードライバー以外の若手ドライバーの担当が義務付けられており、1日目は5チームがレギュラードライバー以外を起用している。なお、今回のF1ハンガリーテストではハースが参加を見送っている。

セッションは気温27℃、路面温度40℃のドライコンディションでスタート。しかし、終了1時間前にサーキットには雨が。路面は乾いていったが、ウェットタイヤでのセッションとなり、それ以降はタイムが更新されることはなかった。

1日目のトップタイムを記録したのはフェラーリのテストを担当したアントニオ・ジョビナッツィ。合計96周を走り込み、雨が降り前にハンガリーGPで使用されなかったハイパーソフトではあるものの、今年のF1ハンガリーGP フリー走行3回目にセバスチャン・ベッテルが記録した公式コースレコード(1分16秒170)を上回る1分15秒648を記録した。ザウバーでテスト兼リザーブドラバーを務めるジョビナッツィは2日目となる明日はザウバーのテストを担当する。

2番手はザウバーのマーカス・エリクソン。95周を走行し、トップから2.507秒差となる1分18秒155を記録した。

3番手タイムはトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレー。この日最多となる126周を走り込み、トップから3.603秒差となる1分19秒251をマークした。

トロロッソ・ホンダは、ピレリの2019年F1タイヤのテストのために開発ドライバーのショーン・ゲラエルがもう1台のマシンを走らせた。しかし、ゲラエルは残り2時間で高速のターン11でウォールにクラッシュ。早めにテストを切り上げることになったが、109周を走り込んだ。トロロッソ・ホンダは2台合計で235周を走り込んだ。

4番手タイムは、マクラーレンのテストを担当したリザーブドライバーを務めるランド・ノリス。雨が降って以降も精力的に走行を重ね、合計107周を走り込んで1分19秒24を記録した。

5番手タイムは、メルセデスのテストを担当した育成ドライバーで現在F2選手権のランキング首位に立つジョージ・ラッセル。49周を走行してF2でタイトルを争うランド・ノリスから0.487秒差となる1分19秒781を記録した。

6番手タイムはレッドブル・レーシングのダニエル・リカルド。主に空力作業に焦点を当て、125周を走行して1分19秒854を記録した。

7番手はフォース・インディアのテストを担当した開発ドライバーを務めるニコラス・ラティフィ。103周を走行して1分19秒994をマークした。

8番手タイムはルノーのニコ・ヒュルケンベルグ、9番手タイムはウィリアムズのテストを担当した開発ドライバーのオリバー・ローランドが記録した。

今回のテストでは、フォース・インディア、ウィリアムズ、レッドブル・レーシングが午前中のセッション序盤に2019年の空力レギュレーションに則ったプロトタイプ版フロントウイングをテスト。エアロレーキやフロービズを使ってデータ収集を行った。

2018年 F1ハンガリーテスト 1日目 タイム結果

順位ドライバーチームベストタイムGAP周回
1アントニオ・ジョビナッツィフェラーリ1分15秒648  96
2マーカス・エリクソンザウバー1分18秒155 2.50795
3ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1分19秒251 3.603126
4ランド・ノリスマクラーレン

1分19秒294

3.646107
5ジョージ・ラッセルメルセデス1分19秒781 4.13349
6ダニエル・リカルドレッドブル1分19秒854 4.206125
7ニコラス・ラティフィフォース・インディア1分19秒994 4.346103
8ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分20秒826 5.17863
9オリバー・ローランドウィリアムズ1分20秒970 5.32265
10ショーン・ゲラエルトロロッソ・ホンダ1分21秒451 5.803109
HyperSoft / UltraSoft / SuperSoft / Soft / Medium / Pirelli Test


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カテゴリー: F1 / F1レース結果