F1 スペインGP 決勝:ドライバーコメント
FORMULA 1 GRAN PREMIO DE ESPAÑA SANTANDER 2012
1位 パストール・マルドナド (ウィリアムズ)
「初レース優勝は信じられない感覚だ。マシンは本当に一貫性があったし、走っていて素晴らしかった。ペースもずっと力強かった。アロンソが激しく迫ってきたけど、僕たちはうまくタイヤを労わっていたし、終盤にギャップを広げることができた。チームはシーズンを通して懸命に働いてきたし、この勝利は彼らのものだ。F1レースで優勝した初めてのベネズエラ人になったことは大きな名誉だし、今後もっと多くのレースで優勝したい」
2位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「2位は優勝したような気分だ。サキールではウィナーからほぼ1分遅れでフィニッシュしていたけど、今日僕たちはレッドブルの1台をオーバーテイクしたし、最後まで優勝を争うことができた。それに加えて、レッドブルとマクラーレンのドライバーより多くのポイントを獲得することができた。今週末の結果をさらにポジティブなものにしている。レースの第2スティントの終わりに鍵となる瞬間があった。パストールが少し早めにピットインして、僕たちはトラックにステイアウトしたけど、ラップ全体でバックマーカーの後ろでタイムを失ってしまった。メインストレートの後半でイエローフラッグが出ていたのもある。そのあと、残り7周で突然リアのグリップが無くなった。はっきりした理由もなくマシンのハンドリングが頻繁に変わっていたので、何か壊れていないかチームに尋ねた。でも、最終ステージではウィリアムズはまだとても速かったし、最後の最後にキミも迫ってきていたので、2位を獲得できたのは幸運だった。全線でウィナーが異なるし、レース毎にトップチームのパフォーマンスに浮き沈みがあるので、チャンピオンシップを解釈するのはとても難しい。マシンを設計したときに僕たちが最高の仕事ができなかったのは確かだ。まだやらなければならないことはたくさんある。でも、僕たちは自分達のポテンシャルを最大限に引き出せたことを誇りに思っていいと思う。マシンの限界以上だったかもしれない。かなり苦しんだ中国とバーレーンの2つのグランプリを終えて表彰台に戻れたことは非常にポジティブなことだし、残りのチャンピオンシップにむけて自信を与えてくれた」
3位 キミ・ライコネン (ロータス)
「とても良いスタートが切れたし、アウトサイドでオーバーテイクするチャンスがあったけど、スピードが十分ではなく、5速ギアでリミッターに当たってしまった。レース前半に全てがうまくいっていたら、優勝できたかもしれないのでちょっと残念だ。マシンのスピードには問題はなかったけど、全てのチームがとても接近していた。小さなトラブルやミスがある場合はかなり大きな犠牲になってしまう。僕たちのマシンはそれをすることができる力はあるけど、一番上のステップに立つためには全てをうまくまとめなければならない。第1スティントはOKだったけど、前のマシンに付いていくスピードがなかった。タイヤを交換してかなり良さそうだったけど、あまりに離されていた。あともう数周あれば優勝を争えたはずだ」
4位 ロマン・グロージャン (ロータス)
「スタートでポジションを失ってしまったし、フロントウイングも少し失ってしまった! 今日は気温が低かったので僕たちにあまり適していなかった。それでも、4位にはとても満足している。特に昨日は最終プラクティスの全てを逃していたからね。2台がポイント圏内で力強いフィニッシュができたのはチームにとって素晴らしいことだ。レースのスタートはかなり難しかった。ウイングがダメージを負って、フロントをきちんと働かせるのが難しかった。でも、いくつか変更して、レース終盤はマシンは本当に速かった。今日は正しい決断ができたと思う。週末の始めに僕たちが3位と4位でフィニッシュできると伝えられていたら、そうしていただろう」
5位 小林可夢偉 (ザウバー)
「チームが素晴らしい仕事をしてくれましたし、クルマのアップデートも非常にうまく働いています。前回のレースに比べると、レース中のペースがずいぶんとよくなりました。昨日の予選の不運がなければ今日はまちがいなく表彰台を獲得できたと思います。本来なら9番グリッドスタートして5位入賞は喜ぶべきかもしれませんが、クルマにはもっとポテンシャルがあります。トラフィックのなかでオーバーテイクは簡単ではありませんでした。直線でDRSを使っても、抜けるまで近づくことができませんでした。だからある程度のリスクを背負ってコーナーでしかけるしかなかったです。最後のスティントではかなりタイヤを使っていました。いま非常に接戦なので、集団の前で走るためには完璧な週末を過ごさなければいけません。それを今週末パストール(マルドナード)はやり遂げました。前回5位に入ったのは去年のモナコなので、次戦モナコGPを非常に楽しみにしています」
6位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「難しいレースだったし、チームにとっても厳しい一日だった。まったく満足していない。もう1つ高いポジションでフィニッシュできたかもしれないけど、最終的にうまくリカバーできたと思う。レース終盤の方が強かったし、とても楽しかったけど、行ったり来たりでかなり難しかった。マシンのノーズを交換しなければならなかったときに何が問題だったのかはわからない。ダメージだったのか、前に何かが挟まっていたのか。ラバーの破片かなにかだったかもしれないけどよくわからない。もう1周試してみたけど、正常ではなかったので、確認するためにピットインしてノーズを交換することに決めた。タイムは失ったけど、正しいことだった。ウイングの左前にいくつかダメージがあったと聞いている」
7位 ニコ・ロズベルグ (メルセデスAMG)
「僕たちにとって難しい一日だったし、とても変なレースだった。正しいタイヤマネジメントを見つけることができず、最終スティントのレース終盤に2つポジションを失ってしまった。26周のとても長いラップだった。ポジティブなことはルイスに対してポジションを守り、8位ではなく7位を維持できたことだ。今日もサプライズだったし、相応しい勝利だった。F1にとって良いことだね」
8位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「今日の自分のパフォーマンスを誇りに思っているし、チームのことも誇りに思っている。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。最近、ピットストップで困難が続いていたけど、本当に改善を遂げた。全体的に今日の結果は僕たちに成し遂げられるベストの結果だったと思う。僕は2ストップ戦略を試みた唯一のドライバーだったし、うまく働かせることができたことを嬉しく思う。しばしば、僕はアグレッシブなドライビングスタイルだと言われるけど、プライムタイヤでの最終スティントは31位周だったし、今日は僕がタイヤを持続させられることを証明できたと思う。後方からフィールドを切り抜けるのは大きなチャレンジだったけど、フィニッシュラインまで1秒たりとも諦めなかった。レース前に全力を尽くすと言っていたけど、まさにそれができた。僕にとってはそれがレースの全てだ。今日はダメージを最小限に抑えることが重要だった。でも、今はもっと大きな絵に目を向けているし、今シーズンの妨げにも関わらず、まだドライバーズ世界選手権のリーダーから8ポイント差なのであまり不満を言うことはできない。チームはとても一生懸命に作業しているし、僕たちのマシンは速い。適切な状況であれば、僕たちは素晴らしいポジションにいられると思う」
9位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「午後の多くはトラフィックから抜け出すことができなかったし、レースの大部分でザウバーに迫られていた。全体的に今日の僕たちは十分に速くなかった。でも、それは自分達で解決する必要があることだ。現時点ではかなりグリップが不足していると感じているので、もっと自分に合ったセットアップを見つける必要がある。そうは言っても、すでにモナコでずっと良い週末を過ごすことを楽しみにしている。大好きなサーキットだし、良い結果を成し遂げられることを願っている」
10位 ニコ・ヒュルケンベルグ (フォース・インディア)
「今日のレースには多くの努力があったので、1ポイント獲得できて嬉しく思っている。身体的にとてもタフなレースだったし、レース後半はマーク(ウェバー)がずっとミラーに映っていたのでリラックスできる瞬間などなかった。多くのプレッシャーがあって素晴らしいバトルだったけど、残念ながら彼を抑え続けることができなかった。DRSがあるのでメインストレートは簡単ではなかった。スタートした位置を考えれば、1ポイント獲得できたのは良いことだし、レースからこれ以上を得ることはできなかったと思う。チームはピットストップと戦略で素晴らしい仕事をしてくれたし、今日僕たちが成し遂げたことには満足している」
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