レッドブルF1 「DQにならない方法」動画でマクラーレンW失格を“痛烈イジり”

ランド・ノリスが2位、オスカー・ピアストリが4位でフィニッシュしたものの、両者のマシンはスキッドブロック摩耗の規定違反により失格となり、タイトル争いは大きく混戦に突入した。
マクラーレンは予想外の高速ポーポイズ現象と十分な走行時間の欠如を原因と説明し、ドライバーとパートナーに謝罪している。
レッドブルが“皮肉動画”を投稿:「DQされない方法」
レッドブルのシムレーシング公式Instagramアカウントは、ラスベガスGPでのマクラーレンの失格を受け、「DQにならない方法」を解説する短い動画を投稿。キャプションには「ちょっとしたフレンドリーアドバイス」と添えられていた。
この投稿にはEA Sports F1も反応し、「我々はこの“サベッジ”を支持しない(でも笑える)」とコメント。
ファンからは「これは完全に素晴らしいロースト」といった声も寄せられた。
マクラーレン両車のスキッドブロック違反
失格となったのはマクラーレンMCL39の両車で、F1の技術規定に定められた「スキッドブロック最低厚9mm」を下回ったことが原因。
・ノリス車:8.88mmまで摩耗
・ピアストリ車:8.74mmまで摩耗
この排除により、ノリスの王座リードはピアストリとマックス・フェルスタッペンに対して24ポイント差に縮小。残る2戦(カタールGP+最終戦アブダビ)にはスプリントも含まれ、タイトルは三つ巴の激戦に突入している。
マクラーレン「ドライバーに謝罪」高まるポーポイズが原因と説明
アンドレア・ステラ代表は、今回の失格について次のようにコメントした。
「我々は、ランドとオスカーに今日のポイント喪失について謝罪する。週末を通して非常に強力なパフォーマンスを見せてくれたにもかかわらず、この結果は極めて残念だ」
「我々はまた、パートナーやファンにも謝罪したい。今回の状況は非常に残念だが、シーズン残り2戦にしっかり集中していく」
ステラ代表は技術的理由について、以下のように続けた。
「FIA技術規定3.5.9ではスキッドの厚さは最低9mmと定められている。4号車(ノリス)は最大0.12mm、81号車(ピアストリ)は最大0.26mm不足していた」
「レース中、両マシンはプラクティスでは見られなかった高いレベルの予期せぬポーポイズを経験し、その結果、路面との接触が増えた。また、レース後の調査で判明した偶発的な損傷がフロアの動きを増加させ、摩耗を助長した可能性がある」
「FIAが指摘したように、この違反は故意ではなく、規定回避の意図もない。状況には複数の“mitigating circumstances(情状酌量すべき事情)”が存在した」
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