フェルスタッペン離脱ならレッドブルF1後継はローソン 株主圧力で内部昇格へ

フェルスタッペン自身が2026年F1レギュレーションへの不満から将来に疑問を投げかけている中で、チームの後継構想はすでに現実的な検討段階に入っている。
レッドブル内部のドライバー育成方針と、現在の戦力バランスが交差することで、「ポスト・フェルスタッペン」の輪郭が見え始めている。
フェルスタッペン離脱の現実味と契約条項
フェルスタッペンは日本で、自身のF1キャリアについて「見極める必要がある」「続ける価値があるのか判断しなければならない」と語り、将来に対する迷いを示した。
2028年まで契約を残しているものの、その契約には解除条項が存在する。夏休み時点でドライバーズランキング上位2位以内に入っていない場合、8月から10月にかけて発動可能とされており、状況次第では離脱が現実の選択肢となる。
さらに、長年コンビを組んできたレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼが2028年までにマクラーレンへ移籍することも発表されており、これがフェルスタッペンの決断に影響を与える可能性も指摘されている。引退ではなく移籍というシナリオも、現実味を帯びてきている。
株主の意向が示す“内部昇格”路線
ニュージーランド・ヘラルドの報道によれば、チーム代表ローラン・メキースには、株主から「育成ドライバーの活用」を求める強い圧力がかかっているという。
これはレッドブルが長年築いてきたジュニアプログラムの哲学と一致するものであり、仮にフェルスタッペンが離脱した場合でも、外部からトップドライバーを獲得するのではなく、自前のドライバーで穴を埋める方針が優先される可能性が高い。

リアム・ローソンが最有力とされる理由
その中で最も有力視されているのがリアム・ローソンだ。報道では、内部候補リストの「最初の名前になることは間違いない」とされている。
ローソンは2026年シーズン序盤で安定したパフォーマンスを見せており、レーシングブルズでチームをリードする存在となっている。ランキングでもフェルスタッペンとわずか2ポイント差につけており、レッドブル・ファミリー内では実質的に2番手の実力を示している。
一方で、アービッド・リンドブラッドやリザーブドライバーの角田裕毅にも昇格の可能性は残されているが、ルーキーであるリンドブラッドにはさらなる実績が求められている状況だ。
過去の挫折と再評価される適応力
ローソンにとって今回のシナリオは「再挑戦」という側面も持つ。彼は2025年にトップチームへ昇格したものの、わずか2戦で降格という厳しい経験を味わっている。
当時はRB21への適応に苦しみ、結果を残せなかったことが評価を落とす要因となった。しかしその後、安定した環境で再び結果を積み重ねたことで、評価は回復している。
ただし、現在のRB22も依然として扱いが難しいマシンであることは変わらない。フェルスタッペン自身が「運転できない」と表現したほど、ターンインでの強いアンダーステアと加速時のオーバーステアという深刻なバランス問題を抱えている。
アイザック・ハジャーも鈴鹿でこのシャシーを「コーナーでひどい」と評しており、仮にローソンが昇格したとしても、同じ課題に直面することになる。
フェルスタッペンの去就は依然として不透明だが、少なくともレッドブル内部では「誰が後継か」という議論はすでに具体化している。ローソンの名前が最前線にある現状は、チームの哲学と現在のパフォーマンス評価が一致した結果と言える。
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