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ルノーF1チームは、レッドブル・レーシングが2019年にチームに加入するダニエル・リカルドの早期テストを許可しなかったことは自分たちのことを“恐れている”ことの表れだと考えている。

ダニエル・リカルドは、今年8月に5年間を過ごしたレッドブル・レーシングを離れてルノーに移籍することを発表したが、レッドブルは昨年末のアブダビテストでリカルドがルノーでテストすることを許可しなかった。

その後、ダニエル・リカルドは準備の一環としてルノーのファクトリー訪問しているが、ルノーのF1マシンを走られるのは来月バルセロナで開催されるプレシーズンテストでの新車での走行が最初となる。

ダニエル・リカルドはすでにルノーF1チームに目に見える貢献をもたらしているかと質問されたルノーF1チームのエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは「ドライバーとの相互作用から学ぶことは常にある」と Autosport にコメント。

「彼はシミュレーターに乗り、エンジニアと過ごしている。彼がクルマを運転していないのは難しいことだ。アブダビで彼をクルマに乗せることができればよかったが、それを実現することができなかった。昨年マシンで彼のフィードバックを得られなかったのは残念だ。我々にとって非常に有益なものだったはずだからね」

「それが実現しなかったという事実を非難するつもりはないし、我々にとってかなり喜ばしいことでもある。他の人々が我々を恐れて、競争力でアドバンテージになるものを我々に与えたくなかったということだからね」

7回のグランプリウィナーであるダニエル・リカルドのルノーへの電撃移籍はパドックを驚かせた。ルノーは2016年にワークスチームとしてF1に復帰して以降まだ表彰台に届いておらず、元エンジンカスタマーであるレッドブル・レーシングとは困難な関係にあったからだ。

ルノーF1チームは昨年のコンストラクターズ選手権を3強チームに次ぐ4位でフィニッシュ。マネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、ダニエル・リカルドの加入は、かつてダブルタイトル連覇に導いたフェルナンド・アロンソが加入した際の勢いを感じさせるものだと述べている。

マルチン・ブコウスキーは「彼はレースウィナーだ。彼は今日のチームにはない経験を我々にもたらしてくれる」とコメント。

「彼は長年にわたってトップチームと仕事をしてきており、クルマの方向性と開発、クルマのセットアップに関する理解を我々にもたらしてくれる。それは我々にとって有益な学習だ」

「ダニエルのようなドライバーが加入することはチームの全員にとって大きなモチベーションの向上となっている。もちろん、彼はダニエルだからね。彼はそのようなドライバーであり、人間だ」

「だが、勝利に挑戦し、チャンピオンシップの可能性のあるうチームからやってきたレースウィナーでもある彼は、我々のプロジェクトを信じてこの段階で我々の組織に加わった。それはプロジェクトについて多くのことを物語っており、我々がここで構築しようとしていることについて多くを物語っている。そして、それは全てがまとめた」

レッドブル・レーシングは、2019年からルノーに代えてホンダのF1パワーユニットを搭載。ホンダのF1エンジンのポテンシャルに大きな期待を寄せているが、仮にホンダのF1エンジンがパフォーマンスを発揮できない場合、ルノーがライバルとして立ちはだかることになるだろう。

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム / レッドブル・レーシング