F1 カナダGP 決勝:ドライバーコメント
FORMULA 1 GRAND PRIX DU CANADA 2012
1位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「カナダに戻ってきて、今日のようなパフォーマンスができたことは信じられないくらいすごい感覚だ。この優勝は、2007年のF1初優勝くらいいい気分だ。実際、長年で最高のレースのひとつだと言いたい。ラインを越えたときは信じられなかった。心の中で感情が爆発しているようだった。これこそモーターレーシングで一番好きなことだ。今日のレースが信じられなくらいタフになりそうなことはわかっていたで、最初のスティントで、セブについて行けたのは本当に嬉しかった。その時点ですでに優勝争いに加われると感じていた。戦略はずっと2ストップだった。それがフィニッシュするための最速の方法になるとわかっていた。今日はタイヤを本当にうまく労われることができたし、2ストップで行くことをわかった上でタイヤを使った。レース中の出来事を100%コントロールしていたし、理解していた。その点でもベストレースのひとつだった。レースエンジニアのアンディに、情報を流し続けるように言っていたし、今日の彼は素晴らしかった。タイムを失っているのか稼いでいるのか常にわかっていたし、本当に役に立った」
2位 ロマン・グロージャン (ロータス)
「チームにとって素晴らしい日だ。信じられないようなレースだったし、1ストップ作戦が完璧に働いた。簡単なレースではなかったけど、良い結果を達成するために攻撃的でいたかったんだ。昨日は少し期待外れだったけど、金曜日から土曜日にかけて多くのことを学んだし、今日はそれら教訓の成果が表れた。2セット目のタイヤを長く持たせるのは簡単ではなかったけど、うまくいったし、今日のような結果を得られるならまた喜んでやるつもりだ。初めてのモントリオールで2位でフィニッシュできたのは素晴らしいことだ。2回目には1位でフィニッシュしたいね!」
3位 セルジオ・ペレス (ザウバー)
「15番手でスタートして雨やカオスなことがないときは、表彰台でフィニッシュするなんて予想できないものだ。今日はかなりアグレッシブにいった。戦略もピットストップもとても良かったし、多くのマシンをオーバーテイクすることができた。タイヤデグラデーションはそれほど悪くなかったので、かなりうまくペースを管理できた。マシンは速いけど、マレーシア以降、何らかの理由で不運が続いていたし、昨日の予選も期待外れだった。今日の結果は懸命に作業してくれたみんなへの最高のご褒美だ。前回、僕がポイントを獲得したのも表彰台に上ったときだし、素晴らしい結果だ。ここモントリオールは、僕の母国からそれほど遠くないし、メキシコの人たちもたくさんいるので表彰式に出られたのはとりわけ嬉しかった。チームにとっては大きな後押しになるし、本当に満足している」
4位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「今日は難しいレースだった。ルイスからかなり遅れて3番手を走っていた。彼はもう一度ピットインするという決断をしたけど、フェルナンドと僕はステイアウトすることを選んだ。タイヤはかなり快適に感じていたし、もちろんポジションを取り戻せると思っていた。でも、2回目のピットストップをする方が正しい判断だとわかった。ラスト数周でピットインするという決断をした。ここのピットストップは15秒くらいでそんなに長くはないし、最終的に正しい判断だった。ピットストップ前はフェルナンドの3、4秒後ろだったけど、彼よりも6秒前で終えられたからね。残りわずか8周で失う可能性があったものを考えれば良い判断だった。今になって全てを分析して知るのは簡単なことだけど、今日は多くのことを学べたと思うし、最終ラップまで面白いレースが見られたと思う。全体的には良い週末だった。予選までの組み立てはとてもスムーズだったし、予選もとても良かった。レースではその強みが少し失われてしまったかもしれないけど、まずまずの出来だった。今日はまた別のウィナーが生まれた。今日のルイスは間違いなく勝者に相応しかったけど、多くのことを学んだし、バレンシアでは前進すると思う」
5位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「今日はレースに勝つことを目指していたけど、1回のストップだけというギャンブルは成果を挙げなかった。ハミルトンがピットに戻ったとき、僕たちは打って出るほうを選んだ。今、その選択をするべきだったと言うのは簡単なことだけど、それは何も試さないということだったし、ベッテルにポジションを奪わる可能性もあった。実際、最後の方のラップはとても長かった。突然、タイヤが悪化したし、後ろからやって来るドライバーから身を守るにはあまりに遅かった。エンジニアは彼らを抑えるよう伝えてきたけど、どうすることもできなかった。今日の問題は戦略ではなく、タイヤデグラデーションだった。最後の最後で1つ順位を失ってしまったけど、最初のピットストップでベッテルの前に出られたのもまさに同じ戦略のおかげだったことを忘れてはならない。マシンは長いレースのほぼ全てで競争的だった。ここでは予想通りマクラーレンとても速く、僕たちは最速ではなかったけど、パフォーマンスで間違いなく前進した。タイヤデグラデーションを改善させる方法を理解する必要がある。ここでは単に寿命が終わってしまっただけかもしれないけど、温度が2〜3℃違うだけの非常に小さな要因に影響される。タイヤ世界選手権ではないけど、勝利を目指すためにはあらゆる詳細を研究しなければならない。ダメージを最小限に抑えるのではなく、実際に勝利を目指していたという点では今年初めてだ。ポジティブな兆候だし、バレンシアとシルバーストンではそれを確かなものにしなければならない。しばらくマシンを開発してきて今回は最も重要な前進だった」
6位 ニコ・ロズベルグ (メルセデスAMG)
「今日の6位はそれなりの結果だと思うし、僕とチームの両方にとって、チャンピオンシップのためにはポイントを獲得し続けて、一貫性を維持することが重要だ。複雑なレースだったし、特にスタートではリズムを掴むのが難しかったけど、最終的に上位勢とのギャップはそんなに大きくはなかった。今週末はもっとうまくやれたはずだし、上位で戦うためにはもう少しパフォーマンスが必要だ。でも、良い進歩を遂げているし、常にタイヤに対する理解を深めている」
7位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「今日はごちゃごちゃするだろうと思ってはいたけど、ここまでとは思っていなかった。最初の10周でエンジンに管理しなければならない小さな問題があったけど、その後ペースは落ち着いた。ピットインして、1ストッパーたちの後ろに戻った。ここはうまくやるのが難しい。追い抜こうとしてプッシュすれば、タイヤを殺してしまうし、待てば同じ戦略に付き合わされて、結局後ろでフィニッシュすることになってしまう。今日は時々速さが見られたし、ポイントを獲得できて良かった。後から考えれば、違う作戦もできたかもしれないけど、今ならそれを言っても仕方ないし、今日よりも悪い日はあった」
8位 キミ・ライコネン (ロータス)
「マシンは予選よりもレースの方が少しよかった。何度か前のマシンに抑えられた。DRSゾーンはあまり長くないので、前のマシンもDRSを使っている場合はバトルが難しい。もう少しうまくやれる可能性はあったけど、今日はすべてがまとまらなかった。再びポイントを獲得たし、特にこのシーズンはそれが常に重要だ。昨日の予選は完璧ではなかったので、まだやらなければならない仕事がある。もっと前でスタートしていれば、上位でフィニッシュするのも簡単だ。次のレースではそれを達成したい」
9位 小林可夢偉 (ザウバー)
「クルマは問題なかったし、チームが素晴らしい結果をチームが手にして当然だったと思います。僕はもともと2ストップ戦略の予定でしたが、レース中に1ストップ戦略が可能でしかもそちらの方が速いということがわかり、途中で切り替えました。その結果、スーパーソフトタイヤでスタートしたあと、タイヤをソフトに履き変えてから46周を走りました。タイヤの状態がいいときのレースペースは良かったですが、最後は簡単ではなかったです。それ以上にトラフィックに一番苦労しましたが、すべての要素を考えると11番グリッドからスタートして9位は可能ななかでほぼ最大限の結果だと思います」
10位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「ターン1でのミスには自分に腹が立つ。先頭集団から遅れてしまったし、タイヤのバイブレーションが酷くなって、早めにピットインしなければならなかった。次のスティントはできるだけ引き延ばそうとしたんだし、もうストップしなくていいことさえ願っていた。残念ながら、終盤に2度目のピットストップをすることになってしまった。ほぼキャンバスが見えてしまいそうな状態だった。最後のストップをもう少し早くしていたら再び小林の前に出られたかもしれないけど、その後はそれほど変わらなかっただろう。主要なライバル勢と戦えることを示していたのでがっかりしている。数レース前とは違い、今は彼らと戦える位置にいる。10位はポテンシャルを反映してはいない。今はこの方向性で作業を続けることが重要だ。今週末は常に上位を争えたしあらゆるエリアで改善している。それは残りのシーズンにむけて自信を高めてくれるはずだ」
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