ルノー、マクラーレンF1のプライベートテスト用のF1エンジン供給を拒否
マクラーレンF1チームがプライベートテストを実施できないのは、2021年からメルセデスのF1パワーユニットを切り替えるマクラーレンに対して、ルノーがテスト用のパワーユニットを供給することを拒否したからだと報じられている。

F1チームは、7月5日のオーストリアでの2020年のF1世界選手権の再開にむけてプライベートテストを計画しており、すでにメルセデスF1はシルバーストンで2日間のテスト走行を完了している。

F1のルールでは、現行F1マシンによるテストは100kmのフィルミングデーしか許可されておらず、今回のような開幕にむけてドライバーの感覚を取り戻す目的には適さない。だが、F1チームは2年以上前のF1マシンを使用して、必要な距離を走行することが許可されている。

最近、マクラーレンは“パワートレインの変更”が原因でプライベートテストを実施できないことを明らかにしていた。

マクラーレンF1のチーム代表アンドレアス・ザイドルは「ドライバー側に関しては、残念ながら、近年のパワートレインの変更によって運用できる2年前のマシンを運用できる可能性がない」とアンドレアス・ザイドルは Sky Sports に語った。

「しかし、すでに目にしたようにランドはカートとF3マシン(カーリン)でのフリーテストを行っている。サインツもドライバーの準備として同じことを検討している」

「もちろん、我々は彼らとシミュレーター作業もいくつか予定している」

アンドレアス・ザイドルのこの“パワートレインの変更”は、マクラーレンが2017年シーズン末でホンダからルノーにF1エンジンを変更したからだと解釈され、 Crash.net は、ルノーのF1エンジンんを搭載する2018年F1マシン『MCL33』をプライベートテストで使用しないのは、原因不明のダウンフォース不足が発生した“失敗作”であるため使用することを断念したとしていた。

しかし、アンドレアス・ザイドルが語っている“変更”は、ホンダからルノーへの移行ではなく、マクラーレンが2021年からメルセデスからF1エンジンの供給を受けるという決定であるようだ。

Motorsportweek.com によると、「マクラーレンは来年メルセデスエンジンに切り替えるため、フランスのメーカー(ルノー)がテスト用の追加のパワーユニットの提供を拒否しているという問題で複雑になっている」と報じた。

2020年はマクラーレンがルノーのF1エンジンを搭載する最後のシーズンとなり、2021年にルノーのワークスチームが唯一のルノーを搭載するチームとなる。

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム / マクラーレンF1チーム