レッドブル F1カタールGP後の“ハイレベル会議”で角田裕毅シート喪失を決断

カタールGPではリアム・ローソンと角田裕毅が揃ってポイントを獲得し、ローソンは角田裕毅の前でチェッカーを受けた。
長らく噂されてきたアイザック・ハジャーのレッドブル昇格、そしてアービッド・リンドブラッドのレーシングブルズ入りという流れの中で、残された1つのシートをめぐる争いに新たな動きがあったとされる。
レッドブル上層部の会議で2026年体制を決定
オランダの『De Telegraaf』は、ハジャーのレッドブル昇格に加え、ローソンが2026年もレーシングブルズに残留すると報じた。同紙によると、この決定はローレン・メキース代表、ヘルムート・マルコ、オリバー・ミンツラフCEOを含む“ハイレベル会議”によって最終決定されたという。
一方で、アービッド・リンドブラッドは来季レーシングブルズでのF1デビューが確実視されており、これによりローソンとリンドブラッドのコンビが現実味を帯びた形だ。
報道では、角田裕毅は最終戦アブダビGPのFP1を欠場し、自身のマシンをリンドブラッドに譲る。これはチームによる“前倒しのチャンス”ではなく、F1のルーキーテスト義務によるものだと説明されている。
また、角田裕毅がレッドブルにリザーブとして残る可能性も完全には排除されていないものの、現時点では「明確ではない」とされている。

ローソンは“リンドブラッドの理想的な先輩”と評価
報道によると、レーシングブルズはローソンをリンドブラッドの理想的なメンターと見ており、10代の新人を支えつつ確実に上回ることが求められるという。
ローソンは2025年序盤にレッドブルで苦戦し、非常に困難な時間を過ごしたが、レーシングブルズへ戻ってからパフォーマンスを立て直した点も評価されている。
マルコは今季中盤に「ローソンは良い走りもあるが一貫性に欠ける」と評していたが、エンジントラブルに苦しみながらも強さを示したハジャーを絶賛しており、その才能がメインチーム昇格の背景にあることも示唆されている。
角田裕毅の去就はなお不透明
ローソンとリンドブラッドのコンビが濃厚となったことで、角田裕毅の2026年のレースシート喪失は現実味を帯びている。一方で、ホンダとのTPC(旧型車テスト)問題など、別ルートでのF1残留の可能性が依然として語られている。
火曜日の正式発表が、2026年のレッドブルグループの全体像を明らかにすることになる。
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