F1バーレーンGP決勝 (ドライバーコメント)
2009 FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX
1位 ジェンソン・バトン (ブラウンGP)
「素晴らしいレースだったし、僕の前でセーフティカーや赤信号なしにチェッカーフラッグを見られてとてもハッピーだね!シーズンで3勝を挙げていることは素晴らしいことだし、両方のチャンピオンシップを力強くリードを築いてヨーロッパに戻れる。これ以上は望めないよ。チームにとってはタフな週末だったし、期待したペースではなかったので、この勝利はさらに価値があると思う。最初のラップには本当に満足している。セバスチャンをすぐにオーバーテイクしなければならないことはわかっていたいし、ターン1で外側から彼を捕えることができた。最初のラップでルイスを何度か狙って、最終コーナーでほぼ彼を捕えることができた。彼がストレートで引き離すことはわかっていたので、後ろに下がって、ターン1で内側を使って彼をオーバーテイクした。そこからは簡単ではなかったけど、最初のラップで3位に上がれたことが重要だった。今週末、パワフルなエンジンを提供してくれただけでなく、チームにとても協力してくれたメルセデス・ベンツに感謝している。F1で成功するためには、組織が強く結びついている必要だし、このチームにはそれがある」
2位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「とても良い結果だった。良いリザルトで良いポイントだが、難しいレースだった。スタートはまあまあだったが、突然、気付いたらルイス(ハミルトン)が僕の横にいた。特別なボタンを使ってアドバンテージを得たのだろうね。最初のコーナーは3台が深く入って、僕を挟んでアウト側にジェンソン(バトン)がいたので、僕が譲らなければならず、2つポジションを落としてしまった。その後はルイスの後ろから抜けられず、タイヤの性能が落ちる原因になった。スライドし始めたら、もう立ち直れない。ここはブレーキングが激しいので、タイヤとリアの安定性が重要だ。第2スティントではヤルノ(トゥルーリ)のすぐ後ろだった。ソフトタイヤを装着していたので、もう少し速く走れたので残念だった。第3スティントは立場が逆になって、僕がソフトタイヤのヤルノをディフェンドすることになった。ミラーで見ると彼は僕にすごく近づいていたが、全くミスを犯さず2位でフィニッシュすることができた。メンバーの全員にこの最高の結果を感謝したい」
3位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「今週はトヨタ初優勝のチャンスだと考えていたので、正直、少し残念だ。厳しいレースだった。第1コーナー進入で少しティモより遅くなり、1回目のピットストップまではティモの後方を走った。彼より1回目のピットストップが遅いことは、知っていた。次のピットストップまでは、長距離をミディアムタイヤで走り、他のクルマと激しく競い合ったが、ピットストップの後はセバスチャンに前に出られた。その後、彼はミディアムタイヤ、自分はスーパーソフトタイヤを使った。自分のほうが早かったので、頑張ったけど、結局追い抜くことはできなかった。エンジニアやメカニックは良い仕事をしてくれたので感謝したいし、再び表彰台に上がれ良かった」
4位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「4位入賞は嬉しい。トヨタ、レッドブル、ブラウンは、揃って高速コーナーが非常に速く、ついて行くのも不可能だった。だが、もうグリッド後方で戦う必要はない。ポイントを獲得できるポジションに来ているのだから、これからも現在の方向でマシンを開発すればいい。その手応えが感じられたことが大きな収穫だ。ただし、次戦バルセロナはハイダウンフォース・サーキットなので、またギャップは拡大するだろう。トップ5はかなり難しい。トップ10にチャレンジするのが現実的な目標だ」
5位 ルーベンス・バリチェロ (ブラウンGP)
「価値あるポイントを持ち帰ることができたけど、僕にとってはタフなレースだった。最初のピットストップのあとでピケの後ろで多くの時間を失ってしまい、レース計画を妥協しなければならなかったのが悔やまれる。3ストップ戦略だったけど、ルイスの後ろで抑えられていたので、2回目のピットストップをわずかに早く入るという決断をしたんだ。今日の午後はとても暑かったし、マシンの右側が暑くて腰が焼けるようで、とても困難だったよ。今のところジェンソンの方が運に恵まれていると思うし、今レースに勝った彼とチームには良くやったと思う。もうすぐ自分の番がくることを期待しているよ!」
6位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「いくつかポイントを拾えて満足だけど、パフォーマンスレベルは喜べるものではないね。6位にあまり興奮せず、もっと遠くを見ている。僕たちが改善しなければならないことは十分認識している。理論的には、バルセロナで新しいパッケージを持ち込めば、良いステップを遂げられるかもしれないけど、スペインのトラックに行くまでは、他と比べてどれくらい大きいかはわからない。最後のピットストップで左フロントホイールのフェアリングの一部に問題があって、バリチェロの前でピットレーンを出るチャンスを犠牲にしてしまったけど、今日はF60の現在のポテンシャルを最大限に引き出せた」
7位 ティモ・グロック (トヨタ)
「難しいレースだった。スタートは良かったが、路面が汚れているサイドからスタートした自分が、ヤルノの前に出れて驚いた。ピットに最初に入ったが、良かったのかどうか分からない。ミディアムタイヤで走ったとき、グリップを得られず、初めの2周で、何秒失ったか分からない。タイヤが温まらず、2度目のピットインまではいい走りができなかった。滑りやすく、スピードはスーパーソフトの方が良かったのは明らかだ。結局、キミを追いかけたが、オーバーテイクはできなかった。2ポイント稼いたが、次のスペインではもっと上位を狙いたい」
8位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「最大限を尽くした。レースのスタートは完璧ではなかったし、8番手までポジションを下げてしまった。そのあとレース中は何も起こらなかったし、リタイアもなかった。僕たちは8番目の速さだったので、8位でフィニッシュした。常にポイントを狙ってるけど、1ポイントしか獲れなかったので、次のグランプリでは改善する必要がある」
9位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「そんなに良い一日ではなかったね。限界まで攻めて、最大限を引き出したけど、単に十分な速さがなかった。スタートでは、全てのKERSマシンが僕を抜いていって、大きく順位を落とした。とても良いスタートをしたので、本当にショックだったよ。これが僕たちが今いる場所なので、改善して上位を捕えるために懸命にプッシュする必要がある。他のみんなと同じように、バルセロナのために新しいパーツを準備しているし、競争力のあるパッケージになることを期待している」
10位 ネルソン・ピケJr. (ルノー)
「力強いレースができたし、マシンは良かった。最初のスティントがもっと短くて、第2スティントが長かったら、もっとうまくできたかもしれないけど、全体的にしっかりとしたレースができたので、満足できる1日だった。僕たちにはそれが必要なんだ。これから次のレースへ向けて、パフォーマンスの改善に集中しなければならない」
11位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「まあまあのスタートで、最初の数周も悪くはなかったが、その後はピケの後ろから抜けられなかった。KERS搭載車をオーバーテイクするのは本当に難しい。ストレートのピケはすごく速くて、僕の第1スティントはボロボロだった。その後、2ストップ戦略に変更したが、プライムタイヤのグリップはかなり低かった。もちろん、これは誰にとっても同じことだけどね。こういうレースでは、グリッドポジションが良くなければ結果は見えている。しかし、僕はベストを尽くした。セバスチャンにとっては良い1日になった。クルマの性能が高いの証だ。僕のメカニックたちが死にもの狂いで仕事をしてくれたおかげでクルマの信頼性は高かった。今後に期待したい」
12位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「スタートはかなり酷かった。とにかく、プライムタイヤでスタートしたのが大きな間違いだった。ハードタイヤでは適切なグリップが得られないうえ、パフォーマンス低下も早かった。初回ピットストップ以降はフィーリングが良くなったが、大幅にポジションを上げるには時すでに遅しだった。レースペース自体もそれほど良くなかった。なぜパフォーマンスが上がらなかったのか、その原因を分析する必要がある。バルセロナに向けて、いっそうハードに仕事をする」
13位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「グリッド最後尾からのスタートという以外は、僕にとってはとても良い1日だった。スタート順位が良くなかったために、ポイント獲得圏内に入ることができなかった。しかし、クルマは調子が良かったし、レースのペースも良かった。プライムでのスタートは正しい戦略だった。その後もかなり速かった。クルマの乗り心地も良く、攻撃の姿勢でレースに挑むことができたのは良かった。オプションタイヤだったので、最後までプッシュしなければならないのは分かっていた。このリザルトには満足している。今はバルセロナとクルマのアップデートを楽しみにしている。クルマは大きく変化するはずだ。13位は特別なポジションじゃないし、ポイントも貰えないが、今日の自分の仕事には満足している」
14位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「レースはスタートで決まってしまった。キミとルーベンスの間に挟まれて、チームメイトのリアホイールに接触してしまい、フロントウイングが壊れてしまった。最初はなにが起こったか理解できなかったよ。2周後にノーズを交換するためにピットインした。そのあと、クリアなトラックで良いスタートをしたあと、自分がトラフィックの中にいるのがわかり、順位を上げるという希望は消え失せた。レースを通して、テレメトリーが働いていなくて、エンジニアはマシンを管理するために僕を助けることができなかった」
15位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「ここでのレースは本当にタフだった。今年で最も高い気温だったし、シートが右の腰にこすれて、終盤は本当に痛かった。あざになってしまったよ。それでも、レースの最初の部分はとても力強かったと思うし、マーク、コバライネン、そのあとピケJr.とレースができた。最終ラップでマッサが追い越していって、少し接触した。15位は悪くないと思う。再びレースができたし、週末全体のパフォーマンスは満足できるものだと思う」
16位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「長くて、とても厳しいレースだったし、気温がとても高かった。マシンと僕自身、すべてが限界だったけど、実際は非常に一貫したレースだった。レースのスタートで、中嶋がぶつかってきて1周目に3つ順位を落としてしまった。残念だったけど、良いピットストップをしてからは、良いレースができたし、再びフィニッシュして、今年のチームの完走記録を保つことができた。新しいアップグレードは、僕たちを中団に戻してくれたし、もっとアップグレードがあるバルセロナを楽しみにしている」
17位 セバスチャン・ブルデー (トロ・ロッソ)
「今日のレースには満足していない。とても難しいレースだった。もっと良い結果が出せても良かったはずだ。スタートが良くなかった。激しくホイールスピンして順位を落としてしまった。その後もスライドが激しくて攻撃することができなかった。なぜクルマに苦しむことになったのかは分からない。反応がすごく変だった。暑さは心配していなかった。スタートからフィニッシュまで全力で走った。少なくともフィニッシュすることができたので、良い経験だったとは思うが、スピードが遅くて良くない週末だったという以外はコメントすることもないよ!」
18位 ロバート・クビサ (BMWザウバー)
「レースは1コーナーで終わってしまったよ。ニックと他のマシンの間にいて、お互いに接触してしまい、フロントウイングが壊れてしまった。クラッシュのあと、ピットクルーとの伝達ミスがあった。すぐに入りたいと言ったんだけど、2周後でしかピットインできなかった。そのあとは、長い間、プライムタイムで重い燃料だったので、レースはとても難しかった。僕たちのペースではどうにもならなかった。バルセロナでの大きな前進を期待している」
19位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
「最悪の結果だ。1コーナーでの衝突は不運だったけどね。最初はサスペンションが壊れたと思ったけど、ピットで新しいノーズを付けただけで、続けたんだ。ハード側のタイヤでのレースの前半は難しかったけど、ソフト側のコンパウンドでは少しは楽になった。でも、再び忘れたいレースだし、全員がバルセロナでの改善を望んでいる」
--位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「期待はずれなレースでした。スタートは平均的でしたが、周りのKERSを搭載したマシンを防御するのはとても難しかったです。2周目の1コーナーまでは接戦でしたが、フロントウイングにダメージを負ってしまい、予定より早くピットインしなければなりませんでした。最後尾で戻って、そこから順位をあげることができませんでした。最終的に、油圧が抜けてしまい、リタイアすることにしました。前向きな点として、マシンがとてもいい感じだったので、次のレースではもっとよい結果を期待しています」
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1スペインGP